ツヤツヤの肌にウルウルのリップ、クリっとした瞳にはキラキラのアイシャドウ。かわいいを凝縮したルックスに加え、物怖じせずにハッキリと気持ちを伝える、女の子が憧れる女の子・佐藤ノアさん。
Twitterは41万人、Instagramは59万人、YouTubeは43万人と、使用するSNSの総フォロワー数は200万人超え(2020年11月現在)。SNSを駆使するティーンのカリスマは、インフルエンサーとして引っ張りだこ。
読者モデルやパンクバンドなどの活動を経て、現在はモデル/タレントとして活躍しながら、リアリティ番組「オオカミくんには騙されない」への出演や、企業向けセミナーにも登壇している。
そんな彼女が9月24日、自身が運営するコミュニティ「ネオインフルエンサーラボ」のトークイベントを開催。このイベントは佐藤さんが、あたらしいクラウドファンディング2.0「FiNANCiE」で行なっているコミュニティ運営の一環として実現した。
KAI-YOUではトークイベントを取材。イベント後「私はラッキーの女」と語る彼女に、まだ言葉だけがひとり歩きしがちな「インフルエンサーとは何者?」という率直な疑問をぶつけてみた。
取材・文:坂井彩花 編集:恩田雄多 撮影:宇佐美亮
佐藤ノア、誹謗中傷は「気にしないけどスクショはする」
佐藤さんが「ネオインフルエンサーラボ」を運営しているFiNANCiEは、クラウドファンディングとファンクラブのいいとこどりをした新しいプラットフォームだ。「あなたの夢が、みんなの財産になる」をテーマに掲げ、夢を追う人(オーナー)と夢を支援する人(サポーター)が出会い、一緒に夢を実現していくSNSとして展開されている。
今回の「ネオインフルエンサーラボ・ミーティング vol.01」では、当日は、FiNANCiEのファウンダーであるgumi取締役会長・国光宏尚さんが登壇し、佐藤さんと“SNSの未来”をテーマにトークセッションを展開。抽選で選ばれた「ネオインフルエンサーラボ」のメンバーが現地参加、他のメンバーも配信で参加した。 イベントは、インターネット黎明期から連なるSNSの変遷を話す国光さんに、好奇心旺盛な佐藤さんが質問をする形で進行。集まったラボメンバーに「わからないことはトーク中でもすぐ(国光さんに)聞いたほうがいいよ!」と、積極的に声をかける姿が印象的だった。
特に参加者の眼差しが真剣になったのは「誹謗中傷」について。現在のSNSを語る上では避けられない話題だが、佐藤さんは「身近な人か知らない人かでダメージは変わってくる」とコメント。 「芸能のお仕事をしていて圧倒的に多いのは知らない人から。私はあんまり気にしないけど、もし身近な人しか知らない情報を匿名で言われたら、精神的にダメージは大きいと思う」
「残念だけどすぐにはなくならない」としつつ、自身は「気にはしないけどスクショはする」と対応策にも言及。また「広いようで狭いのがSNS。現実世界で健康的な生活をするとメンタルが保たれる」と、持論を展開した。
わかりやすくかわいい「佐藤ノア」という生き方
──お疲れさまです! 今日のイベントはいかがでしたか?佐藤ノア(以下、佐藤) 久しぶりにファンの方々に会えて嬉しかったです。楽しくて、本当にあっという間でしたね。
──イベントでラボメンバーとのやり取りを見ていて感じたんですが、佐藤さんはファンを意識的に認知していますよね。
佐藤 覚えようとしているので。一緒にチェキや写真を撮ったら、SNSに載せてもらうんです。それを実物と照らし合わせながら覚えていく。
自分のことを好きって言ってくれるのが、どんな人なのか気になりません? 女の子なのか、男の子なのか。10代か20代か。相手がどんな人か知らないと、佐藤ノアとしてみんなが喜ぶことをできないので。
──「佐藤ノア」として、という言葉が特にですが、佐藤さんは自己プロデュースを相当意識していると感じます。
佐藤 変な意味じゃなく「佐藤ノアちゃん」って他人に近い存在なんです。コンセプトは、“女の子のなりたいを叶える”。常に女の子が憧れる女の子でいたいなって。
同性から好かれる女の子って、人とか物が沢山動くと思うんです。媒体に出るときは、ツヤツヤの肌にウルウルのリップ、キラキラのアイシャドウみたいな。真似しやすい女の子を目指してます。 ──インフルエンサーのような活動を始めた当初から、他者が自分に求めるわかりやすさを意識していたんですか?
佐藤 道に迷った日々もたくさんありましたよ。あみだくじで出た数だけ、ピアスを空けたこともありましたし。「私に似合うのはこれ」ってわかるようになってきたのは、本当に最近です。パンクバンド(suga/es ※2020年1月に活動休止)をやめたことが大きかったかなと思います。
バンドをしているときは、音楽に合わせて生きていきたいっていう心がどこかにあって。パンクバンドだからファッションも今よりはボーイズライクなものも多かったと思います。
むしろ「かわいい」という言葉にヘイトを覚えていたくらい。バンドを終えてからは変なこだわりがなくなって、ニーズに合わせるのも大事だと思うようになりました。みんなかわいい感じの私とか、好きって言ってくれますし(笑)。 ──ニーズに合わせる辛さはないんですか?
佐藤 まったくないです。自分の好きなことと向いてることって、結構違うと思うんですよ。私は今、自分に向いてることが好き。だから心の平穏は保たれています。
「いいね」ってわかりやすくないですか。あれ、通知表みたいな感じに私は思ってて。囚われすぎるのは良くないと思うんですけど、どれだけの人がいいと思っているか、数で明確に見えるので。
バンド時代は理想と求められるものとのギャップに悩んでたので、素直に見てくれてる方の「いいね」を肯定できなかったんですよね。
でも「似合ってるってみんなが思ってくれてるから数が伸びるんだ!」って受け止められるようになってからは、開き直って「私、かわいいが好きです!」ってメンタルに変わりましたね。
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