空中プールにびしょ濡れ美女！ クレイジーでセクシーな「フエルサ・ブルータ」体験記

演劇・ライブ・スポーツ……エンターテインメントは数あるものの、今、東京は赤坂で開催されている「フエルサ・ブルータ（FUERZA BRUTA）」は、そのどれにも属さず、どの要素も含んだ、全く新しいエンターテインメントを提供している。

2005年、アルゼンチンのブエノスアイレスで初演され、9年をかけて日本での招致に成功したという今回の公演。

ハイテクを一切使用せず、創意工夫が凝らされた演出と熱量、観客参加型。そして、1回の公演で4tもの水が使用されるという、面白い仕掛けをこれでもかとぶち込んだこの「フエルサ・ブルータ」は、プロデューサー曰く「南米のビックリハウス」とのこと。

立って 見上げて 感じて 騒げ!【フエルサ ブルータ】絶賛上演中!!

「巨大プールが降ってくる」というキャッチコピーなどで話題を呼び、連日かなりの集客があるようだ。6月29日（日）までの公演となっているので、日本ではこの週末だけがチャンスだ。当日券も用意されているとのこと。

そこでは一体何が行われているのか？ 特に明確なストーリーを設定していないという本公演。筆者もこの空前絶後のパフォーマンスを体験してきたので、超大量の写真と共にダイジェストでお届け！

特設テントステージで開演を待つ

会場は、赤坂サカス広場に設けられた特設テントステージ。この日も多くの人が来場し、これから何が起こるのかよくわからないけど楽しみで落ち着かないといった様子で開演を待っていた。 テントの中はうす暗く、ステージのようなものも見えないため、みんな、どこに立っていればいいかわからない。

公演開始！

そして、ついに開演。暗闇に光が指して…ん、誰かいる…？！ まぶしくて見えない…と、照明がステージを照らし出し、いきなり陽気なラテンのリズムで演奏が。

上空に人のカタマリが

すると今後は、突如観客の頭上、空中にロープで吊るされた人のカタマリが、ブランコの要領で行ったり来たり！ わりと近い！！

男の人、めっちゃ走ってる

上空に気をとられているうちに、何かの舞台装置に乗ってゆっくり歩いている人影が現れる。 舞台装置ごとテントの真ん中にきて、どうやらベルトコンベアーのようなものだとわかる。その上の男性はひたすら歩いている。 徐々に男性の歩く速度があがって、早歩きから小走り、ついには全力疾走へ── ──と、乾いた音が響く。直後、よろめき、血を流す男性。う、撃たれたっ！？ しかししばらくすると、血だらけのシャツを脱ぎ捨てて、再び下から現れた真っ白なシャツ。そして再び平然と歩き出す。 そして、ベッドが到着。ベルトコンベアーもようやく停止。男性を息をつき、ベッドに横たわる。

天井から垂れる幕を走り回る女性たち

いつの間にか周囲が銀の幕で囲まれている。そして目を凝らすと、天井から垂れている幕に垂直に、つまり地面からは並行に、今度は女性2人が登場。 眼前には、地面に並行する状態で、女性が追いかけっこするという、幻想的な光景が。

立ちふさがる壁はブチ破れ

そして、ベッドから起き上がって再び走り出す男性。と、前方から何かが迫りくる。 …ん？ 壁！？ 全力疾走する男性にそのままブチあたる壁。 紙吹雪をまき散らしながら大破…！ 壁をぶち破って飛び出した男性に拍手喝采！ 速度を落とさずひたすら走る。走る。走る。

強烈なダンスを披露

また新たなセットが。男女が部屋のようなものの中でひしめき合っているかと思いきや、どんどんセットを破壊！ 紙吹雪を詰め込んだ発泡スチロールのようなボードを手にとり、とにかく大暴れ。 家具もすべて外に放り出したかと思ったら、今度は雄々しいダンスを披露。 つい先程までセット上で踊っていた男女のキャストが、今度は、観客が立っているフロアに乱入！

観客も巻き込んで、紙吹雪舞い狂う

さらに、またも舞台セットが登場。観客も一緒になって、落ちてくる天井を… ぶち破ってのポーズ！

フロアの至るところで炸裂

再びフロアでは、キャストが観客を、手に持ったボードで脳天からぶん殴る！ ふりかぶって… 炸裂！ 容赦なくふりかぶって… はい炸裂！ 突然頭上に覆いかぶさるシート。 キャストはまたも壇上へ。 時折霧のような水がふりかかり、いつの間にかしっとり濡れているけれど、そんな量では全く追い付かないほど会場の熱気はヒートアップ。