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レベルファイブ

レベルファイブ(LEVEL5)は、福岡県福岡市に本社を置く日本のゲーム会社。1998年10月28日設立。代表取締役社長/CEOはゲームクリエイターの日野晃博。

『レイトン教授』『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』『二ノ国』『ファンタジーライフ』『ダンボール戦機』など、多数のゲームシリーズを企画・開発している。

ゲームだけでなく、テレビアニメ、漫画、映画、玩具、音楽などを企画段階から連動させる「クロスメディア」戦略を得意とし、特に2010年代には『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』など、子どもを中心に大規模なブームを生み出した。

概要

レベルファイブは、日野晃博が福岡のゲーム制作会社でプログラマー、ディレクターとして働いた後、1998年に設立した。

2000年にPlayStation 2用RPG『ダーククラウド』を発売。ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売され、国内外累計100万本以上を出荷した。

続く『ダーククロニクル』などで評価を高め、2004年にはスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストVIII』を開発。2009年には『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の開発も担当した。

当初は他社から発売されるゲームの開発を中心としていたが、2006年に自社でソフトを発売するパブリッシャー事業への参入を発表。

2007年、初の自社発売タイトル『レイトン教授と不思議な町』をニンテンドーDS向けに発売した。同シリーズは世界累計出荷1800万本以上を記録する代表的なIPへ成長した。

2008年には『イナズマイレブン』を発売。同年からテレビアニメも放送され、ゲーム、アニメ、漫画、玩具などを横断したクロスメディア展開を本格化した。

その後も『ダンボール戦機』『二ノ国』『ファンタジーライフ』などを展開。

2013年には『妖怪ウォッチ』を発売し、翌2014年からテレビアニメや玩具展開が本格化。「妖怪メダル」をはじめとする商品も大ヒットし、楽曲「ようかい体操第一」が広く流行するなど、ゲームの枠を超えた社会現象となった。

2010年代後半以降は、『妖怪ウォッチ』の人気がピーク時から縮小する一方、新作タイトルの長期開発や発売延期も目立つようになった。

2020年代前半には『イナズマイレブン』新作、『ファンタジーライフi』『デカポリス』など複数タイトルの発売延期が続いた。

一方、2025年5月に発売された『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』は発売3週間で世界累計100万本を突破。同年11月には長期開発を経た『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』を発売した。

2026年には『イナズマイレブン クロス』を配信し、『レイトン教授と蒸気の新世界』『デカポリス』『ホーリーホラーマンション』など複数タイトルを展開。

さらに『妖怪ウォッチ2』を再構築する『妖怪ウォッチ2 覇道』や、『レイトン教授と不思議な町 Remake』を発表するなど、代表IPの再始動も進めている。

主な作品・シリーズ

  • 『ダーククラウド』
  • 『ダーククロニクル』
  • 『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』
  • 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』
  • 『レイトン教授』シリーズ
  • 『イナズマイレブン』シリーズ
  • 『二ノ国』シリーズ
  • 『ダンボール戦機』シリーズ
  • 『ファンタジーライフ』シリーズ
  • 『妖怪ウォッチ』シリーズ
  • 『スナックワールド』シリーズ
  • 『メガトン級ムサシ』シリーズ
  • 『デカポリス』

『妖怪ウォッチ』が生んだ社会現象

レベルファイブ最大級のヒットとなったのが『妖怪ウォッチ』である。

2013年7月にニンテンドー3DS用ゲームとして第1作を発売。

2014年1月にはテレビアニメが放送開始され、同時期にバンダイから「DX妖怪ウォッチ」「妖怪メダル」などの玩具が発売された。

ゲーム、アニメ、漫画、玩具、音楽を連動させた展開によって人気が急拡大。妖怪メダルは品薄になるほどの人気商品となった。

「ようかい体操第一」を歌ったDream5、キング・クリームソーダは2014年の「NHK紅白歌合戦」に出演。

映画、テーマパークイベント、食品や日用品など多数の商品展開も行われ、2010年代半ばを代表する子ども向けIPの一つとなった。

『妖怪ウォッチ』の成功は、ゲーム会社がゲームソフトの販売だけで収益を得るのではなく、自ら生み出したキャラクターや世界観を複数産業へ広げることで巨大な市場を形成できることを示した。

経営者とクリエイターを兼ねる日野晃博

レベルファイブでは、創業者である日野晃博の存在が作品づくりに強く反映されている。

日野は社長/CEOであると同時に、ゲームデザイナー、プロデューサー、ディレクター、シナリオライターなどとして多数の作品へ参加してきた。

経営者が事業方針を決めるだけではなく、自ら作品の企画やストーリー、ゲームシステム、クロスメディア展開に深く関わる。

レベルファイブが毎年開催してきた新作発表会「LEVEL5 VISION」でも、日野自身が各タイトルを説明することが多く、企業ブランドとクリエイター個人のビジョンが密接に結びついている。

一方で、複数の大型タイトルを同時に企画・開発する体制は、作品の長期開発や発売延期とも無関係ではなく、日野を中心とした制作体制の強みと課題はたびたび議論されてきた。

生成AI使用を巡り謝罪

2026年9月、オンライン発表会「LEVEL5 VISION 2026 II 夢」で公開された一部映像やビジュアルを巡り、生成AIの使用を指摘する声が相次いだ。

レベルファイブは9月17日、公式サイトで声明を発表。

一部のプロモーション映像について生成AIを使用していたことを認め、「AIの使い方の未熟さ」や人的ミスによって制作物への不信感を招いたとして謝罪した。

一方、『妖怪ウォッチ2 覇道』で指摘されたすべての不自然な部分がAIによるものではなく、意図的な省略や人間の作業ミスも含まれていると説明。

また、ゲーム内容そのものには生成AIを直接使用しておらず、『レイトン教授と蒸気の新世界』にもAIは使用していないとしている。

今後については、AIの利用を制作効率化の範囲にとどめ、ユーザーへ直接届ける映像については生成AIを直接使用しない方針を表明した。

ゲーム会社が制作工程へ生成AIをどのように導入し、その使用範囲をユーザーへどう説明するのかという、2020年代のゲーム制作を巡る新たな課題が表面化した事例となった。

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