読者として「ノベルピア」に期待すること
松浦恵介 最初の方にも少し話が出ましたが、メディアミックスには期待したいですよね。太田祥暉 韓国ですでに実績があるので、WebToon化はもちろんやってくれると思うんですけど、日本らしいメディアミックス展開にも期待したいですね。漫画動画とか、ボイスドラマとか、ASMRみたいな方向もありだと思うんですよ。
松浦恵介 ASMRの市場は急拡大していますからね。もはや同人音声とは呼べなくなりつつある。
太田祥暉 DLsiteとかで販売している作品を見ても、一般向けのアニメなどで活躍されている声優さんが出演しているものがありますし、KADOKAWAが新たにASMR事業の「mimicle」を立ち上げたりと、いろんな企業が参入してきていて、世間的な注目度も上がっています。
松浦恵介 書籍の朗読に比べて、安価でコンパクトなのがいいですよね。制作費もアニメやコミックに比べればかなり抑えられる。\今日のmimicle公式連載✨/
— mimicle公式@ボイスドラマ配信アプリ (@mimicleJP) December 21, 2022
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石井ぜんじ 僕はさっきも言ったけど、何かのメディアミックスで大きくはじけて、その結果「ノベルピア」の名前が広まるのが一番いいと思う(笑)。「ノベルピア系」みたいな言葉が生まれるといいね。
松浦恵介 メディアミックスに関しては、利用者から運営さんの方に「こういうことやってください!」と要望を出していくのもいいんじゃないかと思いました。小説投稿サイトらしい、双方向性があるといいなと。
コンテストの賞金額を見るに、「ノベルピア」は日本市場を高く評価していると思うんですよ。やる気とお金は十分あるはず!
太田祥暉 企業にはやっぱり、個人ではできないことを補ってほしいですよね。
松浦恵介 別に大仰なメディアミックスじゃなくて、細かいものでもいいと思います。たとえば、YouTubeで流れる漫画アプリの広告とかあるじゃないですか。人気作品の面白いところをダイジェストで紹介する短い動画。
ああいうものをバンバンつくって流すのも、ある種のメディアミックスと言えなくはない(笑)。自分の作品の広告が流れると、作者はうれしいものですよ。
太田祥暉 どういう作品が応募されてきて、そこからどんな流行が生まれていくのかもメディアミックス展開に影響しそうですし、そこが一番楽しみでもありますね。
松浦恵介 それはありますね。たとえば『ゴブリンスレイヤー』みたいな作品が受賞すれば、TRPG化という展開もありなわけですし。作品の性質次第で、意外性のあるメディアミックスが生まれる可能性もある。 石井ぜんじ ゲーム化とかいう言葉が出ているのはかなり気になるけどね(笑)。
松浦恵介 元アーケードゲーム雑誌編集長ですもんね。ともあれ、野心のある人にはその野心に応えてくれるサイトだと思うので、日本のWeb小説愛好家の方は、ぜひ今回のコンテストに興味をもってほしいですし、「ノベルピア」そのものの動向にも注目していただきたいと思います。
もちろん作家の人は、コンテスト以外でもどんどん投稿していってほしいと思います。
「第一回ノベルピアWEB小説コンテスト」の詳細はこちら
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