3月18日(金)の夜、ラッパーのACEさんやCHARLESさんらが率いる即興音楽集団・渋谷サイファーが開催した「ACE×晋平太×渋谷サイファー×横浜サイファー」。
この日は3月18日(サイファーの日)であり、かつ前日は渋谷サイファーの中心メンバーであるACEさんの25歳の誕生日。多くのラップヘッズが代々木公園に集まる...はずが、当日になって急遽会場を変更。代々木公園から原宿駅横の神宮橋の開催となりました。さらに事前に大物ラッパーが登場するとの噂もキャッチ。
そもそも「サイファー」というのは、ラッパーやダンサーが路上で即興セッションを行い、それに伴って自然発生的に起こる人だかりやその現象を指す言葉。場所の変更なんてたいした問題ではありません。
Twitter上でのACEさんの呼びかけを目撃した我々編集部。「これは大規模なサイファーになるぞ!」ということでKAI-YOU内でもラップができると自称するメンバーで取材にいきました。【TOKYO FREESTYLE vol.7】ACE feat. 渋谷サイファー
テレビ番組「フリースタイルダンジョン」や「高校生RAP選手権」の人気も相まって、現在は日本語ラップという文化がはじまって以来の多くの層にラップ──しかも即興のフリースタイルラップが広がっている時代なのかもしれません。その表れを感じました。
あまりの人だかりに般若さんは身の危険を感じたのか、一瞬で自転車(愛車のハマーだと思われます)に乗って去っていきました……。 あまりの混雑具合に、転倒などがいつ起きても不思議ではなく、ACEさんら渋谷サイファーのクルーが呼びかけ、前の人は座って観るように促します。また。ラッパーは自由にサイファーに参加できるように、ラッパー用通路が設けられました。
いまだかつてこんな巨大なサイファーが日本であっただろうか……。般若さんが面食らって帰ってしまうのもわかります。残念!
それぞれの思想や出自をビートに乗せて、ライムに詰め込みます。数多くのラッパーが登場しましたが、特に印象に残ったのが、今回の主催の一人でもあるラッパー・晋平太さんが「ラップをやったことがない人」「はじめてサイファーの現場に足を運んだ人」の参加を積極的に促していたことでした。 90年代の一時的な流行以降、長い間、アンダーグラウンド/サブカルチャーとして、あまり日の目を観ることがなかったヒップホップという音楽/文化が、「高校生ラップ選手権」や「フリースタイルダンジョン」の影響を通して、幅広い層の支持を受ける現在。ラップをやってみたいと思う人は確実に増えています。
実際にあまりスキルのない人もこぞって参加していました。もちろん理解の浅い人の参入は、弊害もつきまとうものでしょうが、日本語ラップの新たなはじまりを予感させるものでした。
和やかな雰囲気で行われていたサイファーですが、やはりMCバトルとなるとラッパーもガチに。数々の名勝負が行われましたが、優勝はなんと主催側のACEさん。自分の誕生日パーティーも兼ねていたであろう今回の大規模サイファーを、自らのスキルで盛大に締めてしまいました。
「ACE×晋平太×渋谷サイファー×横浜サイファー」終了後も、数多くのラッパーがスピーカーからビートを流し、いくつかのサイファーを形成。ふだんは渋谷のスクランブル交差点付近で行われている渋谷サイファーですが、日々動員を増やすこの集いがどこまで大きく、影響力を持っていくのか、今後も目が離せません。
この日は3月18日(サイファーの日)であり、かつ前日は渋谷サイファーの中心メンバーであるACEさんの25歳の誕生日。多くのラップヘッズが代々木公園に集まる...はずが、当日になって急遽会場を変更。代々木公園から原宿駅横の神宮橋の開催となりました。さらに事前に大物ラッパーが登場するとの噂もキャッチ。
Twitter上でのACEさんの呼びかけを目撃した我々編集部。「これは大規模なサイファーになるぞ!」ということでKAI-YOU内でもラップができると自称するメンバーで取材にいきました。
神宮橋に集合するB-BOY&B-GIRLたち!
