レッドブル×88rising、アジア圏ヒップホップに迫る長編ドキュメンタリー

近年、ヒップホップ界隈におけるアジア系アーティストたちの躍進は目覚ましく、そのムーブメントはアジアに留まらず世界的な広がりを見せている。

そんな彼らにフォーカスした長編ドキュメンタリー映像『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』が、レッドブルと、このアジアンムーブメントの立役者とも言うべきレーベル／メディア「88rising」の共同製作により完成。世界同時公開された。 2017年より構想がスタートしたという本ドキュメンタリーは、ここ3〜4年におけるアジアン・ヒップホップの彗星のような躍進にフォーカスした、約52分間にも及ぶ濃厚な内容。

88risingに所属する各国のアーティストをはじめとした多くの若手アーティストが登場し、彼らの成功の軌跡や困難の連続が語られている。

画像をもっと見る 世界中の音楽がYouTubeやサブスクリプションサービスで手軽に聴くことができるこのグローバル時代における、現代の表現やアーティストにとっての地政学について深く考えさせられる貴重な一本だと言えよう。

出演：Awich（日本）、Jin Dogg（日本）、Rich Brian（インドネシア）、Suboi（ベトナム）、Higher Brothers（中国）、Keith Ape（韓国）、Sean Miyashiro （88rising）、Joji（日本）、Anarchy（日本） 他 「Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop」出演者

いま最もアツいアジアンカルチャーの発信源、88rising

日系アメリカ人であるショーン・ミヤシロさんを筆頭に、ネット上で一大センセーションを巻き起こしている88risingのスタートは2015年。

ショーンさんが自身と同様アジアにルーツを持つラッパーをマネジメントするために立ち上げた会社のYouTubeチャンネルとして立ち上がったのが始まりだ。

2016年、今では88risingの代表格であるRich Brian（当時はRich Chigga）さんの楽曲「Dat $tick」の自主制作PVを取り上げた動画の配信、さらにはリミックスバージョンのリリースまで手がけたことをきっかけに、レーベルとして本格的に始動していく。 その後も、アジア系アーティストとして初めてBillboard R&B and Hip-Hop部門1位を獲得した日系アメリカ人アーティストJojiさんや、ほとんどのリリックが中国語でありながら英語圏であるアメリカで注目を集めるラップクルー・Higher Brothersら話題のアーティストたちを擁し、拡大を続ける88rising。

今やYouTubeのチャンネル登録者数は280万人以上、動画の総再生回数は9億回を突破しており、その影響力は計り知れない域にまで達している。

なお、ドキュメンタリーの監督をつとめるのは、88rising所属のJonathon Limさん。

世界基準のムーブメント、日本にも到来！

また、4月8日（月）から20日（土）のRed Bull Music Festival Tokyo2019内で、88risingとのコラボライブイベント「Red Bull Music Festival Tokyo and 88rising present: JapanRising」が、10日（水）に開催される。

ドキュメンタリーにも出演したAwichさんやJin Doggさんの他、東京発の国際派ヒップホップクルーCIRRRCLEや国内外から熱い注目を集めるYoung Cocoさんが出演。

88risingからは、JojiさんやRich Brianさんなどのヒット曲を生み出したプロデューサーでもあるAUGUST 08さんが登場する。

アジアを震源地に世界中を巻き込むムーブメントを起こし、今なおその影響を拡大しつつあるヒップホップアーティストたちによるパフォーマンスを体験しない手はない。