ヒップホップグループ・SUSHIBOYSが9月4日に新曲「賃貸」のMVを公開した。
8月28日に発表された楽曲「沼」と共に、“9月10日(水)ごろ”に発表される2ndアルバムにも収録される本楽曲。
朝霞台駅/北朝霞駅を舞台にSUSHIBOYSが、「借りてる側のside」として、賃貸生活者のリアルを表現する楽曲となっている。
イナタさと高いラップスキルで支持を集めるSUSHIBOYS
SUSHIBOYSは 2016年にデビューした埼玉県越生町出身のラップグループ。2018年11月21日発売のEP『350』を最後に、メンバーのEVIDENCEさんが脱退。
その後はラッパーのFARMHOUSEさんとサンテナさん、DJ兼カメラマン兼マネージャー兼運転手兼スーパーバイザーのneo yosikawaさんの3人で活動している。
デビュー当初はイナタさを前面に出したグループカラー、ラップスキル、歌詞のユニークさなどから支持を獲得。
10周年を控える今、スキルと表現力に磨きがかかり、そのポップなキャラクター性も相まって様々な魅力で幅広い層に知られるようになった。
賃貸をSUSHIBOYSらしい視点で表現
SUSHIBOYSは8月28日には「沼」のMVも公開。森と渋谷をオムツ姿で駆け回る強烈なビジュアルが印象的な映像となっている。
「賃貸」のMVはそのような非現実的で肉体的な光景から一転して、カラフルで明るい映像から、生活感のあるSUSHIBOYSの一面が表現される。
本楽曲のプロデューサーをつとめたのはメンバーのFARMHOUSEさん。ミックス/マスタリングはPAS TASTAに所属するphritzさんが手がけている。
爽やかなドラムンベースに乗せられるリリックは、家を借りて一人暮らししたことのある人であれば誰もが共感する親近感のある内容だ。
過去に人が住んでいた形跡や、移り変わる住人に思いを馳せながら「何年住んでも俺のじゃない家」と歌う姿はもの悲しさもありつつ、SUSHIBOYSならではのコミカルな視点も感じる。
埼玉郊外の生活イメージが散りばめられたMV
埼玉出身のユニットなだけあって、朝霞台駅/北朝霞駅周辺で撮影されたMVには各所にネタが散りばめられている。
埼玉県に位置する朝霞台駅は、「賃貸」に登場するリリック「都心に真っ直ぐ伸びる線路」を想起させる東武鉄道東上本線が通る。池袋駅まで乗り換えなし30分で行くことのできる便利さと、郊外ならではの家賃の安さが人気の駅だ。
北朝霞駅は、西東京/埼玉/千葉を繋ぐオレンジ色が印象的な武蔵野線が通る。「貨物列車の音に負けないように深夜から朝まで走らすペンソー」というリリックから分かるように、けたたましい音を鳴らしながら夜中に貨物列車が通ることで知られている。
奥を通る電車が武蔵野線/画像はYouTubeのスクリーンショットから
MVには西武線/東武線に多く分布する中華チェーン・餃子の満州や、春日部や坂戸にルーツを持つ薬局チェーン・ウエルシアが登場。この路線を使ったことのある人であれば「あるある!」と思わず声を出してしまうだろう。
餃子の満州のマスコットキャラ・ランちゃん/画像は餃子の満州公式サイトから
SUSHIBOYSは9月21日より、福岡/大阪/東京/越生を巡るワンマンツアーを開催予定。地元である越生でのワンマンライブのクラウドファンディングも開催中だ(外部URL)。

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