EXILEをはじめとしたアーティストが所属するLDHによる一大プロジェクト「HiGH&LOW」(ハイロー)。
2015年に始動したドラマに端を発し、そのひとつの集大成である映画『HiGH&LOW THE MOVIE』が2016年夏に公開されると、これまでLDHにまったく興味を持たなかったオタクや文化系たちが次々とこの作品に魅了され、“ハイロー沼”に陥落していった。
数々の名作アウトロー漫画/映画を彷彿とさせながら従来作品を上回る規模で展開される世界観、ダンスを本業とする人たちが魅せる群を抜いたアクション。そして邦画界ではなかなかお目にかかれない予算を感じさせるお金のかかった映像。
すべてが“想像以上”で、LDHの底力にオタクは打ち震えた。 『HiGH&LOW THE MOVIE』をきっかけにLDHに開眼すると、その会社・組織としての濃密さに心惹かれるようになる。
LDHなくして「ハイロー」無し。「ハイロー」とはすなわち、LDHが自らを描く神話なのではないか……と、そんなことまで言い出す人もいる(筆者も含む)。
この妄想は、当たっているのだろうか? 劇場版2作目『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』公開を前に、そんな疑問を物語の中心となる山王連合会の面々にぶつけてみた。
面白関西弁お兄さんことダンを演じる山下健二郎さん(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、ドレッドお風呂屋さんことテッツ役の佐藤寛太さん(劇団EXILE)。
そして、実は『HiGH&LOW』物語が動き出すきっかけをつくった元鬼邪高生・チハル役の佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS)。それぞれ異なるLDHグループに属する3人だ。
取材、文:斎藤岬 編集、写真:ふじきりょうすけ
佐藤寛太 マジすか! すごい!
山下健二郎 10回目も同じ気持ちで観れるんですか?
──より細かいところを楽しめるようになりました。
佐藤寛太 10回目になると、「はい、次このシーン来た」みたい感じで観れますよね。
──そうですね(笑)。でも正直、これまでLDHの方々のことをほとんど知らなかったんです。それが「ハイロー」以降すごく見る目が変わって。楽しみ方がわかったという人は自分の周りでも多くて、「ハイロー」以降新しいファン層が形成されたんじゃないかな、と思うのですが、そういった実感はありますか?
山下健二郎 話の内容的に、男の子もきっと好きですよね。男性ファンがちょっと増えたのかなと思いました。2人はどう? 佐藤大樹 「ハイロー」はCLAMP先生ともコラボしているんですが、それを発表したときの反響が本当にすごくて。
──3月から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載している漫画『HiGH&LOW g-sword』をはじめ、グッズやショートアニメなど、いろいろなコラボをされてますね。CLAMPさんといえば、『カードキャプターさくら』や『魔法騎士レイアース』、『東京バビロン』など、今の30代前後のオタクにはなじみのある作家さんなので、「LDHがついにオタクを狙い撃ってきた」と震撼しました。
佐藤寛太 LINEのスタンプにもなりましたよね。
山下健二郎 「どや!」ってやつや、俺。
佐藤大樹 『g-sword』発表時には、Twitterでもトレンド入りするほど反響があって。「サブカル」と言われてたものがメインカルチャーになるくらい日本では流行っているし、それは世界に誇れる文化だと思っていて、その層に間違いなく刺さっているな、というのは感じました。
応援上映も、僕は舞台挨拶の後に参加させてもらったんですけど、本当に満席で、すごい野次というか、イジりがあって。「こんな文化があるんだ!」って驚きました。
山下健二郎 応援上映って、めっちゃ声出していいやつ?
佐藤大樹 そうです、そうです。「琥珀さ〜ん!」とかツッコんだり、ペンライト振ったり。 山下健二郎 笑いが起きそうやな、それ。
佐藤大樹 そうですね。むしろ作品自体はあんまり観てないというか(笑)、ツッコみたくて観ている印象を受けました。確実に(従来のファン層以外からも)反響があるなって、いろんなメディアで感じてます。『HiGH & LOW THE MOVIE』応援上映
──正直、LDHって世間的には「体育会系」とか「パリピっぽい」みたいなイメージがあるじゃないですか。
山下健二郎 そうなんですか?
