YOASOBI「アイドル」英語版が配信『推しの子』スタッフ制作のMVは1億再生超え

YOASOBIによるTVアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌「アイドル」のMVが、自身最速の公開約1ヶ月で36日で1億回再生を突破した。

併せて「アイドル」の英語版「Idol」が5月26日（金）に配信決定。ジャケット写真も公開された。

「Idol」は、6月21日（水）発売のCD『アイドル』にも収録予定で、YOASOBIとして17曲目の英語版楽曲となる。

アニメスタッフが全面協力した「アイドル」MV

YOASOBI史上最速の公開から36日で1億回再生を突破した「アイドル」のMV。映像はアニメ『【推しの子】』と同じく動画工房が制作した。

アニメのED映像を監督した中山直哉さん、同じくキャラクターデザイン／総作画監督の平山寛菜さんら、アニメ制作スタッフが全面協力している。

映像では、作品の世界観はもちろんのこと、楽曲タイトルでもあるアイドル、さらにはアイが持つ二面性などを表現。

歌詞やメロディに合わせて目まぐるしく展開する構成は圧巻で、アニメ『【推しの子】』とは異なるもう一つの映像作品と言っても過言ではないクオリティだ。

TVアニメ第1話の放送直後に公開されており、本編の興奮そのままに地続きで視聴した人が多かったことも、1億回再生という大反響の一要因だろう。

原作ファン唸らせる、楽曲に散りばめられたキーワード

「アイドル」は、Billboad JAPAN HOT 100で5週連続の総合首位、アメリカを除くグローバルチャートで4位、全世界チャートでは9位など、楽曲としても大ヒット。

楽曲は、『【推しの子】』の作者の一人である赤坂アカさんが、書き下ろした小説『45510』を原作にYOASOBIが制作した。

歌詞には「嘘」「瞳」「愛」といった『【推しの子】』のキーワードとなるような言葉が登場。様々な登場人物の視点も読み取れ、作品を象徴する一曲としても大反響を呼んでいる。

YouTubeやTikTokには、バーチャルYouTuber（VTuber）グループ・にじさんじ所属の星川サラさんや、アイドル振付師・らんさん（外部リンク）などカバー動画も多く投稿されている。 現在、YOASOBIと、作者の赤坂アカさん、横槍メンゴさんによる座談会の模様が、『【推しの子】』公式YouTubeチャンネルで公開中。

赤坂アカさんが書き下ろした小説『45510』に込めた想いや、YOASOBIのAyaseさんとikuraさんが「アイドル」完成に至るまでを振り返っている。

英語版に組み込まれた言葉遊びの数々

CDの発売に先駆けて配信決まった「Idol」は、YOASOBIにとってはこれまで17曲目となる英語版楽曲。

単に多くの支持を得る海外に向けた楽曲というわけではなく、日本語のように聞こえる英語の歌詞を組み込むというギミックが仕掛けられている。 例えば、大ヒット曲「夜に駆ける」の英語版「Into The Night」では、冒頭の「沈むように溶けてゆくように」を「Seize a move, you're on me, falling, and we were dissolving」と翻訳。

音の響きと楽曲に込められたストーリーを徹底した楽曲は、ikuraさんの第一声から英語版に聞き入ってしまうようなインパクトをもたらした。

これまでの英語版のための翻訳は全てKonnie Aokiさんが担当。5月26日に配信される「Idol」も同様だ。

世界を席巻するYOASOBI

YOASOBIは、コンポーザー・Ayaseさんと、ボーカルのikuraこと幾田りらさんによる、小説を音楽にするユニット。

2019年11月に公開したデビュー曲「夜に駆ける」は、国内の各種配信チャートでも1位を席巻。現在ストリーミング累計再生回数は史上初となる9億回を突破している。

2021年、2022年と2年連続でNHK紅白歌合戦に出場。2022年8月には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」のステージで、初めての夏フェス出演を果たした。

最新曲「アイドル」は、各種配信サービスのチャートで首位を席巻し計85冠以上を記録。全55ヶ国でバイラルトップ50入りを果たし、世界的なヒットを記録している。