「握手券」に代表されるような、特典を付けて商品を売る、いわゆる“特典商法”は、購入意欲を不当に煽ると批判を受けることがありながらも、すっかりメジャーな販売方法となっている。
特に音楽業界では、「特典なしではCDは売れない」という認識が強まっているが、果たして実際のところはどうなのだろうか。
そんな疑問について、人気バンド・ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが最新シングル『ローラの傷だらけ』の売上を元に、自身のブログに綴っている。
鬼龍院さんのブログによれば、前回のシングル『101回目の呪い』は発売第一週目に約15.8万枚、前々回のシングル『Dance My Generation』は発売第一週目に約12.5万枚を売り上げていた。これらの作品は数種類に展開され、それぞれ握手会やツアーへの応募券、ライブのバックステージの招待券など、異なる特典が付属されていた。
対して今回の『ローラの傷だらけ』では、握手会や店舗特典、懸賞特典等を一切無くし、楽曲だけでアプローチ。しかも6曲収録ながら、本作のジャケットが真っ白なことに掛け、461(しろい)円(税抜)という安価な価格で販売した。
その結果、発売第一週目の売上は約4.3万枚。前作の差は11.5万枚となってしまった。
鬼龍院さんは「当初は前作の5分の1くらいと予想されていましたが上回ることができました」と綴ったが、実に大きな差がでた結果となった。
ちなみに無音CDに関しては、本作の1ヶ月後にリリースしようと提案したが、実現には至らなかったようだ。
しかし、鬼龍院さんは決して悲観しているわけではなく、「売上は予想よりも健闘していた」こと、「音楽は音楽、特典は特典として受け止め、考えられるようになった」ことなど、音楽の力を感じた1枚になったとのこと。
さらに、以下のようにもコメントしている。
文:たかはしさとみ
特に音楽業界では、「特典なしではCDは売れない」という認識が強まっているが、果たして実際のところはどうなのだろうか。
そんな疑問について、人気バンド・ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが最新シングル『ローラの傷だらけ』の売上を元に、自身のブログに綴っている。
約4分の1の売上に
8月20日にリリースされた、ゴールデンボンバー最新シングル『ローラの傷だらけ』。オリコン週間ランキング2位を獲得し、相変わらずの人気ぶりがうかがえるが、過去作と比較してみると大きな差が見えた。鬼龍院さんのブログによれば、前回のシングル『101回目の呪い』は発売第一週目に約15.8万枚、前々回のシングル『Dance My Generation』は発売第一週目に約12.5万枚を売り上げていた。これらの作品は数種類に展開され、それぞれ握手会やツアーへの応募券、ライブのバックステージの招待券など、異なる特典が付属されていた。
対して今回の『ローラの傷だらけ』では、握手会や店舗特典、懸賞特典等を一切無くし、楽曲だけでアプローチ。しかも6曲収録ながら、本作のジャケットが真っ白なことに掛け、461(しろい)円(税抜)という安価な価格で販売した。
その結果、発売第一週目の売上は約4.3万枚。前作の差は11.5万枚となってしまった。
鬼龍院さんは「当初は前作の5分の1くらいと予想されていましたが上回ることができました」と綴ったが、実に大きな差がでた結果となった。
「ゴールデンボンバー/ローラの傷だらけ Full size(音声モノラル64kbps)」
「CDに音楽以外の特典を沢山つけていたグループが特典を突然一切無くすとこうなるという結果が出ました」
この結果を受けて、鬼龍院さんは「誤解を恐れず言うと、僕たちのCDの売り上げ枚数でいうと音楽は特典に勝てない」、「特典握手会付きの無音CDを売っていたとしたら確実に今回の4.3万枚を上回っていたと思います」とコメント。ちなみに無音CDに関しては、本作の1ヶ月後にリリースしようと提案したが、実現には至らなかったようだ。
しかし、鬼龍院さんは決して悲観しているわけではなく、「売上は予想よりも健闘していた」こと、「音楽は音楽、特典は特典として受け止め、考えられるようになった」ことなど、音楽の力を感じた1枚になったとのこと。
さらに、以下のようにもコメントしている。
そんなゴールデンボンバーの次回作に期待が高まるとともに、他のアーティストの動きも気になるところ。何を売ったかわからないまま獲得した1位より、
はっきり自分の意見を無理矢理通し、自分で作った自分の作品を売ってみんなが買ってくれたことの方がはるかに嬉しいです。 鬼龍院翔さんのブログより
文:たかはしさとみ
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