平成最後のコミケが終わり、1ヶ月が経とうとしています。
現在、同人誌の書き手として活動している私ですが、告白すれば、10年以上もの間、「買い専」としての暮らしを続けておりました。
文:ひらりさ 編集:園田菜々
小学校のころから少女漫画がだいすきで、『りぼん』『なかよし』『花とゆめ』といった雑誌を購読し模写して、「自分、ちょっとはイラスト描けるんじゃない?」と調子に乗っていました。漫画家にだってなれちゃったりするのでは……?と能天気にかまえていた幼きひらりさを完膚無きまでに打ちのめしたのは、中学で出会った同級生。
彼女が描く女の子たちは、私が描くよりもはるかに可愛く、はるかに繊細なレースとフリルにつつまれて、はるかに多彩な表情とポーズをとり、そして何より、Photoshopによって美しい彩色をほどこされていました。こんなのを描けてしまう同い年がいるなんて……と、ガーンと頭をなぐられたようで、プロになりたい気持ちはうせました。
それでも、どうやったら私もうまくなれるのだろうと思いながら彼女と接するうちに知ったのが、インターネットには、かわいい女の子のイラストを世に発表している絵師さんがたくさんおり、その人たちはウェブサイトで作品を発表するだけでなく、「同人誌」というパッケージでも自己の世界観をアウトプットしているということ。友人は、それらを購入して、自分の絵の研鑽に役立てていたのです。
「私も買ってみたい!」
彼女と一緒にコミケに通うようになり、私の「買い専」としての生活がスタートしました。
『涼宮ハルヒの憂鬱』で知られるイラストレーター、いとうのいぢさんのサークル「富士壺機械」の列で、大人の男性のみなさんに囲まれながら1時間以上並んだときは息苦しくて大変だった……。中学生なので、一人だけ身長が低く、場にたまったむんむんとした空気に苦しめられたのです(遠い目)。しかし手に入れられた同人誌は、その苦労をはるかに上回る威力を秘めていました。「うちの女子校とは全然違くて最高!」とむさぼり読んでいた『マリア様がみてる』の同人誌も、至高の作品ばかりだったなあ……。
ジャンルは違うものの、中学2年生の時点で「コミケに行って薄い本を買う」という実績が解除されていたことで、そうしたジャンルの同人誌も買っていくようになり……気がつけば、男性キャラクター同士の関係を深読みするBL二次創作の沼へとはまっていたのでした。
「榎×関同盟」といった名前の検索系Webサイトで神サイトを探し、同人誌即売会をdigっていくうちに、「もっと男同士の関係が読みたい」「もっといろいろなジャンルの本を読みたい」という気持ちが無限にわいてきて、さらにdigるジャンルを広げ、商業BLやオリジナルBL同人誌にも手を出すように。BLCDを聴きながら登校し、休み時間に同人誌の貸し借りをし、書店で商業BLを購入して帰宅する日々、本当に充実していた……。 徐々に声優にもハマった私は、そこから『機動戦士ガンダム00』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』『デュラララ!!』などのアニメ視聴やキャラソン購入、イベント参加にも精を出します。
mixiで知り合った人たちとオフ会をしたり、そこでできたオタ友のお姉さんたちと聖地巡礼に繰り出したりといった交流も増え、ますます多くのお金と時間を、オタク活動にかけるように。
どうやったらもっと多くの同人誌にアクセスし、自分の萌えを充足できるのか……。BLに狂わされ、BLのことしか考えられなくなった女をおおいに助けてくれたのが「とらのあな」でした。
今でも覚えているのが、センター試験を土日にひかえた週の平日に5連続で、女性向けコンテンツがこれでもかと詰まった最強のパワースポット、とらのあな秋葉原店Bにログインしていたこと。 同人誌、具体的になにかを購入せずとも、ながめてるだけで「ととのう」んですよね。なんか……。自分も萌えているジャンルやキャラクターを愛した人たちがその愛を全力で表現したパッケージがならんでいるようすって、途方もなく精神にいいんですよ。わかりますよね?
