小宮麻吏奈さんの個展「-ATCG」(マイナスエーティーシージー)が東京・阿佐ヶ谷TAV GALLERYで、11月23日(金)から12月9日(日)にかけて開催される。
本展では、人類が「性交」という1種類の生殖方法によってがつながれてきたという視点から対峙し、それ以外の人たちを掘り起こす試みを行う。
自身の身体を起点とし、新しい生殖/繁殖の方法を模索している。
近年の主な展示・プロジェクトに、パフォーマンス「window」(カタール, Safir Doha Hotel 311))や、花屋の経営をする「小宮花店」(2016〜2017)、オルタナティブスペース「野方の空白」(2016〜2018)のなど場所を運営する活動で注目を集めてきた。
現在も、東京の一角にある更地──家のない庭にて、場所の制作を続けている
ステートメントに記された「生殖難民」という言葉が指し示すように、生殖/繁殖という行為によって続いてきた人類の歴史からこぼれ落ちる人々、つまりは、ヒトのDNAの連鎖に中に見つけることのできない者たちを「失われた信仰」という形で掘り起こすことが試みられる。
時代というスケールを超えて、小宮麻吏奈さんが提示する新たな思考の枠組に注目したい。
本展では、人類が「性交」という1種類の生殖方法によってがつながれてきたという視点から対峙し、それ以外の人たちを掘り起こす試みを行う。
新しい生殖方法を模索するアーティスト
1992年生まれアトランタ出身のアーティスト・小宮麻吏奈さん。自身の身体を起点とし、新しい生殖/繁殖の方法を模索している。
近年の主な展示・プロジェクトに、パフォーマンス「window」(カタール, Safir Doha Hotel 311))や、花屋の経営をする「小宮花店」(2016〜2017)、オルタナティブスペース「野方の空白」(2016〜2018)のなど場所を運営する活動で注目を集めてきた。
現在も、東京の一角にある更地──家のない庭にて、場所の制作を続けている
時代を超えた新たな思考
「-ATCG」では、小宮さんの活動の地図の一つとして「LGBT」といった言葉で称される人間の「性」を根源的に捉えなおす事象に対して、人類の歴史は男女による「性交」という1種類の生殖方法のみによってがつながれてきたという視点から対峙。ステートメントに記された「生殖難民」という言葉が指し示すように、生殖/繁殖という行為によって続いてきた人類の歴史からこぼれ落ちる人々、つまりは、ヒトのDNAの連鎖に中に見つけることのできない者たちを「失われた信仰」という形で掘り起こすことが試みられる。
時代というスケールを超えて、小宮麻吏奈さんが提示する新たな思考の枠組に注目したい。
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西田編集長
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