No Buses, betcover!!, 時速36kmの3バンドがライブ出演するほか、ライブの合間には映像作家・吉岡美樹によるBridge Videoが上映される。
また、バースペースでは黒川ナイス(イラストレーター)、Kei Nojima(コラージュアーティスト)、中村健太(写真家)、中村桃子(イラストレーター)、norahi(ペインター)、ベイブひかり(現役OLクリエイター)、homemaderadioclub(デザイナー)らの作品やグッズを展開するアートポップアップも行う。
バンドだけでなく様々なジャンルのクリエイターが参加するのが特徴だ。もう一つ、「mights」には、コンセプトに大きく関わるポイントがある。
テーマは"ジャンルを横断したクリエイター同士の関わり"
「mights」のテーマは、バンドが同世代のクリエイターたちとともにビジュアルやMV、グッズなどを制作するような”ジャンルを横断したクリエイター同士の関わり”だ。バンドやアーティストに関連するクリエイティブが発表されたとしても、前面にはアーティストの名前や存在だけが立ち、それらを手がけるクリエイター、例えば映像作家や写真家、ジャケットのイラストレーターやデザイナーらにユーザーの視線が向くことは、そう多くはなかった時代があった。might = かもしれない。
2018年、いま音楽やファッション、写真、イラストなどのカルチャーはこれまで以上に互いが結びつき作用しあい、人によっては複数の発信を行うことも当たり前になってきました。
バンドをしている人の隣では彼らを撮影するスチールカメラマンがいたり、映像を撮るチームがあったり、ファッションブランドを立ち上げたい人の隣ではモデル活動をして多くのフォロワーを抱える人がいたりショーのために音楽をつくれる友人がいたり。
そしてその誰しもが一瞬で突き抜けるチャンスのすぐ近くにいて、誰かが突き抜けることで近くで作用しあっていた人たちがそれぞれをフックアップし合って新しいシーンをつくっていくということがいまはもう当たり前になっています。
そんな誰しもがチャンスを秘めていること、そんな誰しもへの期待感を "mights"という言葉に投影し、それぞれの結びつきや作用し合っている様子やシーンを演出できるイベントを目指しています。
しかし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとそのアートワークを手がけるイラストレーター・中村佑介に始まり、サカナクションと写真家・奥山由之、最近ではDYGLやミツメとそのMVなどを手がける関山雄太、Suchmosと映像作家・山田健人、水曜日のカンパネラと映像作家・山田智和……音楽アーティストとそのクリエイティブを手がけるクリエイターの名前が並んで紹介されることも今では珍しくなくなった。
むしろ昨今では、若いクリエイター同士がジャンルを超えて一つの作品を共同制作する、そういった関わり方を自然としているように見受けられる。
「mights」に出演するバンドに関しても、No Busesは写真家・スグロリョウゴがアーティスト写真やMVを手がけ、betcover!!は同世代クリエイターとともにデザイン、MVを制作。
時速36kmはバンド初期からメンバーの同級生であるデザイナー・キシカイセイがバンドのロゴやアートワークなどのデザインを一手に担うなど、それぞれ近しいクリエイターとともに歩を進めている様子がうかがえる。
No Buses
betcover!!
時速36km
クリエイターに寄り添い続けるクリエイターが参加
イベントのビジュアルは、シンガーソングライターのコレサワと長く共同制作を続けているウチボリシンペが手がける。そして、イベント当日のスチール撮影は、バンドのライブ撮影を手がけるfukuda manamiが、ライブ映像の収録には七尾旅人のライブ映像作品「兵士A」の撮影・編集なども行った映像作家の河合宏樹が参加する。
イベントに先駆けて、サイトでは「mights interview」と題してNo Busesのボーカル 近藤と写真家・スグロリョウゴの対談インタビュー、時速36kmとデザイナー・キシカイセイとの対談インタビュー、betcover!! ヤナセジロウのインタビューも公開している。 彼らの関係性や自然に抱く感覚的なものも含めて、興味深い内容になっている。ぜひチェックしてみてほしい。
そして興味を持ったら、ぜひ多くの方にも"参加"してもらいたい。
ライブや映像、ポップアップはもちろん、予期せぬ遭遇があるかもしれないと思うと今から当日が楽しみだ。
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(さか)うぃん。
グッときちゃいがちな会社員。
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