くら寿司「ちいかわ」コラボ、従業員による不正行為が判明 キャンペーンを全面中止へ

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恩田雄多
くら寿司「ちいかわ」コラボ、従業員による不正行為が判明 キャンペーンを全面中止へ
くら寿司「ちいかわ」コラボ、従業員による不正行為が判明 キャンペーンを全面中止へ

くら寿司と「ちいかわ」コラボキャンペーンビジュアル/画像は特設サイトより

くら寿司株式会社は9月5日、開催中の「ちいかわ」コラボキャンペーンを中止すると発表した。

9月6日(日)の営業開始時から、「ビッくらポン!」の景品やオリジナルグッズの配布、コラボメニューの販売など、本来8月21日から9月30日(水)まで実施する予定だった関連企画を全面的に中止する。

くら寿司の「ちいかわ」コラボキャンペーンを巡っては、フリマアプリ「メルカリ」で景品が大量に出品/高額転売されていたほか、「ビッくらポン!」の景品でフィギュアが一つも出ないという利用客の投稿がSNS上で相次ぎ、物議を醸していた。

それらの指摘を受けて9月2日から調査を進めていたくら寿司だが、今回の発表でキャンペーン中止の理由を「当社の従業員による不正行為が判明したため」と説明している。

【9月6日(日)から中止するキャンペーン内容】
①ビッくらポン!オリジナルフィギュア・オリジナルアクリルマグネット・オリジナル缶バッジの配布
②オリジナル湯呑みのプレゼント
③オリジナル寿司皿のプレゼント
④レシート応募キャンペーン(オリジナルショートエプロンのプレゼント・抽選50名様)
⑤コラボメニュー(あげだっこ!ソースのめん・うさぎのパァンッケーキ)
⑥ビッくらポン!動画/店内装飾(グローバル旗艦店原宿・なんばパークスサウス・新宿靖国通り店)

【画像】くら寿司「ちいかわ」キャンペーン景品

2万円近く食べてもフィギュア出ず……くら寿司「ちいかわ」コラボがSNSで物議

くら寿司と「ちいかわ」のコラボキャンペーンは、2023年2月の初開催から毎年実施されてきた。

4回目となる今回は、コラボメニューに加えて、各テーブルで挑戦できるゲーム「ビッくらポン!」の景品として、フィギュアや缶バッジなどが用意されていた。

ほかにも、第1弾、第2弾、第3弾の計3回にわたり、税込3000円の会計ごとに、ミニ巾着やコラボキャンペーンで初登場となる湯呑みなどのプレゼントも予定されていた。

「ちいかわ」は現在、初の劇場アニメーション作品『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が公開中。7月24日の公開から現在までに、興行収入122億円を突破。まさに「ちいかわ」人気がさらに拡大しているタイミングで実施された4回目のコラボだった。

『映画ちいかわ』応援上映の楽しみ方紹介動画

しかしキャンペーン開始後、SNSでは「ビッくらポン!」を何度当てても「ちいかわ」のフィギュアが出ないという報告が続出。その中には2万円近く飲食し、17個の景品を獲得したもののフィギュアが一つも出なかったという投稿もあり、大きな注目を集めた。

一方で、フリマアプリ「メルカリ」ではコラボフィギュアの大量出品も複数確認され、くら寿司従業員や関係者による景品の抜き取りや転売を疑う声が広がっていた。

くら寿司、SNS上での指摘に調査開始 従業員の不正行為が判明

くら寿司は9月2日、「ちいかわ」コラボグッズの不適切な取り扱いを指摘するSNS投稿について調査を開始したと発表(外部リンク)。

その際、景品は原則として鍵付きの倉庫で保管し、複数人で開封・補充するなど厳正な管理を行っていると説明。不適切な行為が判明した場合、処分や法的措置を含む厳格な対応を取るとしていた。

その後、9月4日から配布予定だった湯呑みが、配布開始前から「メルカリ」に出品されているとの指摘も浮上。

くら寿司は「弁護士ドットコムニュース」の取材に対して、公式やメディア向け画像を流用した「無在庫出品」とみてプラットフォーム側に通報すると回答していた(外部リンク)。

そして9月5日、くら寿司は調査の結果として「当社の従業員による不正行為が判明した」と発表。翌6日からキャンペーンそのものを中止することを決定した。

なお、今回の発表では、不正行為が具体的にどのようなものだったのか、何人の従業員が関係していたのかなど、詳細は明らかにされていない。

くら寿司「ちいかわ」コラボは過去にも“社会現象”級 企業側も転売対策実施

「ちいかわ」と飲食チェーンのコラボを巡る過熱は、今回がはじめてではない。

くら寿司は2025年にも「ちいかわ」とコラボ。この際には想定を大きく上回る人気から「ビッくらポン!」の景品が不足、さらに景品が付属する一部メニューについても、「予定をはるかに上回る販売数」を理由に販売を一時休止した(外部リンク)。

なおくら寿司は同年の決算資料で、「ちいかわ」とのコラボについて「社会現象といえるほど大変話題」と表現し、多くの来店につながったと説明している(外部リンク)。

また近年、こうした人気過熱を背景に、「ちいかわ」の飲食コラボでは転売を念頭に置いた対策も取られている。

2026年5月にマクドナルドが「ちいかわ」のハッピーセットを発売した際には、発売初日に公式アプリを使った「購入券制」を導入。1グループ/1会計4個までの購入制限も設定。さらに「メルカリ」などとも連携し、玩具付録の出品を一定期間禁止したことも記憶に新しい。

拡大する「ちいかわ」人気、キャンペーン実施企業は内部統制も必要な段階か

ただ、これまで企業が講じてきた対策の多くは、買い占めや転売といった購入する側の行動を制限するものだった。

一方で今回、くら寿司が認めたのは従業員による不正行為だ。仮に景品の不正な取得や持ち出しが行われていたのであれば、客に購入制限を課したり、フリマサービスで出品を規制したりするだけでは防ぐことができない。

限定グッズが二次流通市場でも価値を持つほど「ちいかわ」の人気が拡大する中で、企業側には景品の保管や在庫管理を含めた、内部統制そのものも求められる段階に来ているとも言えるだろう。

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