クリエイタープラットフォーム「pixiv」を運営するピクシブ株式会社が、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を運営する米VRChat Inc.への出資を実施。資本業務提携を締結した。
両社は今後数年にわたり、3Dアバター文化を支えるクリエイターエコシステムの発展に向けて段階的に協業。共同プロモーションやイベント、技術連携などを進める。
提携の第1弾として、9月17日(木)から幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2026」のVRChatブースをピクシブ社がサポート。今秋には、両社による新たなVRChatワールドも公開される予定だ。
「TGS2026」のVRChatブースを支援 初心者向け新ワールドも共同展開
今回の資本業務提携により、ピクシブ社とVRChat inc.が共同プロモーションやイベントを実施するほか、3Dアバター文化への参加障壁を下げる取り組みや、両プラットフォーム間の技術連携を段階的に進めていく。
第1弾として、9月17日(木)から21日(月・祝)まで開催される「東京ゲームショウ2026」で、VRChatが初出展するブースをピクシブ社がサポート。ゲストセッションにも参加する予定となっている。
第2弾として、「VRChat」内の新ワールド「アバター×着せ替えチュートリアル」を今秋にリリースする。

新ワールド「アバター×着せ替えチュートリアル」
同ワールドはピクシブ社が開発を手がけ、VRChat inc.がプロモーションを全面的に支援。「VRChat」初心者を主な対象として、アバターや着せ替え文化の楽しみ方を伝える内容になるという。
「VRChat」では、アバターを通じてユーザー同士が交流する文化が形成されており、現在は25万以上のコミュニティが活動。ピクシブ社の発表によれば、1日平均の同時接続数は10万人、最大同時接続数は16万人を突破しているという。

BOOTHの3Dモデル年間取扱高は100億円超──創作と流通から「体験」へ
ピクシブ社は2017年、「誰もが3Dアバターを持てる世界」を目指して「VRoidプロジェクト」を開始している。
3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」や、3Dキャラクターの投稿・共有プラットフォーム「VRoid Hub」を展開。同社が運営するクリエイターズマーケット「BOOTH」では、VRChatなどで使用される3Dアバターや衣装、アクセサリーなどが数多く販売されている。
「BOOTH」の3Dモデルカテゴリは、年間取扱高が100億円を超える規模にまで成長。事実上、「VRChat」に関連するアイテムが取引される国内最大規模のECサイトとなっている。

BOOTH 3Dモデルカテゴリの注文者数推移
実際に「BOOTH」で購入したアバターや衣装をVRChat上で利用する文化は、ユーザーやクリエイターの間で長年に渡って形成されてきた。
ピクシブ代表取締役CEO・丹羽康弘さんは今回の提携について、これまで取り組んできた3Dアバターの「創作」「流通」に加え、「体験」の領域でも両社の連携を深めたいとコメントしている。
VRChat Inc. CEOのGraham Gaylorさんも、アバター制作がクリエイターにとって対価を得られる仕事になることを後押しすることが同社の役割だと説明。日本のクリエイターエコシステムを支えてきたピクシブ社との協業に期待を寄せている。
両社は今後、共同プロモーションやイベントに加え、プラットフォーム間の技術的な連携も段階的に進めていく。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント