圧倒的な存在感を残したシンガーソングライター
快速東京による怒涛のパフォーマンスの次に颯爽と登場したのはシンガーソングライターの大森靖子さん。2012年にリリースされたミニアルバム『PINK』をきっかけに、ポップな見た目からは想像のつかない、個性的な楽曲や歌詞でさまざまなシーンから注目を浴びた。 この日のステージでは、「新宿」や「さようなら」などの楽曲が披露され、独特の感性が輝く心揺さぶる歌詞、そして強弱を使い分けた歌唱や時折見せるアカペラには、そこにいた誰もが釘付けになっていた。エビ、エビ、エビ。怪人集団に狂喜乱舞
トリを飾ったのは、この日の出演陣のなかでも最もとんがっていたかもしれないパフォーマンス集団・溺れたエビの検死報告書。関西を中心に、10年以上ものキャリアをもつベテランのエビ集団は、エビ人間に改造された一流の音楽家やパフォーマーで構成されている。派手なパフォーマンスや演出はもちろんのこと、一流のエビたちによる変幻自在に演奏されるサウンドが大きな人気を集めている。 この日は、総勢11尾のエビが次々と登場。目を光らせ、ステージ上をくねくねと不気味に動きながらも、エレクトリック・アップライトベースやトロンボーン、トランペット、キーボードなど、さまざまな楽器を操り、見事に観客を狂喜乱舞へと導いていた。エビが奏でるダンサンブルでノリやすいサウンドには、体をじっとさせていられない、気づけばなぜか体を揺らし飛び跳ねてしまう不思議な効果がある。この日のパフォーマンスでも、それまで後ろのほうでしっとりと見ていた観客でも次々と踊りだす姿があちらこちらで見られた。
終盤には、スナック菓子「かっぱえびせん」の小袋を観客に投げ入れたり、さらにはステージを降り、観客の1人を踊りながら囲い込むという迫真のパフォーマンスも行われ、絶頂だった会場の熱気をさらに頂点へと突き上げた。
幸せに満ち溢れながら盛況に終了
こうしてとんがったアーティストたちによる最高にとんがったステージが終わり、終始ワイワイと盛り上がりながら大盛況に幕を閉じた。 「とんトン」の主催者の青柳さんは、モデルとしてはもちろんのこと、2013年10月31日(木)より公開中の今泉力哉監督の最新映画『サッドティー』へ出演するなど、活躍の幅を広げながら多彩な才能を発揮している。一方のbómiさんも、2013年11月13日(水)に配信限定シングル「Party night で Hold me tight ♡」をリリースしたばかりだ。
ともに勢いのある2人によって開催された「とんトン」には、あまり通常のライブやクラブイベントでは見かけないような、多くのおしゃれな女子や男子が集っていた。終演後は、そんな観客たちが、それまで以上にグッズ販売やブースにひしめき合い、「とんトン」の終演を名残惜しむかのような雰囲気が感じられた。
そんな中、bómiさんは自身のTwitterで「とんトン」について「(また)春頃にやれたらいいなと思ってます」とコメントしており、ファンの間では早くも次回の開催を望む声が上がっている。
12月16日(月)には、今回の「とんトン」につづく、bómiさんが渋谷CLUB QUATTROにて3ヶ月連続開催する自主企画イベントの第2夜「Occappers CD発売記念イベント ~おかっぱマニア~」の開催が控えている。
すでに、bómiさんのほかに、後藤まりこさん、小南泰葉さん、さらに正体不明のユニット・Occappersのライブ出演が発表されている。会場では、OccappersのCD販売もされるようだ。さらに、今回の「とんトン」の来場者特典として配布されていたトートバッグを持参すると500円のディスカウントを受けることができる。チケットは、11月16日(土)より各チケットガイドで一般発売中だ。
この記事どう思う?
0件のコメント