日本語版「ウィキペディア」トップページに掲載
大幅に加筆された記事は、トップページに掲載されることがあります。掲載に足るほどの加筆かどうかを「Wikipedia:メインページ強化記事投票所/項目候補」(外部リンク)というページで、投票によって決めるのです。トップページに載ることは、ウィキペディアンにとって大きな名誉です。近しいところでは、伊東ライフさんの記事が大幅に加筆され、投票の結果トップページに掲載されました(外部リンク)。
そして今回「霧雨魔理沙」の記事も、大幅に加筆されたことが認められて、トップページに掲載されました。しかも、その約5万バイトの大部分は、たった二人のウィキペディアンによって書かれたのです。 前述したコラムで私は、「東方Project」のような同人文化やYouTuberやVTuberといった配信文化、すなわち「ファンがつくり出していく文化と、ウィキペディアとの相性は相当よろしくないと言わざるを得ません」と説明しました。
しかし(「霧雨魔理沙」の記事に加筆した二人のウィキペディアンが「東方Project」のファンなのかはどうかはともかくとして、)Wikipediaのルールを遵守した上で約5万バイト分加筆するのは、並大抵の熱量でできる作業量ではありません。
──ファン(fan)の語源はファナティック(fanatic)、すなわち“狂信者”あるいは“狂信的”を指す言葉です。
そしてそんな“狂信的”な人々によって、「ファンがつくり出していく文化」やウィキペディアのようなボランティア活動は成立しているのです。
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宇喜多・W・要出
長らくWikipedia日本語版の編集を行うとともに、ジャンル開闢以来のVTuberファンでもあった。自身のプロパティを生かすべく、2020年12月よりYouTubeへの動画投稿を開始したウィキペディアンVTuber。WikipediaとYouTubeを結ぶために、YouTubeやツイッター、そしてKAI-YOUで活動している。生年月日未公開。年齢未公開。公開されている年齢はウィキペディア創設が2001年であることを表す。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10351)
「過去の記事にもらったコメントに同意」以外の付加価値をつけてほしかった