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なぜ、このタイミングでメジャーデビュー?

170824toriena1917 ──活動から7年というタイミングでのデビューとなったわけですが、なぜこのタイミングで?

TORIENA 実は2年くらい前に一度メジャーデビューのチャンスがあったんですけど、その時はあまり上手くいかなくて…。そしたら、去年の夏頃にtomadさんからメジャーデビューのお話をもらったんです。私も24歳で、ほどよい時期だったので(笑)、自分の活動をまとめた資料をつくってお渡しして、めっちゃお願いしました。

──さすがの自己プロデュース力ですね(笑)。ネットレーベル「Maltine Records」の主宰のtomadさんは現在、実はトイズファクトリーのA&R(アーティストの契約、楽曲制作全般を束ねる役職)として活動をされていて、16年夏にはそこからPa's Lam Systemがメジャーデビューしましたよね。TORIENAさんに声をかけたきっかけは?

tomad もちろん、TORIENAさんの存在は前から知っていたんですけど、一昨年くらいから本人が歌いはじめて、チップチューンの枠に留まらずに打ち込みの要素を混ぜてきた曲を聴いて、ジャンルを超えてポップスのフィールドでもある程度評価される位置に行けるんじゃないかって思ったんですよね。

そもそも、TORIENAさんは昔「Maltineで曲を出したい」ってメールをくれたんですよね。

TORIENA そうだー、あった! めっちゃ恥ずかしい…!!

tomad その時は、ネットでチップチューン文化が盛り上がってたのも知っていたので、わざわざMaltineでやる必要はないって思ったんです。ただ、その後にTORIENAさんの曲の幅が広がっていくのを聞いて、面白そうだな、と。

それで去年はMaltineからトラックメイカーのnagomu tamakiさんと『解像度 EP』をリリース(外部リンク)してもらったんですが、特にnagomu tamakiさんと一緒にやると良い感じだというのがわかりました。実は「MELANCOZMO」でもnagomu tamakiさんにミックスのサポートをやってもらっています。そうやってネットレーベルで培ってきたものが、メジャーでも生かされてるかな。 170824toriena1887 ──EP「MELANCOZMO」をリリースするにあたり、どんなことを話し合われたんですか?

tomad もともと15曲くらいデモがあって、採用になったのがリード曲の「MELANCOZMO」でした。伸びしろがありそうな楽曲だと思って。実際の制作ではかなり話し合って進めましたね。

──メジャーデビューということで、ネットレーベルでの活動との違いを感じる部分はありましたか?

tomad TORIENAさん一人じゃなく、ほかの人の手が加わるっていうのはメジャーだから出来たことかな、と思います。

TORIENA 今まで、本当に全部一人でやってたので、初めてのことだらけでした。だから、一緒にやることで、自分の眠っている可能性を引き出してくれる、というか。

あとは、予算が出るところ(笑)。CDをつくるためにバイトを掛け持ちしてプレス代を稼いだり、MVとかも監督に無理を言ってお願いしてたんです。でも、今回はミックスやマスタリングも外注だし、MVにかけられる予算も違いました。

TORIENA、怒りの作曲?

──MVの制作はアマナ異次元が担当し、造形作家・池内啓人さんのガジェットも登場するなど、一人では実現できない規模感の作品になっていますね。MVにTORIENAさんの意見はどの程度反映されているのでしょう?

TORIENA 最初に私がつくったイメージボードを持っていって、監督の篠田利隆さんと話したんですけど、かなり盛り上がって。

「MELANCOZMO」の歌詞は恋愛なんですけど、音楽、とりわけ電子音を愛する気持ちを歌ってるんです。無機質的なものの中に芽生える気持ちだったり、自然界にはありえない電子音に宿る生っぽさとか…そういった話を広げて映像にしていただきました。ようやく自分の楽曲で実写を使って自分の好きなサイバーパンクっぽい世界観を表現できたと思いました。
TORIENA 「MELANCOZMO」MUSIC VIDEO
──TORIENAさんは「こだわりが強くて曲げないタイプ」ということでしたが、大勢の人が関わる制作環境で反発とかはなかったのですか?

TORIENA tomadさんだから信用してるところはありましたね。私が偉そうに言うのもなんですけど、Maltineは良い感じの楽曲しかリリースしてなかったので、tomadさんなら確かだろうなって。これがtomadさんじゃなかったら、多分素直に言うことを聞いてないかもしれないです。

tomad でも、僕がオシャレな曲もほしいと思って提案したら、オシャレな曲を求められたことへの怒りのような曲があがってきたよね(笑)

TORIENA ちょうどその時オシャレな曲への反抗心があったから、それがすごい出てしまった。結局、曲で反抗しちゃいましたね(笑)

──例えば、「アイドル」をモチーフにした「NOT IDOL」ですが、これまでTORIENAさんはアイドルが出演するライブにも出演されていましたが、ご自身のビジュアルを前面には押し出してきませんでした。だからこそ、今回のジャケットやMVを見ても驚きがありました。

TORIENA 私はアイドルではないので、ビジュアルだけで見られたら嫌ですけど、別にそれが興味を持ってくれるきっかけになるなら、ビジュアルも使えるうちに使っとけばいいや、みたいな(笑)。
『MELANCOZMO』ジャケット

『MELANCOZMO』ジャケット

tomad それこそ一人で活動をしていたらあまりビジュアルを出そうと思わなかったんじゃないのかな。ほかの人が入ったことで、ビジュアルを出す提案も受け入れてくれたはず。メジャー1発目ということもあって、出せる時に顔を出しておいた方がみんなの記憶にも残りますし。

TORIENA iTunesストアでジャケットを見た時に、わかりやすくて良いなって思いました(笑)。tomadさんはそういうのも計算してたんだろうなって。そうやって私の目に見えないところにまで、私の作品を届けていこうとしてくれるレーベルがいるっていうことはすごくありがたいです。

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この記事へのコメント(4)

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匿名のユーザー

匿名のユーザー

す、すごいー

匿名のユーザー

匿名のユーザー

tomadさんってトイズだったんだ

匿名のユーザー

匿名のユーザー

神々しい、、、

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