まねきケチャがサイリウム=刀を振り上げる
今回のパフォーマンスは選手だけではない。ゲストアーティストによるライブも目白押しだったのも特徴的だ。まずは審査員の南流石さんと音楽プロデューサー・ヒャダインさんがプロデュースする、クラブ謝夢振場(ジャムフレーバー)。
クラブ謝夢振場
日本の萌えアニメから飛び出したようなミニマムな背丈に、少年漫画のヒロインのような表情の可愛さ。彼女たちの王道アイドルパフォーマンスに観客もサイリウムを掲げて歓声を上げる。
まねきケチャ
サイリウムを振り上げて「きれ!きれ!きれ!きれ!」と5人が叫ぶ。サイリウムを刀に見立てたパフォーマンスに外国人のお客さんを含め、大盛り上がり。
吉田兄弟
DJタイムで誰しもが主人公に
最後のコンテンツはDJショーケースタイム。DJシーザーさん
大好きなアニメソングに合わせて、友だちと必殺技を繰り出したのかもしれない。
この場ではあの頃に戻って、人生の主人公として踊っているのではないか。
全員が文字通り光を手にした光景を見て、そんなことを妄想してしまった。そしてこの日フロアに咲いた光はひとつも漏れることなく美しかった。
サイリウムダンスに必要な「感情の爆発」とは
終演後、水矩さんに話を聞いてみた。「ずっと趣味でサイリウムダンスをやっていたんです。はじめての世界大会が行われるというので、思い出づくりになればと思って参加しました。福島からの軽い東京旅行の気分だったのに、大変なことになっちゃいました(笑)」
優勝した水矩さん
「僕は握力30もないし、文化部のヒョロヒョロ野郎だったんです。でも、そんな自分がヲタ芸なら自己表現をできそうな気がしたんです。感情に任せて打つと、身体は無意識に動きます。僕はその無意識の部分を広げていきたい」
最後は「ダンス的な技術はまだまだ及ばないところがあるけど、1位になれたのはうれしかったし、ヲタ芸の純度を高めるのは使命だと思っています」と今後への抱負と使命で締めくくった。
「ヲタ芸は別に音に合わせなくてもいいし、高度な技術を繰り出さなくてはいけない訳でもないんです。パッと見で心が震えるかどうかです。今回の水矩選手にはヲタ芸に大事な感情の爆発が見られました」
GinyuforcE(元ギニュ~特戦隊)のギアさん
続いて、この10年、ヲタ芸がどのように変化していったのか、常にプレイヤーとして最前線にいたギアさんに聞いてみた。
「今回、サイリウムダンスのために世界を回ってみて、技術の高さに驚かされました。ここ10年で国内からの見え方もまるっきり変わってきましたね。最初はイロモノとして取り上げられたけど、最近はテレビでもパフォーマンスとして取り上げられることが多く、僕らが広めたいことがちゃんと届いてきた感覚があります」
運動神経でも、肩書きでもない、国籍でもない、気持ちを上手く放出できた者が輝くスポーツは希望だ。
この日高く掲げられたサイリウムと、その手に握られた眩い発光は次はどこの国の少年、少女、もしくは大人が受け継ぐのだろうか。
そのバトンが引き継がれる第2回サイリウムダンスワールドバトルが楽しみでならない。
大会最新情報
なんと日本予選はニコニコ超会議で開催!
海外予選も発表されている地域は以下の通り。
2月24日 Hong Kong
4月7日 Hawaii
4月28日 Japan
7月7日 Los Angeles
8月4日 Germany
8月19日 Taipei
9月1日 Kuala Lumpur
9月30日 Manila
10月6日 Shanghai
12月1日 Singapore
??? FINAL(Tokyo)「第2回サイリウムダンスワールドバトル」日程
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