病めるときもすこやかなるときも、そしてテスト勉強がしんどいときも、とらのあなは常にやさしく私を迎え、そして店員さんはどんなジャンルの同人誌をさしだしても、心地よい無関心でレジ打ちをしてくれました。
真面目な話、大学入試〜大学時代の私は、家族と顔をあわせる回数よりも、とらのあな秋葉原店の店員さんと顔をあわせていたといっても過言ではない。ホクホクと『青の祓魔師』の同人誌を買って店を出たあとに、「もしかして、今日私が会話したの、とらのあなの店員さんだけでは…?」と気づくことさえありました。
2012年に就職して生活圏が変わった後は、あまり店舗には通わなくなってしまいましたが、そこからは「とらのあな通販」をはじめとした各種ECサイトにもお世話になり、ゆるくまったりとオタク活動をつづけています。
そんな「とらのあな」が、現在「とらのあな通販」で行なっているキャンペーンが「とらのあな 平成最後の大感謝祭」です。 なんと、
加えて、27日と28日は「とらのあな 春のお買い物応援フェア」も開催されるそう。
私もひさしぶりにログインしていじってみたら……前に見たときよりも使いやすくなっており、最新刊もたくさんある! 「カップリング一覧」もわかりやすくてありがたい! あれこれ懐かしいジャンルや最近気になってるジャンルで検索しているうちに、ふと気になって、実は5年前に水泳アニメ『Free!』に萌えすぎて、友人たちと出してしまったオールキャラ同人誌を調べてみたのですが……、なんと、ちゃんと結果が出てきました。 当然「在庫切れ」ではあるのですが、「とらのあな通販」の抜群のアーカイブ性にふれて、ちょっとエモい気分になってしまいました。
利用者の8割が女性で、在庫の充実・女性向け検索の使いやすさに心をくだいているという「とらのあな通販」。平成に愛したジャンルたちを振り返りたいあなたも、平成最後にむちゃくちゃ散財したい気分のあなたも、自分の「同人史」を思い起こしつつ、チェックしてみてはいかがでしょうか?
とらのあなJOSHIBU
私——平成元年生まれのアラサーオタク女子であるひらりさは、同人サークル「劇団雌猫」の一員として、今回の冬コミに参加。「インターネットで言えない」がコンセプトのオタク女子匿名エッセイ集『悪友』の頒布を行いました。「雪が降るかも」なんて言われていた12月31日でしたが、迎えてみれば清々しい晴天で、想像以上に快適な一日でした。現在、同人誌の書き手として活動している私ですが、告白すれば、10年以上もの間、「買い専」としての暮らしを続けておりました。
文:ひらりさ 編集:園田菜々
『マリア様がみてる』に萌えていた中学生時代
同人誌との出会いは2003年――学年でいうと、中学2年生のときです。なんとジャンルは、コミケの区分で言うと、「創作(少女)」でした。かわいい女の子がたくさん出てくるマンガやイラスト集を、超絶絵師さんたちが発表しているアレです。小学校のころから少女漫画がだいすきで、『りぼん』『なかよし』『花とゆめ』といった雑誌を購読し模写して、「自分、ちょっとはイラスト描けるんじゃない?」と調子に乗っていました。漫画家にだってなれちゃったりするのでは……?と能天気にかまえていた幼きひらりさを完膚無きまでに打ちのめしたのは、中学で出会った同級生。
彼女が描く女の子たちは、私が描くよりもはるかに可愛く、はるかに繊細なレースとフリルにつつまれて、はるかに多彩な表情とポーズをとり、そして何より、Photoshopによって美しい彩色をほどこされていました。こんなのを描けてしまう同い年がいるなんて……と、ガーンと頭をなぐられたようで、プロになりたい気持ちはうせました。
それでも、どうやったら私もうまくなれるのだろうと思いながら彼女と接するうちに知ったのが、インターネットには、かわいい女の子のイラストを世に発表している絵師さんがたくさんおり、その人たちはウェブサイトで作品を発表するだけでなく、「同人誌」というパッケージでも自己の世界観をアウトプットしているということ。友人は、それらを購入して、自分の絵の研鑽に役立てていたのです。
「私も買ってみたい!」
彼女と一緒にコミケに通うようになり、私の「買い専」としての生活がスタートしました。
『涼宮ハルヒの憂鬱』で知られるイラストレーター、いとうのいぢさんのサークル「富士壺機械」の列で、大人の男性のみなさんに囲まれながら1時間以上並んだときは息苦しくて大変だった……。中学生なので、一人だけ身長が低く、場にたまったむんむんとした空気に苦しめられたのです(遠い目)。しかし手に入れられた同人誌は、その苦労をはるかに上回る威力を秘めていました。「うちの女子校とは全然違くて最高!」とむさぼり読んでいた『マリア様がみてる』の同人誌も、至高の作品ばかりだったなあ……。
人格をかたちづくった「ボーイズラブ」たちとの出会い
もともと『ハリー・ポッター』や『十二国記』のようなファンタジー文学や、戯言シリーズ、百鬼夜行シリーズ、メルカトル鮎シリーズといった講談社メフィスト賞系のミステリー小説を愛読し、二次創作サイトなども訪問していた私。ジャンルは違うものの、中学2年生の時点で「コミケに行って薄い本を買う」という実績が解除されていたことで、そうしたジャンルの同人誌も買っていくようになり……気がつけば、男性キャラクター同士の関係を深読みするBL二次創作の沼へとはまっていたのでした。
