KADOKAWAがグループ傘下のアニメ制作スタジオ5社の統合を発表。
ENGI、Studio KADAN、チップチューン、ベルノックスフィルムズ、レイジングブルの5社が、2026年11月にKADOKAWAの100%子会社「Studio One Base(スタジオ ワン ベース)」として統合される。
なお、統合後も各スタジオの屋号および制作ラインは維持。クリエイター間の交流を促進し、状況に応じてスタジオを横断しながら柔軟に連携できる体制を構築していくという。
KADOKAWAのアニメ会社統合、背景に人材不足や制作コスト上昇
新スタジオ「Studio One Base」は、3月に発表されていた東京・池袋のサンシャインシティ内に展開される新たなアニメ制作拠点。3月時点でも、今回統合が発表された5社が入居予定とされていた。
今回の統合によって各社の経営基盤を統一し、管理部門やバックオフィス機能を集約。経営の効率化・安定化を図るとともに、待遇面や福利厚生の整備などクリエイターの就労環境の改善を目指していく。
KADOKAWAは、今回の新体制構築につながる背景を「アニメ業界では、世界的な需要の拡大を背景に、作品数の増加や作品の大型化・高度化が進むなか、人材不足や制作コストの上昇など、制作現場を取り巻く課題が深刻化しています」と説明。
「クリエイターが長く安心して活躍できる環境づくりや、次世代を担う人材の育成は、業界全体にとって重要なテーマとなっています」と強調した。
従業員数約310名、巨大なアニメ制作会社が誕生
今回のスタジオ統合やそれに伴う制作環境の整備は、アニメや実写作品の制作体制の強化を目的とした新構想「創る人をつくる。創る所をつくる。」の第3弾として行われたもの。
Studio One Baseの代表取締役社長には、KADOKAWAでChief Anime Officerなどを歴任してきた菊池剛さんが就任。5つのスタジオの統合により、従業員数約310名の巨大なアニメ制作会社が誕生した。
KADOKAWAは今回の再編について「経営基盤や管理機能を強化するとともに、クリエイターが制作に専念できる環境をさらに充実させることで、持続可能なアニメ制作体制を構築し、アニメ産業の発展に寄与してまいります」と説明。
今後について、同社の基本戦略である「グローバル・メディアミックス with Technology」のもと、アニメ制作への継続的な投資や人材育成・制作環境の充実を進めるとしている。
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