宮城県が3.11にアニメ公開 山寺宏一ら宮城県出身者がキャストに

宮城県が3.11にアニメ公開 山寺宏一ら宮城県出身者がキャストに
宮城県が3.11にアニメ公開 山寺宏一ら宮城県出身者がキャストに

『今、ふたりの道』スクリーンショット

東日本大震災から4年となる2015年3月11日(水)、宮城県が制作した短編アニメーション『今、ふたりの道』が、ニコニコ動画とバンダイチャンネルで公開された。

この作品は、復興の途上である被災地の現実を描き、これまでの復興支援に対する感謝の意の表明と、記憶の風化をとどめることを目的に製作。

声優には、ミュージカルを中心に活動する女優・安室夏さん、アニメ『寄生獣 セイの格率』の泉新一役などで知られる声優・島崎信長さん、「七色の声を持つ男」と称されるベテラン声優・山寺宏一さんといった、宮城県出身者を起用している。

今、ふたりの道

これまでを風化させないことと、これからへの希望

『今、ふたりの道』は、2月に仙台で開催された「アニメ業界セミナー」で、お披露目された作品。多くの人にとって親しみやすいアニメーションという形で、被災地の現実を表現したという。

作品では、冒頭で「被災された方にはつらい場面が含まれてる」と注意喚起。東日本大震災当日の津波の様子や、復興に向けて奮闘する街の人々の姿を随所に描いており、震災を経験した若い男女の視点から、4年間の復興の足跡をたどることができる。震災を経て再会を果たした若者たちが、自らの仕事に打ち込み、地域の人々と関わる姿は、被災地の希望のようにも受け取れる。

ニコニコ動画とバンダイチャンネルでは、3月11日から1ヶ月間限定で配信。こういった取り組みは、震災からの4年間を振り返る、いいきっかけとなるだろう。 ※画像はすべてスクリーンショット
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