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Mall Boyz

もーるぼーいず

Mall Boyz(モールボーイズ)は、Tohjiとgummyboyを中心とする日本のヒップホップユニット/クリエイティブクルー。2010年代後半に東京を中心に活動を開始。ラッパーのTohji、gummyboyを中心に、音楽プロデューサー/エンジニアのstei、アートディレクターのSahashiなど様々なクリエイターが参加し、音楽だけでなくアートワーク、映像、イベントなどを含む活動を展開してきた。

概要

2018年12月26日、1st EP『Mall Tape』をリリース。「Higher」「fuck it up」「mallin'」、SEEDAを客演に迎えた「Cool running」など全4曲を収録した。

Mall Boyzという名称の「Mall」は、ショッピングモールに由来する。

ヒップホップではしばしば、自分が育った街や地域コミュニティ=「フッド」がアイデンティティとして語られる。一方、Tohjiは自身について、特定の地元やフッドへの帰属意識が強くなく、ニュータウンのような環境で育ったと説明している。

その中で、異なる土地で育った同世代にも共通する原風景として見出したのが、郊外のショッピングモールだった。

「フッドを持たない世代」にとっての共有可能な場所としてショッピングモールを提示し、それをヒップホップのアイデンティティへ変換したことがMall Boyzの大きな特徴となっている。

「Higher」のMVが大きな反響を集め、『Mall Tape』をきっかけに2010年代末の日本のヒップホップ/ネット音楽シーンで急速に存在感を高めた。

その後、Tohjiとgummyboyはソロでも活動を拡大。Mall Boyzとしては2023年に『Mall Tape 2』、2026年に初のフルアルバム『Mall Tape 3』をリリースした。

『Mall Tape 3』にはElle Teresa、kZm、BIM、ralph、JUMADIBA、NENE、Fuji Taito、Ryugo Ishidaらが参加。プロデューサーにはChaki Zulu、Double Clapperz、gentoku、masagotta4l、Will Be Saigaらが名を連ね、Mall Boyzを中心に形成されてきた同世代/後続世代のヒップホップシーンとの関係を集約した作品となっている。

2026年11月17日には、同年をもって音楽活動を終了すると表明しているTohjiのラストライブ「Tohji Last Live “TOKYO MALL”」が東京ドームで開催予定。

基本情報

  • 名称:Mall Boyz
  • 読み:モールボーイズ
  • 中心メンバー:Tohji、gummyboy
  • 主な参加クリエイター:stei、Sahashiほか
  • ジャンル:ヒップホップ、オルタナティブヒップホップ
  • 活動開始:2010年代後半
  • 代表作:『Mall Tape』『Mall Tape 2』『Mall Tape 3』
  • 代表曲:「Higher」「mallin'」「POOL SIDE」「My Life」「MとBを」など

SoundCloudから生まれたコミュニティ

ohjiは活動初期、制作した楽曲をSoundCloudへ積極的に投稿していた。

当時、日本国内では自身が制作するようなサウンドに近い音楽家が周囲に多くなかった一方、SoundCloudでは海外のトラックメイカーから直接連絡が届いたという。

ネット上でビートを探し、海外のプロデューサーへPayPalで代金を支払い、すぐに楽曲を制作する。

地理的なシーンやレコード会社を経由せず、インターネット上で世界中の音源やクリエイターへ直接アクセスする制作環境は、Mall Boyzの音楽形成に大きな影響を与えた。

「Mall」という思想

Mall Boyzを理解する上で最も重要なのが「Mall」という言葉。

ヒップホップでは、自分が育った地域や仲間を「フッド」として語る文化が長く存在してきた。

しかしTohjiは、2019年のインタビューで、自分には「がっつり地元」と呼べるような場所がなく、実家周辺もニュータウンのような環境だったと語っている。

gummyboyもまた、従来のヒップホップで語られるようなストリートや地元の友人たちを自分自身の生活と結びつかないものとして捉えていた。

そこで二人が見出したのがショッピングモールだった。ショッピングモールは特定の街に固有のものではない。

東京、神奈川、地方都市、さらに海外にも似たような大型商業施設が存在する。

映画館、フードコート、ゲームセンター、アパレルショップ、巨大な駐車場などが集まり、郊外で育った子どもや若者にとって休日を過ごす場所になる。

Tohjiは、出身地の異なる人間でも、幼少期にショッピングモールで過ごした経験なら共有できると考えたという。

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