本業を忘れるくらいのめり込んだ「ストグラ」の世界

ゲーム配信をはじめる人/応援する人が格段に増えた背景には、多数のストリーマーが参加する「ストグラ」「VCR RUST」等の企画の影響も大きい。

そんな状況を踏まえ、馬人さんからは「交流企画が新たな”推し”配信者を見つける場になっているのでは」という意見が上がった。

ストグラのリアルイベント「ストグラRPL」。各参加者のファンたちが会場に押し寄せた/画像はズズさんのXより

また本イベントの出演者3名はストグラに参加していることもあり、トークテーマがそのまま「ストグラで印象的だった出来事」へと展開。


ごっちゃんさんが最近印象的だったことに挙げたのは、なんと「ストグラ」内で行われたキャバクラ体験。

「参加者にスタッフと客になってもらったら本格的になりすぎちゃって。終わってみたら本当に一日働いたくらい疲れてました」と振り返る。

「ゲーム内の無線を使って本当に黒服みたいなやり取りをして……」とキャバクライベントを振り返るごっちゃんさん

太田さんが「ストグラ」内の職業について訪ねると、馬人さんからは「本業のキャスターよりもストグラで警察官になっている時間の方が長いですもん」といった体験談も飛び出した。

忘れられない、さいたまスーパーアリーナの絶景

イベントが中盤に差し掛かる頃、2010年代のはじめからゲーム配信・ゲーム実況に取り組んでいる2人は、これまでの活動で思い出深い出来事を振り返った。

元々はゲーム配信がメインだったものの、いつの間にかステージ上で歌を歌ったり、一発ギャグをやるようになっていたと語ったのはズズさん。

数年前に参加した「ニコニコ超パーティー」では「こんな景色が見えるのか!最高!」と感じたそうで「さいたまスーパーアリーナの舞台上で見た紙吹雪は素晴らしかった」と当時の達成感を会場内へ伝える。


同じくごっちゃんさんも「さいたまスーパーアリーナで開かれた『CR FES』が忘れられない」とし、とりわけ「2万5000人がペンライトを振っている景色が強烈だったと感慨深げに語った。

配信者のプラットフォーム移行は「転職」に近い

自らの力で大舞台に立った両名だからこそ、やはり気になるのは「どのタイミングで転機を迎えたのか?」という点。

馬人さんから質問を投げかけられると、ズズさんは「辞めようと思ったこともある──でもその度に”最後だし暴れとくか”と踏ん張ってきた」とコメント。

「とにかく笑顔になってほしい」「この配信にコメントしてよかった」と思ってもらえるよう心掛けているというズズさん

ごっちゃんさんも「ニコニコ動画からYouTubeへの移行を皮切りに、今まで4回ほどプラットフォームを替えている。ほとんど転職と同じようなもの」と、それぞれのターニングポイントについて言及した。

「転職」という表現に感心した太田さんも、両名に「プラットフォームを替える時は、もう戻らないという覚悟を決めて移行するんですか?」と質問を重ねる。

ごっちゃんさんは自身の体験を踏まえつつ、「プラットフォームを替えると全員がついてきてくれるわけではないですね。僕は今まで培ってきたものがほぼなくなるものだと思って、移行しました」と吐露する。

その上で、「配信者としての自分のキャラも引き継いでいくのか。キャラ変するのかどうかを考えるのも大事。最初は怖かったけど、心に決めて良かったと思う」と前向きに気持ちを表した。

