LiSAはなぜ「今日もいい日だ」と唱え続けるのか? ポッキーと共鳴した1日に密着

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LiSAインタビュー!「かわいい毒」とはパンクなスピリット

写真:山本哲也 スタイリスト:ヨシダミホ 衣装提供:BATTY GARAGE BY AYMMYS 

──今回のTwitter連動キャンペーンでプレゼントされるポスターカレンダー用の撮影衣装、まさにポッキーなカラーの赤×黒ですね。

LiSA 赤と黒の組み合わせって好きなカラーです。Candy Stripperもそうですけど、なんだか毒のある感じで。

──先ほども「かわいいけど毒がある」とおっしゃっていましたが、その「毒」はどういうイメージですか?言い換えるとしたら何でしょう?

LiSA 私はアヴリル・ラヴィーンが好きで、スカートを履いているかわいい女の子が、男の子に混ざってスケートボードに乗ってやんちゃしているのを「かわいいのに毒がある」って感じたんです。だから言い換えると「パンク」か「ギャップ」かも。たとえば、私の八重歯とか、猫の牙みたいなもんです(笑)。

──かわいいだけじゃなく、意外と鋭いものを持っていると。

LiSA やっぱりギャップは大事だなって。私はもともとパンクがやりたくて、今もモヒカンで剃りこみが入ってたら、統一感があってかっこいいかもしれないって思う。でも、「かわいい格好をしてるくせにカッコいいライブをする」ほうが、もっとカッコよくて、自分も惹かれるんです。女性らしく見せていたほうが得な場面も多いし、だから私は賢くなったんだと思います。

──HAKAMAさんが「大人になった」とおっしゃっていたのはそこかもしれませんね。

LiSA 「得」とか「賢い」とか思うのって、みんながきれいごとだけじゃない「本心」を持っているってことだけど、でも、それくらいのほうが人として嘘っぽくないと思う。私はたぶん、そのギャップにその人そのものを感じるところもあるんでしょうね。だから「本心」とか「いちばん好きなこと」も、その人だけの「毒」って言い換えられるんじゃないかな。

「おすそ分け」が人生を楽しくする!

──今回はポッキーとのコラボ企画ですが、ポッキーは "Share happiness! Pocky ~分かち合うって、いいね!~" というスローガンを掲げています。「良いことを誰かとシェアしたい」という思いは、LiSAさんが「今日もいい日だっ。」という考え方、生き方をファンにも伝えて、人生を楽しくしようとする思いに重なるようにも感じますが、いかがですか?

LiSA そうですね。おすそ分け、だと思います。ポッキーで思い出したのは、うちの母が私の妹と一緒に新幹線に乗っていた時に、見知らぬ外国の方とポッキーをシェアしたって話があって(笑)。

──お母様、大胆です!

LiSA 母が車内でお菓子をたくさん食べていたらしくて、隣の席に座っていた外国の方が「すげー食ってる」って思ったのか、その姿をじっと見られていたそうなんです。

それで、数あるお菓子の中でポッキーを手にしていた母が「ん? 食べるー?」みたいな空気を出しつつ差し出して。妹は「やめてよお母さん!」という感じだったけど、母は「だって見とるで、欲しいかと思って」と言って、その外国の方も「Thank you」みたいな。だからポッキーがシェアしやすくて、それで楽しくなるのは間違いないと思います(笑)。

──そういうことがしやすい食べ物って、実はあんまりないですよね。

LiSA ひと袋にいっぱい入っているし、少し減っても損した気にならないし、取り出しやすいからじゃないですかね。あと、いろんな味もありますからね。 ──LiSAさんは自他共認めるお菓子好きかと思いますが、ブログなどを見ているとチョコレートがお好きなのかな? と。

LiSA 好きですね! チョコレートって一瞬で回復しません? 私はポッキーなら極細が好きで、それはクッキーが細くて、チョコレートが多く感じるからなんだと思うんです。アーモンドクラッシュポッキーも、アーモンドがはみ出ている分だけチョコレートが多い気がします。

──シンプルだけどめちゃくちゃ計算されていそうですね。

LiSA 絶対してる! ずっとある赤の箱のポッキーもクッキーとチョコレートのバランスは絶妙で、そんな中でも私みたいに「もうちょっとチョコレート食べたいな」って人のためにも極細を用意してくれてるのかもしれない。

──今年で発売50周年だそうです。

LiSA ポッキーも50歳となると寛大になるんでしょうね。「俺、これしかやんねーし」ってパンクなだけじゃなくて、いちごポッキーみたいなラブリーもやるし、抹茶風味で大人っぽいのもやる。私もこれからの音楽はそうやってレパートリーを増やしていこう(笑)。

母から贈られた言葉の意味に気付いた日

──年齢の話が出たところで、パンクをやりたかった若い頃と今の自分では、どういった変化を感じますか?

