日本中のアニオタダンサーが泣いた夜! 世界初アニソンダンスバトル全国大会レポ

熱気むんむんの当日予選

まず、当日予選が行われたのは、新宿DECABAR Z。ぎゅうぎゅうになった会場は、むせかえるような熱気が充満していた。 予選では、4つのサークルにわかれ、対戦ごとに8人ほどが輪になって、かかったアニソンに対して呼応したダンサーが自分のタイミングで輪の中心に踊り出し、それぞれのパフォーマンスを披露する。 この時、どこでパフォーマンスを辞めるかも、自分のタイミングで決められる。長いケースではイントロからサビまで踊り切るダンサーもいれば、サビだけを踊るダンサーもいる。 そして、一人が踊りきったらまた次の曲がかかって、また次のダンサーが輪の中に躍り出るのを待つ。それを全員が踊りきったところで、審査員たちがジャッジ。4サークルごとに2名ずつが選出され、最終的に残ったのは8名だった。 そして、ファイナルに駒を進める2人を決める壮絶なバトルを勝ち抜いたのは、90年代アニソンをこよなく愛すMega☆音さん、ブレイクダンスとヲタ芸をマッシュアップした独特のパフォーマンスを魅せたふみろくさん。

その日、一番正直に自分を表現した人間

そして、この日ついに、2ヶ月以上にも及んで全国各地で繰り広げられてきた全国大会の頂点が決まった。

決勝は、新宿のビルの7Fにある新宿FACEにて、アニソン・ボカロのダンスライブイベント「SSD720°」の1ステージとして行われ、予選のむせかえるような熱気とはまた違った緊張感に包まれていた。

すでに多くのバトルレポートがあがっているので、各バトルの詳細は他をご覧いただきたい。

ただ、ベスト8・ベスト4・そして決勝を含めた7回に及ぶ戦いで、オーディエンスの目の前で、7回分の濃厚なドラマが繰り広げられた。

主宰で審査員をつとめたR.A.Bは、当日予選の終わり際、「うそをつかずに、自分を表現した人間が、今日の主人公になる」と宣言していた。アニメもダンスも骨の髄まで愛した連中が魂をぶつけあう決戦の栄冠は、その熱意を、素直に、十全にパフォーマンスした人間に与えられるべきものだ。 そして、世界初となるアニソンダンスバトルの全国大会を制したのは、ストイックなダンスをオーディエンスを巻き込みながら最高のダンスを踊りきった、東京代表・超妖怪弾頭ネオたんさんだった。

決勝戦で勝者として自分の名前が呼ばれた瞬間、勝利の雄叫びをあげてその場に突っ伏した彼のもとに、全国各地から集まったアニソンダンサーたちが我先にとリングを飛び越えて駆け寄り、全員が抱き合い涙を流していた。 最後に、ネオたんさんの勝利者スピーチの全文書き起こしで締めくくる。アニソンダンスイベントの歴史はまだ浅く、始まったばかりだとも言える。少しでも興味を持った人は、「ニコニコ超会議」で幕開けとなる第2期をチェックしてほしい。

おつかれさまです。ほんとに、ほんとに、今日のために練習してきて、ほんとに……僕は、関東AB-BOYZっていうダンスチームに入ってるんですけど、今日のために、みんな練習にも付き合ってくれたり……自分、『ひぐらしのなく頃に』が超好きで、ほんとに、仲間の大切さとか、運命に抗うじゃないですけど、ダイエットとかして……ほんとに、仲間の大切さってものを今日は主張したくて、チームのTシャツも着てレペゼンしてがんばってきたので、ほんとに…………『ひぐらしのなく頃に』観てください泣!優勝者スピーチより

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

イベント情報

AKIBA×STREET 2期

ニコニコ超会議予選
4月25日14時~16時・4月26日12時~14時
HALL9~11 まるなげストリート
</br>
6月14日 豊橋ぽぷかる歩行者天国予選

AKIBA×STREET 2期開催決定
公式ホームページ http://akiba-street.jp/
公式Twitter https://twitter.com/Akibastreet_RAB

関連情報をもっと読む

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。