チャットAI「ChatGPT」にTRPG『カタシロ』を遊ばせる!? VTuber九畝くぜの挑戦

2月26日、YouTubeで配信された『新クトゥルフ神話TRPG』向けシナリオ『カタシロ』のとあるプレイ実況。そのプレイヤーはなんと、話題のチャットAIボット……！？

バーチャルYouTuber（VTuber）の九畝くぜさんが、「【新クトゥルフ神話TRPG】AI相手にカタシロ回してみた」と題し、ChatGPTにTRPGを遊ばせる企画に挑戦しました。

価値観や思想を暴くTRPGシナリオ『カタシロ』

『カタシロ』は、実況者グループ・驚天動地倶楽部のディズムさんが執筆した、一対一のTRPG（テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム）シナリオ。

ゲームマスターの語りで描写や物語が進行し、プレイヤーも会話でその物語に参加、対話形式で進められるTRPGの中でも、“対話”や一度きりの"即興性"に重きが置かれています。

そのプレイヤーの価値観や思想を浮き彫りにするような構成によって、『カタシロ』はTRPGプレイヤーの間で人気に。

また、『（新）クトゥルフ神話TRPG』に触れる初歩としても親しまれており、TRPGがライブ配信カルチャーと親和性を見せる昨今、数多くのゲーム実況者やVTuberたちによってプレイされています。

ユーザー1億人突破 話題沸騰のチャットAI「ChatGPT」

対して、今回『カタシロ』のプレイヤーとなった「ChatGPT」は、アメリカの人工知能研究所・OpenAIが開発した自然言語処理モデル。質問などをテキストで入力すると、自然の文章の回答が出力されるチャット型サービスです。

昨年2022年12月にテスト版としてリリースされると、ITエンジニアたちを中心にTwitter上で大流行。スイスの金融機関・UBSの調査によれば、今年2023年1月の月間アクティブユーザー数は1億人を突破しています。

「ChatGPT」は単に質問に受け答えするだけでなく、自然言語（私たちが普段読んだり書いたりしている言語の総称）の関わる分野で応用が可能。

メールの作成や要約、記事制作、果てはシナリオや小説の執筆に到るまで、現在様々な活用が模索されています（OpenAIが開発した他の自然言語処理モデルのAPIを使用しているものも含む）。 今回の配信では、九畝くぜさんがKP（ゲームマスター）を担当し、ChatGPTの回答を読み上げる形で実況が試みられました。

プレイヤーの価値観や思想を浮き彫りにするシナリオに対し、話題のチャットAIボットはどのような物語を紡いだのでしょうか。