Kダブシャインさんが語る家事へのこだわりとは?
アルバム『空からの力』収録の「大掃除」で見せたワックMCを黙らすハードなラップとはうってかわって、親しみやすい「大掃除」ラップを披露したKダブさん。日常生活でも家事にはこだわりがあると聞き、インタビューも実施した。 ──アウトローなイメージをもつラッパーと家庭的で温和な家事は、かけ離れた組み合わせであるとも感じます。今回は「ハーコーMCのプライド捨てて」というリリックも出てきますが、「家事ラップ」シリーズへの挑戦に抵抗はなかったのでしょうか?
Kダブシャイン 独り暮しの男は多いから「男性の家事を盛り上げたい」というテーマは重要なことだと感じた。それに、第1弾の動画でラップした洗濯は「たとえ結婚したとしても洗濯だけは俺がやる」って思えるくらい本当に好きだから全く抵抗なんてなかったよ。
家電が好きだから、ほかに掃除機も気になる。愛犬のミントもいるから、床が汚いと不衛生ですごく気になるんだよね。次に挑戦してみたい「家事ラップ」は買い物とか料理かな。
──「家事ラップ」は、Kダブシャインにとっての「リアル」なのでしょうか?
Kダブシャイン あんなに広くてキレイな家には住んでないから、そこは「リアル」じゃないな(笑)。
──ちなみに、家事にこだわりをもつラッパーをほかにご存知ですか?
Kダブシャイン 俺自身は、スーパーマーケットとかで洗剤や汚れを拭き取るアイテムの新製品を発見するとワクワクするんだけど……。ラッパー同士でそういう話はしないよ。
──今回の「大掃除篇」でも、DJ OASISさんがドープな楽曲を制作されていますが、トラックに対して具体的な指示はされたのでしょうか?
Kダブシャイン 今回はマジックリンを使って掃除をしていて。「泡」だからフワフワした音で行こうとは伝えた。
──そんな今作で一番お気に入りのパンチラインは?
Kダブシャイン 「ノズルの部分は迷わす素手で」。「とかく汚れる便器 たまにでいいやとつい延期」というリリックもあるけど、用を足した時に少しずつ拭いて掃除したりするから、実際はそこまで苦でもない。
これまでのシリーズから選ぶなら(第2弾の)「自慢のチワワがうっかり粗相」だな。 ──Kダブシャインさんは「セルアウトするラッパー」を嫌っている印象が強かったのですが、近年ではTVなどのメディアにも積極的に露出し、バラエティーにも意欲的です。お考えが変わった部分があるのでしょうか?
Kダブシャイン ヒップホップはこの20年で、アンダーグラウンドなムーブメントから、世界的に見てもメインストリームのポップカルチャーにまで成長した。だから、メディアに出ても誤解されて変な扱いをされたりすることはないと確信したんだ。より正確にヒップホップを伝えるためにも、俺はマスに向けて表現したい。
もちろん、今でもヒップホップを侮る人間は許さないけど。
──フリースタイルブームが起こって、ラッパー起用のCMが数多く制作されていますが、Kダブさんはどうご覧になっていますか?
Kダブシャイン イマイチなのも多いから、ラップを使ったCMのスーパーバイザーになりたいね。
──最後に、「家事ラップ」を見ているKダブさんのファン・ヘッズの方へ、一言お願いします。
Kダブシャイン 楽しい家庭用品がいっぱい出てるから、いろいろ使うと面白いよ!
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