2人が信念をもって続けてきたからこそ、この日も多くのファンがイベントを訪れた

この意見にはズズさんも「プラットフォームを変えたらもう一回、新人になった気分で頑張る必要がある。こればっかりは行動力と勇気をどれだけ振り絞れるか」と同意。

それでも自分は一貫してずっとギャグをやってきた」と笑みを交えながら信念を語った。

PCの頭脳──CPUの重要性について

2人が本格的に活動をはじめた頃から今まで変わらず重要なものといえば、配信に必要なPCならびに各種デバイス。

10年以上かけて様々な機材に触れてきたごっちゃんさんとズズさんだけでなく、来場者も交えたクイズパートが行われた。

クイズのテーマは、PCを構成する「CPUとグラフィックボード(GPU)」について。問題は全3問出題され、正解発表後には太田さんによる丁寧な解説が加えられた。

イベント当日は、トークショーの前後にも太田さんによるPCの解説が行われ、多くの来場者が聞き入った

第1問目は「CPUの役割」について。ズズさんはCPUを「Cooler Power Up」の略称だと推測し、その役割を「PCを冷やすためのクーラーである」と回答。

太田さんが「いい推理ですが、CPUは『Central Processing Unit』の略で、PCを動かす頭脳なんです」と明かすと、会場が笑いに包まれる。

太田さんはその重要性について「PCにまつわる全ての動作に関わっている」と語る。

さらに、一例として「PCの脳みそであるCPUの性能が低いと、他のパーツのパフォーマンスを引き出し切れない」と、ボトルネックと呼ばれる現象を紹介。

太田さんは「回線速度も年々上がっていますが、性能の低いCPUでは増えた情報量を処理しきれないんです」とその重要性を語る

続けて「ゲーム配信者であればカメラで自分を映しつつ、別のゲームやアプリケーションを開く場合が多いかもしれない。そうした場合、弊社の『インテル® Core™ i7 プロセッサー』や『インテル® Core™ i9 プロセッサー』などの性能の高いシリーズ、特に最新世代のものは大いに活躍できます」と補足した。

映像体験を向上させる「インテル® Arc™ A770 グラフィックス

続く第2問目では、PCにおける「グラフィックボード(グラボ/GPU)のメリット」が提示された。

GPUがなくとも画面の描画や動画の視聴は行えると前置きを入れつつも、太田さんはグラボを搭載するメリットについて説明。

「グラボは映像の描画処理に特化したパーツ。快適なゲームプレイだけでなく、ライブ配信もよりリッチな体験にしてくれるため、配信者と視聴者双方にとって重要です」と語った。

太田さんは「ゲームを起動しながら配信をしたりといった複数の出力をする際に、その体験を大幅にブーストしてくれます」とその重要性を補足する

第3問目は、インテルが手掛けるグラフィックボード「インテル® Arc™ A770 グラフィックス」の特徴を予想する問題。

馬人さんを含めた3名の出演者らが製品特徴について議論した後、グラフィック関連のエンジニアとしてもキャリアを重ねてきた太田さんの口から”コストパフォーマンスの良さ”が挙げられた。

インテルは20年以上にわたってCPU内に搭載されるGPUを開発してきたとした上で、「リーズナブルな価格と性能面の両立に力を入れました。最新のPCゲームも高画質で描画できます」と製品スペックに注目する。

また「インテル® Arc™ グラフィックスは高い映像クオリティと圧縮率を両立した『動画圧縮コーデックAV1』のエンコードに対応。ハイクオリティな動画でも短時間でエンコードでき、作業時間を短縮できます」と動画の編集やアップロード時における魅力を紹介。

「ハードウェアによるAV1エンコード・デコードに対応したGPUの中ではリーズナブルです」と説明した。

「インテル® Core™ プロセッサー」と「インテル® Arc™ グラフィックス」のすごさをわかりやすく解説

同社のCPU並びにGPU製品に関する説明を受けた出演陣は「今までは1時間くらいの動画をエンコードすると数十分はかかってました。それがさっき見せてもらったデモ機では1分程度で終わっていてびっくりしましたね」とコメント。

クイズパートの最後には、太田さんがおすすめのPC構成として「インテル® Core™ i7 プロセッサー」や「インテル® Core™ i9 プロセッサー」と「インテル® Arc™ グラフィックス」の組み合わせを紹介。

インテル製のCPUとGPUには同じシステムが使われているため、同時に使用した際にパフォーマンス面でシナジーを発揮する

「CPUがGPUをはじめとするパーツにどれだけ効率よく仕事を割り振れるかが、PC全体の性能を左右するポイント。インテルのCPUとGPUを一緒に使うこの組み合わせが、特にゲーム配信において効率よく処理できる機能が備わっておりおすすめです」と補足した。

太田さんは加えて「興味があればぜひPCショップに立ち寄っていただいたり、デモ機を試してもらえれば」と出演陣や来場者に向けてコメントを送った。

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