韓国の音楽ユニット・Dareharu(ダレハル)が7月21日、YouTubeにて新曲「순혈주의자 (Pure Blood)」を発表した。メンバーでプロデューサーのampstyleさんが急逝してから3年ぶりの復帰となる。
楽曲はJ-ROCKを土台としつつ、ヒップホップのリズムやEDMにおけるドロップを取り入れる等、多彩な要素をダイナミックに仕込むK-POP的なアプローチも特徴。このように日韓のポップミュージックの特徴を絶妙に混ぜるセンスは時間が経っても冴え渡る。
映像はダレハルと以前からコラボしてきたRAMDARAM(以下RDR)さんによるもの。レトロなテクスチャーに意味深なシンボルのストーリーを交えたアニメーションが悲壮な楽曲とよく似合う。달의하루(Dareharu) 『염라(Karma)』 MV
韓国ではJ-ROCK的なアプローチの楽曲はあくまでもマイナージャンル。しかし、楽曲「Karma」をきっかけに、ジャジーな生演奏やレトロな映像の抜群な完成度が同人シーンで話題を巻き起こし、やがて夏代孝明さんを含む国内外の歌い手カバーブームを巻き起こす。
そしてその年に1000万再生を達成。普段J-POPに関心がなかった韓国の一般層にもセンセーショナルに広まった。その勢いで発表した次曲「너로피어오라 (Flowering)」は、さらに進歩した韓国語アレンジを果たした名曲。달의하루(Dareharu) 『너로피어오라(Flowering)』 MV
だが、ようやくチームが駆け出そうとした2020年の9月、プロデューサーのampstyleさんが急逝。
RDRさんや多くの韓国同人シーンのクリエイターたちはもちろん、夏代孝明さんやツユさんといった日本のクリエイターからも追悼の旨が寄せられた。
韓国音楽チャートでもimaseさん、あいみょんさん、YOASOBI、米津玄師さんなどを見られる時代になった。
彼が残した足跡はユニットの成功にとどまらず、韓国内ではメインストリームでないJ-POPカルチャー及び同人音楽シーンに新しい風を巻き起こした、重要なマイルストーンであった。📺Soda City Funk
RDRさんはレトロな画面と選曲センス、ポップでかわいいキャラクターで人気を誇る映像クリエイター。DUSTCELL「SOPPY」のMV制作にも手がけたことで、日本の音楽ファンからも馴染みがあるかもしれない。
DUSTCELL - SOPPY (Official Music Video)
ダレハルでの制作に関しては、ブランディング面でRDRさんが大きく貢献している。名前のついたキャラクターたちと共に、仏教の輪廻や縁起などの概念をメタフォーにしたシンボルを表現。ダレハルは楽曲にとどまらず、「物語」の語り手にもなる。
ダレハルを構成する世界は、様々な解釈の余地を与える。その吸引力が大衆を日韓ポップの区切りの狭間へと、招き入れた。
楽曲はJ-ROCKを土台としつつ、ヒップホップのリズムやEDMにおけるドロップを取り入れる等、多彩な要素をダイナミックに仕込むK-POP的なアプローチも特徴。このように日韓のポップミュージックの特徴を絶妙に混ぜるセンスは時間が経っても冴え渡る。
映像はダレハルと以前からコラボしてきたRAMDARAM(以下RDR)さんによるもの。レトロなテクスチャーに意味深なシンボルのストーリーを交えたアニメーションが悲壮な楽曲とよく似合う。
韓国同人シーンからセンセーショナルに登場したDareharu
ダレハルは2020年1月、YouTubeに「염라 (Karma)」を公開してデビュー。J-POP、中でもボカロ/歌い手シーンを彷彿させるロック的な作法を取り入れている。そしてその年に1000万再生を達成。普段J-POPに関心がなかった韓国の一般層にもセンセーショナルに広まった。その勢いで発表した次曲「너로피어오라 (Flowering)」は、さらに進歩した韓国語アレンジを果たした名曲。
RDRさんや多くの韓国同人シーンのクリエイターたちはもちろん、夏代孝明さんやツユさんといった日本のクリエイターからも追悼の旨が寄せられた。
韓国音楽チャートでもimaseさん、あいみょんさん、YOASOBI、米津玄師さんなどを見られる時代になった。
彼が残した足跡はユニットの成功にとどまらず、韓国内ではメインストリームでないJ-POPカルチャー及び同人音楽シーンに新しい風を巻き起こした、重要なマイルストーンであった。
キャラクターと物語るミュージックビデオ
ダレハルを構成する世界は、様々な解釈の余地を与える。その吸引力が大衆を日韓ポップの区切りの狭間へと、招き入れた。
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