PUNPEEやSIRUPのアートワーク手がけるhitch、東京で初個展

2018.09.25 12:35
山下智也
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「ORG’」

POPなポイントを3行で

hitchが東京で初個展を10月3日から1カ月開催
PUNPEEやSIRUPのアートワークを手がけるペインター
モチーフをミュージシャンに絞った企画展となる

ラッパーのPUNPEEさんやシンガーのSIRUPさんのアートワークを手がけるペインター・hitchさんが東京で初の個展「ORG’」を開催する。

場所はNOS ORG渋谷。会期は10月3日（水）から11月2日（金）まで。

「ヒップホップイズムをビジュアライズする」というhitchさんの制作テーマを軸に、モチーフをミュージシャンに絞った企画展となる。

hitchさんとは？

大阪を拠点に国内外で制作を続けるペインターのhitchさん。

アーティストユニット・WHOLE9やアーティストコレクティブ・Soulflexにも所属し、adidas、Amazon、Red Bullといった企業とのコミッションワークや海外での壁画制作などを軸に活動中。

写実的な人物画を通じて、影響を受けたヒップホップイズムをビジュアライズすることに定評がある。ソロとしては、PUNPEEさんやSIRUPさんといったアーティストのアートワークを手がけている。

これまでにライブペイントの全国大会「Live Paint DOJO 2014」の団体戦優勝、音楽とアートを愛する人々のための祭典「MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2018」への選出などの実績がある。

オリジナリティを追求する「ORG’」

今回、2018年の春に公開されたPUNPEEさんのアーティストイラストやSIRUPさんのアートワークをはじめ、作品ごとに描き方を変えて現行のUSアーティストを描くLPシリーズ、自作の複製原画なども展示。

ミュージシャン、ペインターのオリジナリティを問い返す意欲的な個展になるという。さらに、本個展に関してhitchさんよりコメントも届いている。

これまでライブペイントや壁画という所謂”ストリートアート”の中で絵を描いてきました。そこでは「オリジナリティ」に重きが置かれ、そのライン取り、配色、構図それぞれの個性が文脈の中で競われ時代に杭を打ってきました。オリジナリティとはどう歩いて来たかの道筋で、時代の膨大な作品から生まれた新たなリミックスのようなものです。自分の場合は歩いてきた傍によく音楽がありました。彼らの作品に背中を押され、酔っては千鳥足で辿って来た道筋が形になるとき、モチーフはミュージシャンでした。

他方で「.org」とはオリジナル（original）に作成されたファイル一般に用いられる拡張子です。ただ慣例として使われているだけなので、決まりでもなければさほど重要でもありません。ファイルの中身がゴミであれなんであれ、オリジナルであれば.orgと付けても良いし、付けなくても良い。

当展覧会ではこれまでに描いて来たモチーフに絞って、自分のorg.を問い直す展覧会ができればと思います。 hitchさんステートメント

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