──文化系やオタクとは相容れないものがあると捉えられていたと思います。
山下健二郎 俺に関してはクソオタクですけどね。
佐藤寛太 俺もすごいオタクです。 佐藤大樹 なんなの、そのアピール。何オタクかも言わずに、「オタクですけど!?」みたいな(笑)。
佐藤寛太 いやいや! 俺、漫画とゲームとアニメと……あと特撮は相当ヤバいんですって。
山下健二郎 本人がオタクかはともかく、LDHは体育会系でもあるんですけど、上下関係はどこの会社でもあるじゃないですか。別に「LDHだから!」ということではなくて、みんな社会人だったら誰もが持っている感覚で普通に僕らもやっています。
そもそもLDHの中にもいろんなタイプがいて、それが強みだと思います。俺のいる三代目も、7人7通りの好きなものがあって、やりたいことがある。それがグループで7人集まったときに、同じことを同じベクトルで同じ熱量でやっているのが面白いんだと思ってます。
作品をめぐる考察の中には、前述の通り、LDHという組織自体の辿ってきた歴史や、LDHのトップであり『HiGH&LOW』プロジェクトのプロデューサーであるHIRO氏の思想や哲学が反映されていると読み解いているものも少なくない。
LDHのことを知れば知るほど、ハイローがより面白くなる仕掛けが施されているとしか思えないのだ。映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」 予告編
──「ハイロー」を観たあとで、LDHファンの友人から「『ハイロー』の物語は、LDHの組織としての物語や構造と似ている部分がある」と言われて、その前提で観てみると確かにそうだなと思ったんです。それこそ『THE MOVIE』のエンドロール後、雨宮尊龍(斎藤工)が振り返るシーンは「ほぼHIROさんじゃないか!」と。
山下健二郎 LDHを知ってる人なら、誰もが思いますよね。
──『THE RED RAIN』の終盤で、TAKAHIROさん演じる雨宮雅貴が「いちばん信頼できる人にUSBを預けた」と言って、その相手がAKIRAさん演じる琥珀さんだったのも、TAKAHIROさんとAKIRAさんが共にEXILE第二章から加入した2人だという関係性が反映されているのかなと思ったり、随所随所でそう感じるところがありました。LDHの一員として「ハイロー」に出演されている当事者からしたら、そのあたりはいかがですか?
山下健二郎 LDHだからこそ演じられる部分は、いろいろ散りばめられていると思います。「ハイロー」の魅力として、自分自身のキャラと役のキャラが合っている人が多いというのはありますよね。 山下健二郎 特にこのダンとテッツとチハルは、結構そのまんまの自分を役に入れてアプローチしている3人。それもファンの人にとっては観ていて面白かったり、逆に「こういう一面もあるんだ」と思ってもらえるところかと思います。
──寛太さんは劇団EXILEメンバーで、役者が本業ですよね。その立場からすると……。
山下健二郎 そうなの? 冗談(笑)。
佐藤寛太 一応役者でご飯食べさせてもらってます、はい(笑)。
──(笑)。ハイローのような宛書きの作品はそんなに多くないと思いますが、普段演じるときとは違いがありますか? 佐藤寛太 自分に近いキャラクターなので、何か作品中で事件が起きたときに、より自分のフィルターを通して感じやすいですね。今回の『END OF SKY』では、自分がポロッと口にした言葉がチームを左右するくらい大きな問題になっていってしまうんですが、その中でダンさんの強い思いを感じたり、そういうところは自分自身にも重なるところがある。
普段は先輩に軽口叩いたりしないんで、そこはちょっと違いますけど……。
佐藤大樹 えっ? あー……「しない」ってことにしておいたほうが……いいか……。
佐藤寛太 いや、したことないでしょ(笑)。山王って唯一LDHだけで構成されているチームなんですよね。ドラマ版のSeason2の終わりで、コブラさん(岩田剛典)が言った「いつか必ず俺らの下の代に、守り抜いた山王を託さなきゃならない」という言葉は、僕の持っているEXILEのイメージとすごく重なりました。LDHのいい部分が、「ハイロー」のあのシーンを通して伝わるかな、と。 佐藤大樹 確かに。山王でいうと、コブラという魅力的な人にみんながどこかしら憧れて、コブラさんのためならなんでもやるしついていく。そのコブラさんも、周りがいるから引き立つわけで。
それは僕らが普段やっているグループも一緒だし、それぞれキャラは違ってもチームで集まると見ている景色や目標が一緒だというところも、LDHのそれぞれのアーティストに似ていると思います。
あ、今回の映画では山王がケンカ別れしてしまうんですけど、そこは似ていないですね(笑)。滅多にそんなケンカはしないですから。でも、似ているところのほうが多いと思います。
山下健二郎 LDHって、EXILEが最初にあって、そこから魂を引き継いでいろんなグループが生まれている。だからEXILEイズムは絶対みんな持っていて、その上で各グループがそれぞれの個性を出してこそ、LDHが盛り上がるし引いてはエンターテインメントが盛り上がる。そこに関しては「ハイロー」とすごく似ていると思います。 ──つまり、MUGEN(※1)がEXILEなんですね。
山下健二郎 そうですね。そこから生まれて、SWORDのいろんなグループができて、それぞれの良さがあってそれぞれにファンができる。それもLDHと一緒ですよね。
佐藤大樹 山王が三代目で、RUDE BOYSがGENERATIONSで……。
山下健二郎 山王だと、コブラはMUGENにもいて、演じるガンちゃん(岩田剛典)はEXILEと兼任してますしね。
佐藤寛太 ほんとだ、すごい。気づいてなかった!
山下健二郎 そういうLDHと「ハイロー」がリンクする面白さも、楽しんでほしいですね。
※1 「SWORD」誕生前、圧倒的な勢力で地域一帯の統率をとっていた伝説的なチーム
2015年に始動したドラマに端を発し、そのひとつの集大成である映画『HiGH&LOW THE MOVIE』が2016年夏に公開されると、これまでLDHにまったく興味を持たなかったオタクや文化系たちが次々とこの作品に魅了され、“ハイロー沼”に陥落していった。
数々の名作アウトロー漫画/映画を彷彿とさせながら従来作品を上回る規模で展開される世界観、ダンスを本業とする人たちが魅せる群を抜いたアクション。そして邦画界ではなかなかお目にかかれない予算を感じさせるお金のかかった映像。
すべてが“想像以上”で、LDHの底力にオタクは打ち震えた。 『HiGH&LOW THE MOVIE』をきっかけにLDHに開眼すると、その会社・組織としての濃密さに心惹かれるようになる。
LDHなくして「ハイロー」無し。「ハイロー」とはすなわち、LDHが自らを描く神話なのではないか……と、そんなことまで言い出す人もいる(筆者も含む)。
この妄想は、当たっているのだろうか? 劇場版2作目『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』公開を前に、そんな疑問を物語の中心となる山王連合会の面々にぶつけてみた。
面白関西弁お兄さんことダンを演じる山下健二郎さん(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、ドレッドお風呂屋さんことテッツ役の佐藤寛太さん(劇団EXILE)。
そして、実は『HiGH&LOW』物語が動き出すきっかけをつくった元鬼邪高生・チハル役の佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS)。それぞれ異なるLDHグループに属する3人だ。
取材、文:斎藤岬 編集、写真:ふじきりょうすけ
応援上映で広がった新たなファン層
──本当に「HiGH&LOW」(以下、ハイロー)が好きで、応援上映を含めて『THE MOVIE』は劇場で10回くらい観させていただきました。佐藤寛太 マジすか! すごい!
山下健二郎 10回目も同じ気持ちで観れるんですか?
──より細かいところを楽しめるようになりました。
佐藤寛太 10回目になると、「はい、次このシーン来た」みたい感じで観れますよね。
──そうですね(笑)。でも正直、これまでLDHの方々のことをほとんど知らなかったんです。それが「ハイロー」以降すごく見る目が変わって。楽しみ方がわかったという人は自分の周りでも多くて、「ハイロー」以降新しいファン層が形成されたんじゃないかな、と思うのですが、そういった実感はありますか?
