冬休みに彼女と見たい2015年アニメは？ 独り身オタク男子の妄想座談会

別れを切り出したい時に見たいアニメ

ふじき　別れを切り出す前にアニメを見る……って、相当入り組んだ状況ですよね。

にいみ　そもそもそんなイカれた男と付き合わない方がいいと思う。 オダ　例えば、『ニセコイ』みたいに恋愛が成就しないようなエピソードをひたすらリピートすることでテンションを下げていくとかもアリですよね。

ふじき　あー、『ニセコイ』といえば、2015年放送のエピソードじゃないんですけど、夏祭りで主人公の楽が手に入れた恋結びの御守が各ヒロインに渡っていくっていうエピソードがまさにそんな感じでしたね。

それぞれラブコメ的な展開を見せながらも、結局最後はメインヒロインの千棘がおいしいとこを持っていくっていうのがすごく切なかった。 にいみ　別れを切り出す時に見るアニメね……唯一あるとしたら「うしとら」のキリオのエピソードかな。

唯一の味方で最も自分を愛してくれてたと思っていた母親が「獣の槍」を破壊するために自分を利用していただけだと気づいたキリオの絶望ね。で、それを見せることで、彼女に俺の愛を疑ってほしい。

ふじき　なるほど!?　腑に落ちるような落ちないような。とにかくすごい察しがいい彼女ですね。

にいみ　「あれ、もしかしてこの人、私を利用してただけ……？」みたいな。

彼女に嫌いになってもらう

ふじき　それこそ、さっきかまたさんが話してた『ヴァルキリードライヴ』みたいなフェチ系アニメで性癖をアピールして別れを切り出すとかもアリですよね。 ふじき　オダ　『ハイスクールD×D』とか（笑）？

ふじき　すごい嬉しそうに「またおっぱいがパンパン鳴ってる〜！」って言いながら楽しんでいるところを見せるとあっちから嫌って離れてくれると思いますよ……！

かまた　キモい自分をさらけ出して嫌いになってもらうっていう、ある意味一番穏当な別れ方かもしれない……。

一緒に感動を分かち合いたいアニメ

かまた　感動できるアニメっていっぱいありますけど、ひとつだけ挙げるとしたら『プラスティック・メモリーズ』ですね。 かまた　仕事仲間だった主人公とアンドロイドの女の子の恋物語なんですけど、寿命が来るまでの間に残された時間の中で触れ合う2人の姿を見ているとすごく悲しくて、けれどどこか清々しい感動を覚えるというか……ちょっと思い出したら泣きそうになってきた（笑）。

オダ　終わりが見えるがゆえの儚さ、ですよね。

かまた　オダさんはほかに感動したアニメありました？

オダ　僕は『のんのんびより』ですね。号泣とかじゃないんですけど、自然の中で女の子たちがただのほほんと楽しく生きている姿を見て、「生きてるって良いな」って感動する（笑）。 かまた　あー、淡々と日常をつづってるアニメもいいですよね……！　ふじきさんは？

ふじき　僕が1番感動したのは「ジョジョ」第3部（「スターダストクルセイダース」）の、ジョセフとDIOが直接対決する終盤のストーリー。

オープニングで「オラオラオラオラ」って承太郎が殴る描写があるんですけど、終盤のエピソードではそれに対していきなりDIOが殴り返すっていう特別な演出が入ったりとか、DIOが「ザ・ワールド」を使うことで9秒間映像が止まるっていう演出にはマジで震えました。

オダ　定番どころも話しましょうよ。「ここさけ」（『心が叫びたがってるんだ。』）とか。 にいみ　「ここさけ」は、最後のミュージカルで2組に分かれて歌うところとか、何を歌ってるのかすごく聞き取りづらいんだけど、それまでのストーリーを見てきた視聴者にはなんとなく何を歌っているのか想像できるっていう演出がすごく良かった。言葉は届かないけど思いは届くというか、コミュニケーションの可能性を象徴するような演出でした。

かまた　ミュージカルのシーンでいえば、順ちゃんがこもってたホテルから降りてきて、歌いながら体育館の入口からステージに向かうシーンは感動しましたね。 葛藤とか悩みを克服した先の歌うっていうシーンに見るカタルシスにグッと来るというか。「デレマス」（『アイドルマスター シンデレラガールズ』）の卯月ちゃんのエピソードとか、『響け！ユーフォニアム』で久美子と麗奈が合奏するシーンとかでも同じものを感じたり。

一緒に笑いながら見たいアニメ

オダ　ギャグアニメといえば、やっぱり『おそ松さん』……と言いたいところなんですが、彼女と見るってなると『監獄学園-プリズンスクール-』を選びますね。 かまた　同じ下ネタ要素の多いギャグアニメですけど、その違いって？

オダ　たぶん『おそ松さん』って、女の子的には6つ子のキャラクターに目が行っちゃうのかなと。一緒に笑うというよりか、女の子はキャラクターに恋しちゃいそうな気がする。

かまた　キャラクターに夢中になるよりもネタで笑いたいってことですよね。ネタといえば、僕は「庶民サンプル」（『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』）も笑えましたね。 注文したらすぐに料理が出てくるファーストフードにカルチャーショックを受けたりとか、スマホの相性占いに夢中になったりとか、庶民の生活をまったく知らないお嬢様たちの一挙手一投足が滑稽すぎてめっちゃ笑えた。

オダ　もう頭空っぽにして見られそうですね（笑）。

ふじき　僕は2015年1番笑ったのは『ドラゴンボール超』ですね。ベジータが家族旅行で遊園地に行くっていうエピソードがあるんですよ（笑）。 オダ　あー、話題になってましたね！

ふじき　ベジータがコーヒーカップに乗ってるシーンとか誰が見ても笑えるでしょ。結局最後、ベジータがお客さんに思いっきり肩ぶつけられてブチ切れて帰っちゃって、それを見たブルマが「よくここまで我慢したねー」っていうオチ（笑）。たぶん彼女と見てもめっちゃ笑えると思う。

みんながイチオシの「彼女と見たいアニメ」は？

にいみ　ここまでいろんなシチュエーションで彼女と見たいアニメを挙げてきたけど、その中でも2015年で1番のアニメって？

オダ　うーん、1番といえばやっぱ『俺物語!!』。感動できるし、ちょいちょいギャグもあるし、総合点としてはかなり高い。

かまた　そうなると僕は『プラスティック・メモリーズ』ですかねー。一緒に感動して良かったね、って共感したい。

にいみ　俺は「うしとら」だなやっぱり。

かまた　ほぼ「うしとら」のことしか話してないですもんね（笑）。

にいみ　「うしとら」には俺のすべてが詰まってると言っても過言ではないっていうか、俺という人間を形成した作品なんで。そういう意味で彼女と一緒に見てみたいですね。

ふじき　僕は「ジョジョ」ですね。ストーリーとしてはシンプルな勧善懲悪ものという王道的ストーリーなんですけど、それを「スタンド」という技を通してあらゆる角度から長年描き続けているっていう。それをやっぱり彼女に見てほしいって思いましたね。

かまた　みんなアニメの趣向だったり、こういう理由でこのアニメを彼女と見たい、っていうのがそれぞれ違って面白いですね。ちょっと下ネタに走った部分もあったけど妄想が過ぎたということで……（笑）。