日本におけるクレイ(粘土)アニメーションの第一人者として知られる森まさあきさんが3月24日に亡くなった。69歳だった。
名誉教授をつとめていた東京造形大学や副会長を担当していた日本アニメーション協会が発表した。
フジテレビのバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげです」のオープニング映像「ガラガラヘビがやってくる」や、アイドルグループ・ミニモニ。の「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」のMVなどを手がけてきた。
日本のクレイアニメーションの第一人者 森まさあき
森まさあきさんは1955年静岡県生まれ、立体アニメーションやストップモーションアニメで知られるアニメーション作家。中央大学商学部会計学科時代に、独学で制作した8ミリフィルムのコマ撮り作品で注目を集めた。
1980年にアニメーションスタッフルームに入社すると、セルアニメ時代から初期のCGやモーションコントロールなど特殊撮影を用いたCM、NHK「みんなのうた」の映像などを手がけた。
1990年に独立してモリクラフトアニメーションを設立。フジテレビのバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげです」で流れた「ガラガラヘビがやってくる」「がじゃいも」を制作した。
2000年代には、モーニング娘。のグループ内ユニットであるミニモニ。の楽曲「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」のMVで、クレイアニメーション部分を担当している。
森まさあき、造形大や工芸大でアニメ教育にも注力
森まさあきさんは後進の育成にも注力。2005年より東京造形大学の専任教員に着任し、20年間にわたりアニメーション教育に従事。
また、東京造形大学に着任したのと同時期には東京工芸大学のアニメーション学科でも学生の指導にあたった(こちらは4年間で終了)。余談だが、同大学アニメーション学科卒の筆者も、森まさあきさんの授業を受けたことがある。
東京造形大学の公式サイトでは、教員のかたわらCMなどを手がけていた当時のエピソードを知ることができる(外部リンク)。
訃報を伝えた東京造形大学は発表で「謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。また、3月30日(日)には、東京杉並区のコムウェルホール高円寺で「森まさあきさんとお別れする会」が開催される。

この記事どう思う?
イベント情報
森まさあきさんとお別れする会(告別式)
- 日時
- 2025年3月30日(日)10:00~ 13:00
- 場所
- コムウェルホール高円寺(全館)
- 住所
- 杉並区高円寺南2-2-2
関連リンク
0件のコメント