コミケ96 有料参加証のリストバンド　チェックしておきたい価格や販売形態

世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」への参加が有料化する。8月9日（金）から12日（月）の「コミックマーケット96」（C96）から、一般参加者の入場にあたって、リストバンドの購入が必要になる。

昨年冬の段階で有料化を検討していることが明らかになっていたが、その後正式に決定。そして6月18日、コミックマーケット準備会のTwitterで詳細がアナウンスされた。

これまでとは大きく異なる点であり、参加者としては史上初の4日間開催とともに確認しておきたい重要事項。公式サイトで公開された購入方法や注意事項を紹介していきたい。

【リストバンド型参加証】コミケット96から導入されるリストバンド型参加証についてのページを公開しました。このリストバンド型参加証は入場規制中の一般参加者の入場にあたり必要（有料）となります。従来とは大きく変わる点ですので、よろしくお願いします。詳しくは→https://t.co/8ApKTwFEho #C96

— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) 2019年6月18日

※8月6日追記：リストバンドの写真を追加しました。

リストバンドの購入は必須？ 当日の混雑状況にも左右

2020年の東京オリンピックに伴い、2箇所で4日間開催となる夏コミ「C96」とその後の冬コミ「コミックマーケット97」（C97）。

参加証となるリストバンドは、基本的に入場規制中の一般参加者の入場にあたり必要となる。開幕と同時に多くの人が殺到するコミケでは、例年、正午前後まで会場への入場が規制されている。

ただし公式サイトによると、入場待機列の状況や、ホール内混雑の状況により、規制を解除し、参加証が無くても入場できるようにする場合があるという。とはいえ、混雑が解消されないと規制が続く可能性もある。

入場時、入口付近で参加証を確認するが、待機列の中や入場後でも確認する場合があるため「スタッフから求められたら提示するようにしてください」としている。

なお、一般参加ではないサークル参加者には、サークル入口から入場する際に、サークル専用通行証と引き換えで同じくリストバンド形式のサークル用参加証が渡されるため、当日は別途リストバンドを購入しなくても入場可能だ。

色違いのリストバンド、1日あたり500円

一般参加者のリストバンドは、各日色が異なる全4日分をまとめて購入もしくは1日ごとに購入して、それぞれ手首に巻いて参加する。

冊子版のカタログには4日分のリストバンドが付属、書店購入の場合、価格は事前購入が2500円、当日2000円（いずれも税込）。DVD-ROM版のカタログおよびコミケWebカタログには付属しないので注意したい。

一部書店で販売されている1日ごとにバラで買う場合、価格は事前が540円、当日500円（いずれも税込）だが、会場の混雑を避けるため、準備会からは「なるべく事前に買ってください」とアナウンスされている。

バラ売りの事前販売は、アニメイト・とらのあな・メロンブックスで実施。詳しい販売店舗は、公式サイトに後日一覧が掲載される。

当日は会場付近でその日の参加証をバラで、会場内の準備会販売ブースでは翌日以降の参加証のバラ売りも行う（当日の販売場所は後日掲載）。

日ごとに色が違うため、通しで購入した人も入場前によく確認しつつ、例年同様熱中症に気をつけながら楽しみたい。

一般参加者のリストバンド詳細

【いつ必要】
→4日間すべての入場規制中

【色は】
→4日間すべて違う

【どこに巻く】
→腕

【購入方法】
→冊子版のカタログに付属 or 書店・会場でのバラ売り

【購入場所】
→事前：一部書店、当日：会場

【サークル参加は？】
→通行証をリストバンド形式のサークル用参加証と引き換え

リストバンド導入の経緯をおさらい

入場が有料となった背景には、2020年の夏に開催される東京オリンピックがある。

コミケの会場である東京ビッグサイトはオリンピックの際、国際放送センター／メインプレスセンターとして利用されるため、現在、改修・増築工事が進められている。その工事の影響で、コミケのスペースとして長年使用されてきた東展示棟は2020年の秋まで使用できなくなっている。 そのため、2019年の夏コミと冬コミは西・南展示棟がサークルスペース、青海展示棟が企業ブースとして振り分けられる。

東展示棟の広大なスペースが使えないとなると、参加できる団体の数がぐっと減ってしまう。そこで今回は会期が4日間となり、1日長く開催されることになった。

会期が伸びる分、警備など経費も増額は避けられない。また会場が2つに分かれるため会場費も例年よりも増えているといいう。

それらの増額分をサークルや企業ばかりに負担させてしまうのも望ましくなく、運営側が何度も協議を重ねた結果、来場客にも一部負担という判断に至った。

こうした経緯については、公式サイトの「2020年までのコミケット オリンピックでこれからどうなる！？」で公開されている（外部リンク）。