LiSA もともと今みたいに前向きではなくて、どちらかというと負けん気で生きてきたタイプで。地元にいた頃、当時は名古屋でスカバンドが流行っていて、カラフルな衣装を着た女の子がかわいい声で歌うのが主流だったんです。

でも私は、なんならモヒカンにして、スタッズの付いた服を着た男たちと戦いたいって思ってました(笑)。「女の子だから」とくくられるのが嫌だったし、反骨精神で何かに対していつも怒っていたんですよね。

──ずっとイライラしていた日々から、何かをきっかけに変わっていったのですか。

LiSA 2つのことがありました。まずは、母が「今日もいい日だっ。」って言ったこと。それから、東京で一人暮らしを始めたことです。

──お母様の言葉だったんですね!

LiSA ある日、バイトを終えて夜中に帰ってきて、自分の部屋のドアをガラッと開けたら、お母さんが私の布団で寝ていて(笑)。「何やっとん? なんでここで寝てんの?」って聞いたら「LiSA、今日もいい日だ!って言ってみな」と。疲れて帰ってきてイライラしてる私を見て、母なりになんとかしなければって思ってたんでしょうね。

ただ本当に突然で、その時は「はいはい、わかったよ」って感じだったけれど、東京で一人暮らしを始めて、自分で前向きにならないといけないって気づいたときに、その母の言葉が蘇ってきたんです。

──どうして思い返したのでしょう?

LiSA 昔も今もそうですけど、母は、「なんでこんなに能天気なんだろう」って思うくらい前向きな人なんですよ(笑)。そういう人のことを、「ツラいことがないから笑ってられるんでしょ」ってずっと思っていました。でも、それは違って、ツラいことがありすぎるから楽しいことを自分で探すしかないんだ、それを見つける能力を身につけた人が楽しく笑ってられるんだって上京して気づいたんです。

私はずっと「生きている意味がわからない」と小学校2年生くらいから言っている子供で、見かねた母に「なんでもいいからいいこと探し、楽しいこと探しをしよう」ってずっと教えられてきました。その延長で「今日もいい日だっ。」という言葉を母がつくったんだと思うんです。

「今日もいい日だっ。」とファンへ伝え続ける理由

──その言葉の意味に気付いた東京のひとり暮らしは、どんな生活だったんでしょうか?

LiSA 東京には100万円を貯めて出てきたのに、引っ越しや家の契約、スタジオでの練習代だなんだとやっていたら、1ヶ月で貯金なんてなくなってしまって。スタジオに入ればライブをやりたくなるし、ライブをやるとなると土曜日と日曜日は休まないといけないけど、そんな都合のいいアルバイトもなかった。

その当時は自分のやりたいことも特にないからオーディションを受けまくっていたし、なんのために東京へ出てきたのかわからなくなって……この先どうなるか、誰を信用していいかもわからなくて、不安で潰されそうになっちゃったんです。そんな時に思い出したのが、母の「今日もいい日だっ。」でした。その言葉は「一日にひとつでもいいから、いいこと、楽しいことを探しなさい」って意味なんだろうと。

それから、自分もいいこと探しをするために、一日を振り返ってブログを書くようになったんです。でもブログを毎日書くのって、意外にめちゃ大変なので、写真が一枚あるとすごく幅が広がる。それで写真を撮るクセがついて、カメラがすごく好きになったんです。

──「今日もいい日だっ。」のためにカメラが必要なツールというお話につながるわけですね。「連想するみたいに書く」とおっしゃっていました。

LiSA 「今日はこういうことがあって……」って出来事だけを報告するなら、私じゃなくてスタッフに手伝ってもらったほうがいい。だから、ブログでは私が感じること、私にしかわからない「心の中にあること」を書いています。

