『君の名は』製作委員会が違法動画対策 Twitterでの直接警告から議論に

『君の名は』製作委員会が違法動画対策 Twitterでの直接警告から議論に
『君の名は』製作委員会が違法動画対策 Twitterでの直接警告から議論に

画像は「映画『君の名は。』製作委員会著作権担当」(@kiminona_rights)より

ネット上に違法アップロードされた映画『君の名は。』の動画が蔓延している問題に対して、同製作委員会がユーザーに警告リプライを送るTwitterアカウント「映画『君の名は。』製作委員会著作権担当」(@kiminona_rights)を9月26日に設立。 違法アップロードされた動画のURLをツイートしているアカウントに対し、「このURLは違法にアップロードされた動画へのリンクです。即刻、当該ツイートを削除してください。」といった警告を行っている。

@kiminona_rightsは、記事執筆時点(9月29日15時頃)までに150件をツイート。そのほとんどが同様の警告文であることから、ネット上に違法アップロードされた動画の視聴に対する認識の希薄さがうかがえる。

画像は映画『君の名は。』製作委員会著作権担当のスクリーンショット/モザイクは編集部で加工

指摘されたアカウントの反応は様々だ。ツイートを削除する者もいれば、特定のフォロワーしか閲覧できないようアカウントに鍵をかける者、中には堂々と反論する者まで。

著作権に対する認識の希薄さを端的に表す一連の状況を嘆く人が多い一方、ダウンロードはしていないストリーミング再生自体に違法性があるわけではないという反論や、公式が注意喚起をうながすことで逆に違法アップロード動画が広がる可能性があると懸念する声も出ている。

また、違反者のアカウントに公式から直接リプライを送る行為を「晒し上げ」と捉え、意見を唱えるアカウントを設立する者まで現れた。 しかし今回、公式によるユーザーへの直接の指摘は、違法動画の視聴についてではなく、あくまで違法動画URLの拡散について警告をする内容となっている。著作物を勝手にアップロードする行為は間違いなく違法であり、それをSNSといった公の場で拡散することも幇助に当たる可能性がある。 興行収入100億円を突破し、現在も客足を伸ばしている『君の名は。』は、アニメ映画ながら普段アニメに親しんでいない層にも波及し続けている。違法動画を拡散しているのはその言動から若年層ではないかと見られているが、これをきっかけに著作権に対する理解が深まることを祈るばかりだ。

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