米ホワイトハウスが9月3日(現地時間)、ドナルド・トランプ政権の政策などを題材にしたブラウザゲームをプレイできる公式サイト「ARCADE」を公開した。
『テトリス』を思わせるゲームで国境の壁を築く「Build the Wall」や、移民を追う「Rio Run」など、現在5種類のゲームを公開。トランプ政権が掲げる移民政策や健康政策、子ども向け投資口座などがゲームとして表現されている。
またホワイトハウスの公式Xでは「ARCADE」の公開にあわせて、ニンテンドー ゲームキューブやPlayStation 2、Xbox 360などの起動演出を思わせる動画を相次いで投稿。
ゲームメーカー・セガ(SEGA)のロゴを「MAGA(Make America Great Again ※アメリカを再び偉大な国にという意味の政治スローガン)」に置き換えた映像も公開している。
国境の壁を積み上げる「Build the Wall」など5種類
ホワイトハウス公式サイトで公開されているゲームは5種類。
「Build the Wall」は、『テトリス』を思わせる落ち物パズル。ブロックを組み合わせて国境の壁をつくる内容で、公式サイトには「Protect the border from the coming horde(迫り来る大群から国境を守れ)」との説明が掲載されている。
ゲーム画面には「ZOMBIE BORDER SIEGE(ゾンビによる国境の包囲)」の文字も表示されている。

「Build the Wall」/画像はホワイトハウス公式サイトより
「Rio Run」は、古典的ゲーム『Snake』を思わせる内容。AFPの報道によれば、操作キャラクターはトランプ政権で国境管理を担当するトム・ホーマンさんを模したもので、米国とメキシコの国境を流れるリオ・グランデ川周辺で、移民を追いかけていくという(外部リンク)。
そのほか、学校給食から特定の食品を取り除き、トランプ政権が掲げる健康政策「Make America Healthy Again(MAHA)」に沿った食事をつくる「Supply Line」も登場。
アメリカの国鳥・ハクトウワシを操作してワシントンD.C.上空を飛ぶ『Flappy Bird』風の「Flappy Bill」、子ども向け投資口座「Trump Accounts」の資金を集める「Trump Savings Tycoon」も公開されている。
サイトでは「A new adventure awaits(新たな冒険が待っている)」として、今後さらにゲームを追加することも予告されている。
SEGAを「MAGA」に、ゲームキューブやPS2の起動画面をパロディ
「ARCADE」の公開にあわせ、ホワイトハウス公式Xではゲームカルチャーをパロディしたプロモーションも展開された。
その一つが、ニンテンドー ゲームキューブの起動画面を思わせる約5秒の動画。回転する立方体が「G」ではなく「A」を中心とした「ARCADE.GOV」のロゴを形成する演出になっている。

「SEGA」をドナルド・トランプ大統領のスローガン「MAGA」に置き換えた演出/画像はホワイトハウス公式Xより
ホワイトハウスはほかにも、Xbox 360やPlayStation 2など、ゲーム機の起動画面をパロディ化した映像を投稿。
セガの企業ロゴ「SEGA」を、ドナルド・トランプ大統領のスローガン「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」の略称「MAGA」に置き換えたような演出も使用している(お馴染みの「せ〜が〜」と思しきの音も確認できる)。
現時点で、今回の一連のプロモーションについて任天堂やセガなどから公式声明は確認されていない。
ポケモン、遊戯王、『Wii Sports』──相次ぐポップカルチャーの政治利用
トランプ政権を巡ってはこれまでも、ゲームやアニメなどポップカルチャーを引用した政府広報が度々物議を醸してきた。
2026年3月5日には、ホワイトハウス公式Xがゲーム『ぽこ あ ポケモン』を思わせる画像を公開した。
その翌日には、米国による軍事行動の映像と、映画やアニメ、ゲームを組み合わせた動画を投稿。その中で映像を使用されたアニメ『遊☆戯☆王』側は後日、「当該知的財産の使用を許諾した事実もございません」と声明を発表している。
さらに3月13日には、任天堂の『Wii Sports』の画面とイランへの攻撃映像を組み合わせ、軍事行動をゲームにおける「勝利」になぞらえた動画も公開。ポップカルチャーを政治的/軍事的メッセージへ利用する姿勢には批判も寄せられていた。
今回の「ARCADE」は、そうした既存作品の映像や意匠を政治広報に引用する段階からさらに踏み込み、政策そのものをゲームのルールへと置き換えた格好だ。
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