山下健二郎 話の内容的に、男の子もきっと好きですよね。男性ファンがちょっと増えたのかなと思いました。2人はどう? 佐藤大樹 「ハイロー」はCLAMP先生ともコラボしているんですが、それを発表したときの反響が本当にすごくて。
──3月から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載している漫画『HiGH&LOW g-sword』をはじめ、グッズやショートアニメなど、いろいろなコラボをされてますね。CLAMPさんといえば、『カードキャプターさくら』や『魔法騎士レイアース』、『東京バビロン』など、今の30代前後のオタクにはなじみのある作家さんなので、「LDHがついにオタクを狙い撃ってきた」と震撼しました。
佐藤寛太 LINEのスタンプにもなりましたよね。
山下健二郎 「どや!」ってやつや、俺。
※現在、スタンプの配布は終了【ニュース】週刊少年マガジンで連載中「HiGH&LOW g-sword」のLINEスタンプが登場!LINE公式アカウント「HiGH&LOW」と友だちになると無料でDLできます。配布期間は 2017/6/5まで!友だち登録はこちら:https://t.co/1mlYF1l1Dm pic.twitter.com/EpqwzXJbPQ
— CLAMP・ときどきNews (@CLAMP_news) 2017年5月9日
佐藤大樹 『g-sword』発表時には、Twitterでもトレンド入りするほど反響があって。「サブカル」と言われてたものがメインカルチャーになるくらい日本では流行っているし、それは世界に誇れる文化だと思っていて、その層に間違いなく刺さっているな、というのは感じました。
応援上映も、僕は舞台挨拶の後に参加させてもらったんですけど、本当に満席で、すごい野次というか、イジりがあって。「こんな文化があるんだ!」って驚きました。
山下健二郎 応援上映って、めっちゃ声出していいやつ?
佐藤大樹 そうです、そうです。「琥珀さ〜ん!」とかツッコんだり、ペンライト振ったり。 山下健二郎 笑いが起きそうやな、それ。
佐藤大樹 そうですね。むしろ作品自体はあんまり観てないというか(笑)、ツッコみたくて観ている印象を受けました。確実に(従来のファン層以外からも)反響があるなって、いろんなメディアで感じてます。
山下健二郎 そうなんですか?
──文化系やオタクとは相容れないものがあると捉えられていたと思います。
山下健二郎 俺に関してはクソオタクですけどね。
佐藤寛太 俺もすごいオタクです。 佐藤大樹 なんなの、そのアピール。何オタクかも言わずに、「オタクですけど!?」みたいな(笑)。
佐藤寛太 いやいや! 俺、漫画とゲームとアニメと……あと特撮は相当ヤバいんですって。
山下健二郎 本人がオタクかはともかく、LDHは体育会系でもあるんですけど、上下関係はどこの会社でもあるじゃないですか。別に「LDHだから!」ということではなくて、みんな社会人だったら誰もが持っている感覚で普通に僕らもやっています。
そもそもLDHの中にもいろんなタイプがいて、それが強みだと思います。俺のいる三代目も、7人7通りの好きなものがあって、やりたいことがある。それがグループで7人集まったときに、同じことを同じベクトルで同じ熱量でやっているのが面白いんだと思ってます。
ハイローはLDHの神話? 自分に近い役を演じる意義
『HiGH&LOW』シリーズには、EXILE、三代目、GENERATIONS、THE RAMPAGE、劇団EXILE、E-girlsと、数多くのLDHメンバーが出演している。作品をめぐる考察の中には、前述の通り、LDHという組織自体の辿ってきた歴史や、LDHのトップであり『HiGH&LOW』プロジェクトのプロデューサーであるHIRO氏の思想や哲学が反映されていると読み解いているものも少なくない。
LDHのことを知れば知るほど、ハイローがより面白くなる仕掛けが施されているとしか思えないのだ。
山下健二郎 LDHを知ってる人なら、誰もが思いますよね。
──『THE RED RAIN』の終盤で、TAKAHIROさん演じる雨宮雅貴が「いちばん信頼できる人にUSBを預けた」と言って、その相手がAKIRAさん演じる琥珀さんだったのも、TAKAHIROさんとAKIRAさんが共にEXILE第二章から加入した2人だという関係性が反映されているのかなと思ったり、随所随所でそう感じるところがありました。LDHの一員として「ハイロー」に出演されている当事者からしたら、そのあたりはいかがですか?
