新テニスの王子様
しんてにすのおうじさま
『新テニスの王子様』は、許斐剛による漫画作品。『テニスの王子様』の続編として、2009年から2026年まで集英社の漫画誌「ジャンプSQ.」で連載された。
2026年8月4日発売の「ジャンプSQ.」9月号で最終回を迎え、17年間にわたる連載が完結した。単行本は全48巻で、最終48巻は同年9月4日に発売される。『テニスの王子様』から数えると、原作漫画シリーズは27年間にわたって展開された。

『新テニスの王子様』
概要
全国大会で優勝した青春学園中等部をはじめ、氷帝学園中等部、立海大附属中学校、四天宝寺中学校などの選手たちが、日本代表候補を育成するU-17合宿に招集されるところから物語が始まる。
前作では中学校同士の団体戦が中心だったのに対し、本作では学校の境界を越えた中学生と高校生が日本代表チームを結成。世界各国の選手が参加する「U-17 WORLD CUP」へ挑む。
あらすじ
国中学生テニストーナメントで優勝した青春学園中等部。
大会から数か月後、越前リョーマをはじめとする全国の実力者50人は、高校生の日本代表候補が集まるU-17日本代表合宿へ招待される。
合宿に参加した中学生たちは、高校生と同じコートで練習しながら、代表入りを目指して過酷な選考へ挑む。しかし、最初の試練として命じられたのは、中学生同士でペアを組み、その直後にパートナー同士で対戦することだった。
勝者は合宿に残り、敗者は施設から退去。ところが、脱落した選手たちは山奥にある「崖の上のコート」へ連れていかれ、三船入道による過酷な特訓を受ける。
表の合宿で高校生と戦う勝者組と、山中で能力を鍛える敗者組。二つの場所で成長した中学生たちは再び合流し、高校生のトップ選手たちと日本代表の座を争っていく。
やがて物語は世界大会「U-17 WORLD CUP」へ移行。学校や学年を越えて結成された日本代表が、世界各国の代表選手と対戦する。集英社の公式あらすじでは、中学生と高校生による日本代表が、強豪国の集まる決勝リーグへ挑む物語として紹介されている。
前作『テニスの王子様』との違い
『テニスの王子様』では、青春学園中等部が東京都大会、関東大会、全国大会を勝ち抜く過程が描かれた。
『新テニスの王子様』では、中学校ごとの団体戦という構造が大きく変化。青学の仲間だけでなく、跡部景吾、幸村精市、真田弦一郎、白石蔵ノ介、遠山金太郎、亜久津仁など、かつて対戦した選手たちが同じ日本代表候補となる。
前作で敵だった人物が味方となり、逆に手塚国光や越前リョーマが一時的に海外代表として日本の前に立つなど、所属関係も複雑化した。
また、高校生やプロ選手が登場したことで、前作では最強格だった中学生たちが、世界では挑戦者として描かれる。リョーマ一人の成長だけでなく、長年登場してきたキャラクター全体を世界大会へ送り出す、シリーズのオールスター作品としての性格が強い。
世界大会で深化した「テニヌ」
『新テニスの王子様』では、前作以上に現実離れした必殺技や演出が登場する。
主な表現
- 複数のボールを同時に打ち合う
- 打球によって選手が観客席まで吹き飛ばされる
- 相手の精神に直接影響を与える
- 空間を削り、ボールの進路を止める
- 相手の技や能力を奪う
- 選手の背後に巨大な人物や神話的存在が現れる
- 精神世界で戦いが展開される
- 実際には起きていない負傷や攻撃を相手に体感させる
こうした超人的なテニスは、ファンから「テニヌ」と呼ばれている。
ただし、能力が強ければ自動的に勝てるわけではない。技の相性、ダブルスの連携、体力、精神状態、対戦順なども勝敗を左右する。
突飛な必殺技を真剣に描きながら、試合の中では選手の過去や成長、仲間との関係を描く。この荒唐無稽さとスポーツ漫画の熱さが共存している点が、『新テニスの王子様』の大きな特徴である。
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