世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル」、香港にて初開催 チームラボの新作発表など

世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル」が、2013年から香港でも開催される。開催期間は5月23日から26日まで。チームラボの新作なども発表される。

1970年からギャラリストたちによって始まり、毎年スイスのバーゼルで開催されている「アート・バーゼル」。世界中のギャラリーが出展し、ベテランから若手までのアーティストの作品を展示する。出展に際しては厳しい審査があることでも知られ、著名なアーティストや美術評論家らの登壇するシンポジウムの中には、招待されなければ参加することができないものもある。

期間中は、世界中からプライベート・ジェットで要人らが集まる。また、芸術家、ギャラリスト、コレクター、学芸員などの専門家らによる文化交流の場としても機能している。

毎年開催の度に脚光を浴びる「アート・バーゼル」だが、近年はスイスだけではなく、アメリカ合衆国のマイアミでも開催されるようになっている。そして、ついに今年、初めてアジアで開催の運びとなった。

「Art Basel - Hong Kong」には、35ヶ国から245のギャラリーが集結。中には、日本からの「ミヅマアートギャラリー」も参加することが決定している。同ギャラリーのブースでは、ウルトラテクノロジスト集団・チームラボが新作のインタラクティブなデジタルアート作品を発表する。

チームラボの新作「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う / United, Fragmented, Repeated and Impermanent World」は、鑑賞者自身が作品の一部となるインタラクティブな表現となっている。

チームラボ, 2013, インタラクティブデジタルワーク, ∞ (9:16 x 8), 音楽: 高橋英明

鑑賞者の存在によって、伊藤若冲の得意とする升目画で描かれた世界と、ピクセルアートにインスパイアされて升目ごとに抽象化して描かれた世界とが入り混じる、フルハイビジョンの8倍の解像度による圧倒的情報量のインタラクティブ作品となっているとのこと。

近年、世界的にアートフェア開催が増加している。同時に、様々な日本作品が海外に運ばれ、外国人の目に触れる機会も増えている。アートフェア人気の元祖と言っても過言ではない「アート・バーゼル」、要注目だ。


Art Basel
https://www.artbasel.com/

United, Fragmented, Repeated and Impermanent World / 世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う | teamLab / チームラボ
http://www.team-lab.net/all/artlist/ufri.html


Art Basel - Hong Kong
開催期間：2013年5月23日（木）～26日（日）
開館時間： 23～25日 12:00～19:00、26日 12:00～17:00
場所：香港コンベンション＆エキシビション・センター(HKCEC)
住所：1 Expo Drive , Wanchai HK　（香港湾仔博覧道１号）