山下健二郎 LDHだからこそ演じられる部分は、いろいろ散りばめられていると思います。「ハイロー」の魅力として、自分自身のキャラと役のキャラが合っている人が多いというのはありますよね。 山下健二郎 特にこのダンとテッツとチハルは、結構そのまんまの自分を役に入れてアプローチしている3人。それもファンの人にとっては観ていて面白かったり、逆に「こういう一面もあるんだ」と思ってもらえるところかと思います。
──寛太さんは劇団EXILEメンバーで、役者が本業ですよね。その立場からすると……。
山下健二郎 そうなの? 冗談(笑)。
佐藤寛太 一応役者でご飯食べさせてもらってます、はい(笑)。
──(笑)。ハイローのような宛書きの作品はそんなに多くないと思いますが、普段演じるときとは違いがありますか? 佐藤寛太 自分に近いキャラクターなので、何か作品中で事件が起きたときに、より自分のフィルターを通して感じやすいですね。今回の『END OF SKY』では、自分がポロッと口にした言葉がチームを左右するくらい大きな問題になっていってしまうんですが、その中でダンさんの強い思いを感じたり、そういうところは自分自身にも重なるところがある。
普段は先輩に軽口叩いたりしないんで、そこはちょっと違いますけど……。
佐藤大樹 えっ? あー……「しない」ってことにしておいたほうが……いいか……。
佐藤寛太 いや、したことないでしょ(笑)。山王って唯一LDHだけで構成されているチームなんですよね。ドラマ版のSeason2の終わりで、コブラさん(岩田剛典)が言った「いつか必ず俺らの下の代に、守り抜いた山王を託さなきゃならない」という言葉は、僕の持っているEXILEのイメージとすごく重なりました。LDHのいい部分が、「ハイロー」のあのシーンを通して伝わるかな、と。 佐藤大樹 確かに。山王でいうと、コブラという魅力的な人にみんながどこかしら憧れて、コブラさんのためならなんでもやるしついていく。そのコブラさんも、周りがいるから引き立つわけで。
それは僕らが普段やっているグループも一緒だし、それぞれキャラは違ってもチームで集まると見ている景色や目標が一緒だというところも、LDHのそれぞれのアーティストに似ていると思います。
あ、今回の映画では山王がケンカ別れしてしまうんですけど、そこは似ていないですね(笑)。滅多にそんなケンカはしないですから。でも、似ているところのほうが多いと思います。
山下健二郎 LDHって、EXILEが最初にあって、そこから魂を引き継いでいろんなグループが生まれている。だからEXILEイズムは絶対みんな持っていて、その上で各グループがそれぞれの個性を出してこそ、LDHが盛り上がるし引いてはエンターテインメントが盛り上がる。そこに関しては「ハイロー」とすごく似ていると思います。 ──つまり、MUGEN(※1)がEXILEなんですね。
山下健二郎 そうですね。そこから生まれて、SWORDのいろんなグループができて、それぞれの良さがあってそれぞれにファンができる。それもLDHと一緒ですよね。
佐藤大樹 山王が三代目で、RUDE BOYSがGENERATIONSで……。
山下健二郎 山王だと、コブラはMUGENにもいて、演じるガンちゃん(岩田剛典)はEXILEと兼任してますしね。
佐藤寛太 ほんとだ、すごい。気づいてなかった!
山下健二郎 そういうLDHと「ハイロー」がリンクする面白さも、楽しんでほしいですね。
※1 「SWORD」誕生前、圧倒的な勢力で地域一帯の統率をとっていた伝説的なチーム
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