小説家・間宮改衣(まみや・かい)さんのSF小説『ここはすべての夜明けまえ』が3月6日(水)に刊行される。
第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞した、間宮改衣さんのデビュー作。
終わりかけた2123年の世界から約100年前を回想し「現代日本」の物語を描く。
『SFマガジン』全文掲載でも話題『ここはすべての夜明けまえ』
間宮改衣さんは1992年生まれ、大分県大分市出身。『ここはすべての夜明けまえ』で、第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞した。
ひらがなの多い独特の文体で、作中では家族やジェンダーの問題を切実に描きながら、Orangestarさんの楽曲「アスノヨゾラ哨戒班」や棋士・永瀬拓矢さんのエピソードも登場する。
コンテストで2次選考を担当した『SFマガジン』編集長の溝口力丸さんは講評で、「こういう切実さを評価するために公募賞はあるのだと思う」とコメント。
作品から衝撃を受け、『SFマガジン』2024年2月号に全文掲載を決定。発売時、その内容はSFファンを中心に大きな反響を呼んだ。
『ここはすべての夜明けまえ』あらすじ
2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。
それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに父親から提案されたことだった。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント