バンアパ「本人が弾いてみた」公開 キッズたちがコピー断念した名曲

画像は「【Special Session】the band apart「Eric.W」:ギター・マガジン2018年11月号」より

POPなポイントを3行で

  • the band apartが名曲「Eric.W」を「弾いてみた」
  • 難しすぎてかつてキッズがコピーを諦めた名曲
  • ゲスの極み乙女。などが参加するトリビュートアルバムもリリース
日本を代表するロックバンドであるthe band apart(バンアパ)が活動20周年を記念し、自身たちの代表曲にして名曲である「Eric.W」(2002年)を、ギター・マガジン11月号の連動企画にてセッション。各パートごとに手元を撮影した、いわゆる「本人が弾いてみた」動画を、ギター・マガジンの公式YouTubeチャンネルにて公開している。

また、ギターマガジン本誌にはメンバーの愛用機材や解説、当楽曲のバンドスコアも掲載(※)されている。コピーを試みるも難易度の高さから挫折したバンアパファンから、「やっと出た...」という声が漏れそうだ。

※ギタースコアはギター・マガジンの2015年3月号に掲載されていた。

メロコア・シーンにバンアパが与えた衝撃

the band apartは、メタル、ソウル、ジャズ、フュージョン、ファンク、ボサノヴァなど、横断的に音楽のエッセンス取り入れ、テクニカルな演奏とノリやすいメロディで、20年ものあいだ日本バンドシーンの最前線で活動するロックバンドだ。国外での評価も高く、数多くの海外ツアーも行なっている。

画像は「【Special Session】the band apart「Eric.W」:ギター・マガジン2018年11月号」より

同バンドの都会的で洗練されたアレンジ、ファンクやヒップホップのリズムとグルーブ、メタルを彷彿させる攻撃的なリフ、これらの多様な要素はSuchmosなどを筆頭とした、いわゆる現代のシティ・ポップの文脈にも通ずるものがある。

その代表曲である「Eric.W」は15年以上前の楽曲だが、いま聴いても色褪せない、それどころか、むしろいまの音楽シーンの中でこそ際立つ楽曲だ。

「Eric.W」ではじめてthe band apartを知ったというファンは多い。メロコア(メロディック・ハードコア)がライブハウスを席巻していた当時、ハイ・スタンダードから続く、勢いのある2ビートを基本としたメロコア・インディーシーンの洗礼を受けていた多くのキッズたちは、グルーブを爆発させるthe band apartの楽曲に大きな衝撃を受けた(かくいう筆者もそうだ)。

バンドスコア(楽譜)も出さないため、耳コピ(スコアを使わずに楽曲を聴いてコピー演奏すること)に挑戦するも、難解なフレーズと構成から諦めたキッズが続出。ニコニコ動画などの「弾いてみた」シリーズや、ライブ映像から目コピするなど、あの手この手でコピーしたファンは多いだろう。

□□□(クチロロ)とthe band apartとのコラボで、いとうせいこうさんが「Eric.W」にラップを乗せた「お前次第ってことさ feat. the band apart」もぜひ聴いてほしい。

またthe band apartは、「ゲスの極み乙女。」や「ストレイテナー」などのアーティストが参加する初のトリビュートアルバム『tribute to the band apart』、再録ベストアルバム『20 years(トウェンティ イヤーズ)』を9月にリリースしたばかり。

活動20周年を迎え、ロックバンドシーンでは「大御所」となったthe band apartだが、まだまだ日本バンドシーンのフロントラインには彼らが欠かせないことは間違いない。

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