「榎×関同盟」といった名前の検索系Webサイトで神サイトを探し、同人誌即売会をdigっていくうちに、「もっと男同士の関係が読みたい」「もっといろいろなジャンルの本を読みたい」という気持ちが無限にわいてきて、さらにdigるジャンルを広げ、商業BLやオリジナルBL同人誌にも手を出すように。BLCDを聴きながら登校し、休み時間に同人誌の貸し借りをし、書店で商業BLを購入して帰宅する日々、本当に充実していた……。 徐々に声優にもハマった私は、そこから『機動戦士ガンダム00』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』『デュラララ!!』などのアニメ視聴やキャラソン購入、イベント参加にも精を出します。
mixiで知り合った人たちとオフ会をしたり、そこでできたオタ友のお姉さんたちと聖地巡礼に繰り出したりといった交流も増え、ますます多くのお金と時間を、オタク活動にかけるように。
病めるときもすこやかなるときも「とらのあな」が共にいた
こうして活動の幅とジャンルが広がってくると、通える即売会の数には限界が出てくるし、さらに即売会に参加したとしても、回れるサークルの数にも限界があります。それに、すでに世間的に盛り上がってからハマってしまったジャンルの本は、既刊だって手に入れたい!どうやったらもっと多くの同人誌にアクセスし、自分の萌えを充足できるのか……。BLに狂わされ、BLのことしか考えられなくなった女をおおいに助けてくれたのが「とらのあな」でした。
今でも覚えているのが、センター試験を土日にひかえた週の平日に5連続で、女性向けコンテンツがこれでもかと詰まった最強のパワースポット、とらのあな秋葉原店Bにログインしていたこと。 同人誌、具体的になにかを購入せずとも、ながめてるだけで「ととのう」んですよね。なんか……。自分も萌えているジャンルやキャラクターを愛した人たちがその愛を全力で表現したパッケージがならんでいるようすって、途方もなく精神にいいんですよ。わかりますよね?
病めるときもすこやかなるときも、そしてテスト勉強がしんどいときも、とらのあなは常にやさしく私を迎え、そして店員さんはどんなジャンルの同人誌をさしだしても、心地よい無関心でレジ打ちをしてくれました。
真面目な話、大学入試〜大学時代の私は、家族と顔をあわせる回数よりも、とらのあな秋葉原店の店員さんと顔をあわせていたといっても過言ではない。ホクホクと『青の祓魔師』の同人誌を買って店を出たあとに、「もしかして、今日私が会話したの、とらのあなの店員さんだけでは…?」と気づくことさえありました。
2012年に就職して生活圏が変わった後は、あまり店舗には通わなくなってしまいましたが、そこからは「とらのあな通販」をはじめとした各種ECサイトにもお世話になり、ゆるくまったりとオタク活動をつづけています。
平成最後! 同人誌で大散財のチャンス!
平成元年生まれの私だけでなく、同人誌を愛し浪費してきた幅広い世代のオタク女のみなさんにとって、非常に重大な役割を果たしてきただろう「とらのあな」。そんな「とらのあな」が、現在「とらのあな通販」で行なっているキャンペーンが「とらのあな 平成最後の大感謝祭」です。 なんと、
などなど、お得なキャンペーンが盛りだくさん。・1月中の「まとめ日」にあわせて同人誌を「定期便」で注文すると、3000円(税抜き)以上で送料が無料になってしまう
・注文の合計額に応じて、2月に使えるクーポンがプレゼントされてしまう
・新規で入会すると200円のクーポンがプレゼントされてしまう
加えて、27日と28日は「とらのあな 春のお買い物応援フェア」も開催されるそう。
購入時のお買い物合計額が、
通常計9,720円(税込)以上で送料無料のところ、
フェア期間中は、なんと 3,240円(税込)以上で送料無料に
私もひさしぶりにログインしていじってみたら……前に見たときよりも使いやすくなっており、最新刊もたくさんある! 「カップリング一覧」もわかりやすくてありがたい! あれこれ懐かしいジャンルや最近気になってるジャンルで検索しているうちに、ふと気になって、実は5年前に水泳アニメ『Free!』に萌えすぎて、友人たちと出してしまったオールキャラ同人誌を調べてみたのですが……、なんと、ちゃんと結果が出てきました。 当然「在庫切れ」ではあるのですが、「とらのあな通販」の抜群のアーカイブ性にふれて、ちょっとエモい気分になってしまいました。
利用者の8割が女性で、在庫の充実・女性向け検索の使いやすさに心をくだいているという「とらのあな通販」。平成に愛したジャンルたちを振り返りたいあなたも、平成最後にむちゃくちゃ散財したい気分のあなたも、自分の「同人史」を思い起こしつつ、チェックしてみてはいかがでしょうか?
とらのあなJOSHIBU
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