「詳しくない」からこその面白さ
前述のとおり、初心者が多かったことは「にじGTA」の特徴の1つだ。
山神カルタさんの配信には、それを象徴するような面白さがあった。
サーバーに入って早々に銃を欲しがった山神カルタさんは、購入のためにガンライセンスが必要なことを知ると「え? ここって無法地帯じゃないの?」と言い放つ。
前提として、『GTA5』自体は山神カルタさんが言う通り、犯罪が中心の無法地帯のようなゲームだ。一方で、「ストグラ」などの企画では、参加者の協力のもと、秩序をもって町が運営されてきた。
近年の「FiveM」を使った企画の文脈を知らないが故の発言だろう。
周央サンゴとレオス・パン屋を巡るサスペンスのようなドラマ
その後、山神カルタさんは山で「ハッピーフラワー」という花を採取する。この花を巡って「にじGTA」では度々面白いドラマが生まれた。
「ハッピーフラワー」は、実はドラッグの材料になるアイテム。精製して売人に売りさばくと、警察に捕まる恐れもあるが大金を手にすることができる。
しかし、その名前から、ドラッグの素材だと知らないライバーが採取してしまうことも。
例えば、パン屋に勤める周央サンゴさんは、仲間たちのサポートのもと、犯罪などには関わらず、平和に暮らしていた。
しかしある日、ひょんなことから花が生える山に来てしまい、何も知らずに「ハッピーフラワー」を摘もうとしてしまう。
突然の出来事にパン屋の店長であるレオス・ヴィンセントさんは動揺するのだが、実はこの時、彼はパン屋の資金繰りのため裏でドラッグの密売に手を染めており……。
仲間にいい暮らしをさせたいと奔走するレオス・ヴィンセントさん、町の裏の側面を知らないながらも何かを察していく周央サンゴさん、そして2人を見守る仲間たち。さながらサスペンスドラマのような物語が繰り広げられた。
たまたま摘んだ花が運命を決めた来栖夏芽
来栖夏芽さんもまた、コメントからツッコミを受けながらもドラッグの材料だと知らず「ハッピーフラワー」を採取。
「これどこかで売れないかな?」とギャングの竜胆尊さんに相談すると、薬物カルテル・enigmaのメンバーである狂蘭メロコさんを紹介される。
来栖夏芽さんと狂蘭メロコさんとの初めての会話は、ドラッグの原料の売買の話から始まった。
その後来栖夏芽さんは、ゲーム内で銃刀法違反、車両窃盗と犯罪に手を染め、道を踏み外してしまうこととなった。
このように無知さが新たな出会いや物語につながるケースがあり、面白さを生んでいる。
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10421)
カルテル組の配信を見ると、より生徒会パン屋さんが尊く感じます…