編集部が現場に到着するころには、すでにものすごい人だかりができていて、サイファーに興じるラッパーの姿はおろか、その声すらもほぼ聞き取れませんでした…。観客が多すぎて見えないのです。 特徴的だったのは、観客の多くがキャップを被ってゴールドのブリンブリンをつけた強めのB-BOY&B-GIRL……というわけでもなく、意外に見た目がふつうの人が目立ったことです。さらに10代の中高生ら若い世代が多く参加している姿もうかがえました。テレビ番組「フリースタイルダンジョン」や「高校生RAP選手権」の人気も相まって、現在は日本語ラップという文化がはじまって以来の多くの層にラップ──しかも即興のフリースタイルラップが広がっている時代なのかもしれません。その表れを感じました。
般若さんが自転車で登場!
開始から30分ほど経ったころでしょうか、ラッパーの般若さんがいきなり自転車に乗ってサイファーの人だかりに登場! 「フリースタイルダンジョン」にもラスボスとして出演し、長渕剛さんのオールナイトライブでのサプライズ出演など、数々の伝説で知られる般若さんの突然の登場だけあって、各所から「般若だ!」という声が聞こえると、一気に多くの人が殺到。あまりの人だかりに般若さんは身の危険を感じたのか、一瞬で自転車(愛車のハマーだと思われます)に乗って去っていきました……。 あまりの混雑具合に、転倒などがいつ起きても不思議ではなく、ACEさんら渋谷サイファーのクルーが呼びかけ、前の人は座って観るように促します。また。ラッパーは自由にサイファーに参加できるように、ラッパー用通路が設けられました。
いまだかつてこんな巨大なサイファーが日本であっただろうか……。般若さんが面食らって帰ってしまうのもわかります。残念!
今回はじめてサイファーに参加する人からベテランまで入り乱れる!
ACEさんの指揮のもと、ある程度の統制のとれたサイファーは大きな盛り上がりを見せます。わざわざ今日のために群馬をレペゼンして上京してきたラッパーや、フィメールラッパー、サラリーマンラッパーも何人か登場。それぞれの思想や出自をビートに乗せて、ライムに詰め込みます。数多くのラッパーが登場しましたが、特に印象に残ったのが、今回の主催の一人でもあるラッパー・晋平太さんが「ラップをやったことがない人」「はじめてサイファーの現場に足を運んだ人」の参加を積極的に促していたことでした。 90年代の一時的な流行以降、長い間、アンダーグラウンド/サブカルチャーとして、あまり日の目を観ることがなかったヒップホップという音楽/文化が、「高校生ラップ選手権」や「フリースタイルダンジョン」の影響を通して、幅広い層の支持を受ける現在。ラップをやってみたいと思う人は確実に増えています。
実際にあまりスキルのない人もこぞって参加していました。もちろん理解の浅い人の参入は、弊害もつきまとうものでしょうが、日本語ラップの新たなはじまりを予感させるものでした。
MCバトルもいきなり開催!
ACEさんと晋平太さんの計らいで、急遽MCバトルも開催。エントリーもその場で行われ、8人のラッパーによる野良MCバトルトーナメントが行われました。 中には「フリースタイルダンジョン」にも登場したことがあるKissShotさんや、「高校生RAP選手権」でも人気を集めるLICK-Gさん、そしてACEさん本人も参戦。和やかな雰囲気で行われていたサイファーですが、やはりMCバトルとなるとラッパーもガチに。数々の名勝負が行われましたが、優勝はなんと主催側のACEさん。自分の誕生日パーティーも兼ねていたであろう今回の大規模サイファーを、自らのスキルで盛大に締めてしまいました。
「ACE×晋平太×渋谷サイファー×横浜サイファー」終了後も、数多くのラッパーがスピーカーからビートを流し、いくつかのサイファーを形成。ふだんは渋谷のスクランブル交差点付近で行われている渋谷サイファーですが、日々動員を増やすこの集いがどこまで大きく、影響力を持っていくのか、今後も目が離せません。
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1件のコメント
CKS
「和やかな雰囲気で行われていたサイファーですが」