概要
MOTHER2とは、コピーライターの糸井重里がゲームデザインを手がけた『MOTHER』(1989年)の続編である。
「ドラゴンクエスト」に熱中していた糸井氏が任天堂に企画を持ち込み株式会社エイプを当時の任天堂取締役社長である山内溥と設立し制作に踏み切った。当時は『さんまの名探偵』や『たけしの挑戦状』などタレントゲームもヒットしていたが、糸井の全面的な監修という関与は例を見ないことだった。
また、任天堂としてもオリジナルとしては初のコマンド選択式RPGとしても画期的な作品となる。当時のRPGは中世ファンタジーを想起させる世界観が多かったが、現代的なアメリカ都市を舞台に設定。糸井の趣向によりアメリカ映画の影響も色濃く、『スタンド・バイ・ミー』や『2001年宇宙の旅』などのオマージュが随所に散りばめられている。
のちの任天堂に与えた影響も大きく「ポケットモンスター」を生んだ田尻智も当時の制作現場に参加しており度々『MOTHER』の影響を口にしている。
MOTHER2の評価
MOTHERのNPCは非常に感情が豊か。RPGでよくある「はい/いいえ」の選択肢もただ同意していればアイテムがもらえるといった単純なものではなく、この人が何を考えているのか? を想像しながら、適度に同意したりはねのけたりしないといけず、プレイヤーが主人公により感情移入するための仕掛けとして、優秀。
近年では世界中で高い評価を獲得しているインディーゲームの『UNDERTALE』にもその影響は顕著ですが、多くを語りすぎない、というゲームづくりが本業ではないスタッフが中心となっているからこそ生まれた発想かもしれません。
「エンディングまで泣くんじゃないいいい」
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