──実は隠された言葉として「(それがあったから)今日もいい日だっ。」と言えるのかもしれませんね。

LiSA そうですね。嫌なことだっていっぱいあるけど一旦置いておいて、自分の今日に対しての理由付けをしているんだと思います。「今日もいい日だっ。」って言葉を見つけて、いいことを見つけるようになったら、自分のことも世界のこともすごく好きになれました。全部が気に食わなくて「世界なんて滅びろ!」って思ってたくらいパンクだったのに(笑)。

私は学校が嫌いだったし、授業中もずっと寝てたんです。とにかく寝て、終わったらバイトして、バンドするのが私の主軸だった。でも、今となってはその学校の時間をもっと楽しめたなって思うし、友達との人生だってもうちょっと楽しめた方法もきっとあったなって思う。

大事なのは、一日の良かった面と悪かった面のどっちを見るかですよね。だから、みんなにとっても前向きになれる言葉を、いつも目の前に置いてあげられたらと考えています。そういうことを「誰に言われるか」で感じ方ってやっぱり違うじゃないですか。

嫌なことばっかり探してた私に母がプレゼントしてくれたのが「今日もいい日だっ。」という言葉だったように、私も、もし同じような子がいたらプレゼントしてあげたい。たまたまLiSAを好きになってくれたあなたの人生がもっと楽しくなったらいいのにって思いながら、ライブをやったりブログを書いたりTwitterやったりしていますね。

──最後に、LiSAさんにとって、今日はどんな日でしたか?

LiSA 今日もいい日だっ!

「ポッキー&プリッツの日」とLiSAによるシェアキャンペーン

LiSAさんの「今日もいい日だっ」という合言葉が、母からの贈り物だったように、LiSAさんは今日も、誰かの1日を肯定するためにその言葉を贈り続けている。

シェアできる喜びを教えてくれる「ポッキー&プリッツの日」である11月11日、そんなLiSAさんとのコラボキャンペーンが始まる。

「ポッキー&プリッツの日」の公式アカウント(@pockypretz11)をフォローしてキャンペーンツイートをRTした方の中から抽選で11名の方に、LiSAさんの撮り下ろしカットによる特製ポスターカレンダーをプレゼント。

LiSAさん撮影

また、KAI-YOU.net読者にもプレゼントが用意されている。今回、LiSAさんが取材中にライカで撮影した写真の中から、LiSAさん本人が選んだ写真をプリントしてサインしたものを3名に1枚ずつ抽選でプレゼント。

そちらは、KAI-YOU公式アカウント(@KAI_YOU_ed)をフォローして、本記事をTwitterでシェアした方の中から3名が対象となる。応募締切は、11月11日(金)まで。
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イベント情報

11月11日「ポッキー&プリッツの日」とLiSAのコラボキャンペーン

開催
2016年11月11日(金)

【概要】
「ポッキー&プリッツの日」の公式アカウント(@pockypretz11)をフォロー。11月11日にそちらで行われるキャンペーンツイートをRTした方の中から抽選で11名の方に、LiSA撮り下ろしカットによる特製ポスターカレンダーをプレゼント。

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LiSA

アーティスト

2011年ソロデビュー。今年デビュー5周年を迎え、これまでにシングル10作、配信シングル1作、フルアルバム3作、ミニアルバム2作、ライブBD&DVD3作をリリース。
数々のアニメ主題歌・劇中歌を担当し、全てのシングルが上位にランクインするヒットを連発。

ラウド系ロックからポップスまでを唄いこなす、変幻自在さが持ち味の音楽性は、アニメファンだけでなくロックファンからも大きな支持を得ており、
昨年には日本武道館2DAYSの他、幕張メッセ国際展示場でのワンマンライブを成功させ、一方で数々のアニメフェス、ロックフェスにも出演。その存在感を発揮している。
観客を興奮の渦に巻き込んで行く圧倒的なライブパフォーマンスは、海外でも高い評価を受けており、その活躍の場は日本だけには留まらない。
また、2015年には大ヒット映画「ミニオンズ」で日本語版キャストに抜擢され吹き替えに初挑戦するなど、様々なフィールドで活躍をしている。

今年11月には横浜アリーナ2DAYSワンマンライブを開催予定。

好きな言葉:今日もいい日だっ。

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