TVアニメ『6HP』年末に放送決定 制作の苦境を村上隆が吐露

TVアニメ『6HP』年末に放送決定 制作の苦境を村上隆が吐露
TVアニメ『6HP』年末に放送決定 制作の苦境を村上隆が吐露

©2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

現代美術家の村上隆さんが監督をつとめる制作中のTVアニメ『6HP Six Hearts Princess』が2016年末にTOKYO MXで未完成版として放映されることが分かった。

『6HP』は、これまでに何度も様々な媒体や手法で展開が行われ、2015年1月には村上さんが代表をつとめるアートカンパニー・カイカイキキ、及びアニメスタジオ・PONCOTAN、そしてGENSHIMON(カイカイキキ現代視覚聴覚芸術制作部門)の制作するプロジェクトとして、TVアニメ枠で放映されることが発表されていた。

しかし、以降目立った続報がなく放映予定日も未定のままだったが、突如村上さんが自身のFacebookにて、年末のTV放送に至るまでの経緯と現在の心境を吐露した。

「会社を倒産の危機に追い込み続け、それでも出来上がらない状況」

村上さんは、「放映日までに『完全な完成』の形では放映できない」と前置きした上で、それでも諸般の事情の上で、どうしても放送しなくてはならなくなったと説明。

TVアニメ放映が発表されたのは2015年1月のことだが、プロジェクト始動から6年を経ているにも関わらず「本当に紆余曲折がありあれこれの事情の満身創痍の雪だるま状態」であると現在の状況を吐露した。
制作開始初期の『6HP』PV
Shu Uemuraとのコラボレーション時の映像
また、当初セルルックのフル3DCGアニメを予定していたが手描き中心のアニメに切り替えていること、もともとあった北海道のアニメスタジオに加え新たに中野にスタジオをつくったこと、作画監督をつとめるイラストレーター/アニメーターであるmebaeさんを中心に現在も50名以上のスタッフが作品づくりのために働いているという実情も明らかに。

その上で、「会社を倒産の危機に追い込み続け、それでも出来上がらない状況は、もちろん才能が無いということなんでしょうけれども、しかしもうアニメや映像はやるなよ、という神の啓示レベルで難航中です」と、過酷な制作状況を綴っている。

『美術手帖』に掲載予定のスタッフ募集広告/村上隆さんのFacebookより

また、「未完成が予想されているアニメーション」としながらも、『美術手帖』にスタッフ募集の広告を掲載するという。

久しぶりの続報が『6HP』制作の苦境を知らせる内容となったが、近日中に今現在集まっているスタッフも発表される予定としている。

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