「3、2、1 GOシュート!」──激しくぶつかり合うコマに、子どもも大人も熱狂する。今、玩具メーカー・タカラトミーの対戦型ホビー「BEYBLADE X」が世界的なヒットを見せている。
その勢いは凄まじく、2026年春以降、日本を含むアジア地域を中心に品薄の状態が続出。
それを受けタカラトミーは7月29日、緊急で一部商品の増産を発表。さらに公式通販サイト「タカラトミーモール」で、受注生産販売も実施した。
KAI-YOUでもその盛況ぶりは報じたが、そもそもなぜ「BEYBLADE X」は、これほど人気が白熱しているのだろうか。
日本最大級の玩具の展示会「TOKYOおもちゃショー2026」のタカラトミーブースでベイブレード開発チームの山本さんに聞いた。
取材・文:都築陵佑 写真:古見湖
「世界的なカルチャーへ」一貫して見据え続けたグローバル戦略
「BEYBLADE X」は、競技性を強く打ち出した「GEAR SPORTS(ギアスポーツ)」をコンセプトに掲げ、2023年から展開されている「ベイブレード」の最新シリーズだ。
第1世代「爆転シュート ベイブレード」(1999年~)を起点に、第2世代「メタルファイト ベイブレード」(2008年~)、第3世代「ベイブレードバースト」(2015年~)、そして「BEYBLADE X」と、その歴史は25年以上に渡る。
これら4つのシリーズを通し、世界80以上の国と地域で累計5.6億個以上(2025年9月時点)が出荷されてきた。
長年にわたるグローバル戦略の歴史について、山本さんはこう振り返る。

ブースでは歴代シリーズを振り返る展示もあった
「もともと『ベイブレード』は、国内だけではなく世界的に愛されるカルチャーとして発展することを目指してきました。『BEYBLADE X』だけでなく、過去の世代でもグローバルに発信することを意識してきたんです」。
その種が、今まさに世界中で芽吹きつつある。「本当にここ最近では一番というくらい、世界中で人気が盛り上がってきたのではないか」と、山本さんは手応えを語った。
「ベイブレードはモノが命」異例の増産に踏み切った理由
しかし、その熱狂と引き換えに生じてしまったのが深刻な供給不足だ。
前述した通り、タカラトミーは対応策を発表したものの、製造ラインの急激な調整が必要となる「緊急増産」に踏み切ることは、ハードルの高い決断でもある。
需要の波を見誤れば、増産後に供給過多へ転じるリスクもある。需要の実態を慎重に見極めながら生産体制を調整する必要があるだけに、今回の判断は決して容易なものではなかったはず。
それでも迷わず踏み切った理由について、山本さんはこう口にした。

取材に応えるベイブレード開発チームの山本さん(右)
「やっぱり、『ベイブレード』というのは“モノが命”なんです。実際に手元にモノがないと、絶対に遊ぶことができないアソビですから。だからこそ、『遊びたい』と思ってくれている人たちに、ちゃんとモノが届く環境をつくることが一番大事だと考えています」
顔を突き合わせて、ベイブレードをぶつけ合う──デジタルゲームにはないそのフィジカル性こそ、「ベイブレード」の醍醐味だ。山本さんも「人と人との繋がりを、絶対に切り離したくないんです」と力を込める。
「これからも皆さんに遊んでいただくために、欲しいと思っている人の手へ確実にモノをお届けする。開発チームとして、そこだけは一貫して強く意識し、大切にしています」
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1件のコメント



匿名ハッコウくん(ID:13872)
それでも、まだまだ買えない事実😭