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INMU KING

いんむきんぐ

INMU KING(インムキング)は、動画投稿者・やじゅまんが2026年8月10日に公開した楽曲・MV。真夏の夜の淫夢から派生した「野獣先輩」などのネットミームを題材に、Sunoを含む生成AIと映像編集を組み合わせて制作された。作品上の名義は「YAJU-MC」。公開後、楽曲とダンスがSNSで拡散し、オリコン週間YouTubeチャートで最高2位を記録した。

概要

『INMU KING』は、動画投稿者・やじゅまんが2026年8月10日0時にニコニコ動画およびYouTubeで公開した楽曲・ミュージックビデオである。

動画のタイトルは『【MV】INMU KING / YAJU-MC』。ニコニコ動画版は約4分7秒で、作品上では「YAJU-MC」というアーティスト名義が用いられている。YAJU-MCは作品内の名義であり、題材となった人物本人が歌唱・音楽活動していることを意味するものではない。

題材となったのは、2001年発売の成人向け映像作品を起点として、ニコニコ動画を中心に長年形成されてきた「淫夢」と呼ばれるネットミーム文化。

中でも「野獣先輩」の通称で知られる人物を中心に、関連人物、語録、空耳、MAD、BB素材など、約20年にわたり蓄積された膨大なミームを一つの楽曲とMVへ再構成している。

映像では登場人物たちが巨大なステージや王宮を思わせる空間で歌い、踊る姿などが生成AIを活用して描かれる。ポップな楽曲と、インターネット上の極めて内輪的なミームとの落差も話題となった。

公開後はニコニコ動画やXを中心に急速に拡散。さらに、MV中の特徴的なダンスを別の人物やキャラクターへAIで再現させる派生動画が大量に制作され、「INMU KINGの刑」などと呼ばれるミームへ発展した。

2026年9月にはYouTube版が1000万再生を突破。10月中旬には2000万再生を超え、オリコン週間YouTubeチャートでは2週連続2位を記録した。

ニコニコ動画から一般音楽チャートへ

『INMU KING』の流行で象徴的なのが、ニコニコ動画の内輪的なネットミームから出発した作品が、一般的な音楽チャートへ進出したことである。

2026年9月11日~17日集計のオリコン週間YouTubeチャートで初登場20位。

その後7位へ上昇し、9月25日~10月1日集計では2位を記録した。さらに10月2日~8日の集計でも2位を維持し、週間視聴回数は480万3449回となった。

同週にはMrs. GREEN APPLEなど一般のメジャーアーティストによる楽曲を上回る再生数を記録している。

成人向け作品由来の極めて限定的なネットミームから生まれたAI楽曲が、YouTube上では通常の音楽作品と同じランキングへ並ぶ状態となった。

これは淫夢そのものが一般化したというより、TikTok、YouTube Shorts、Xなどではコンテンツの出自を知らないまま「音」「ダンス」「映像の型」だけを消費できることを示している。

生成AIと実在人物を巡る問題

『INMU KING』とその派生作品は、生成AI時代における実在人物の扱いについても論点を含んでいる。

淫夢ミームの元になった映像に登場する人物は、ネット上でつくられた架空のキャラクターではなく、もともとは実在する出演者である。

その映像や容姿が長年匿名的なミームとして加工され、生成AIによって本人が実際には行っていない歌唱やダンスまで映像化されるようになった。

さらに「INMU KINGの刑」では、淫夢とは無関係の芸能人、政治家、インフルエンサーなど実在人物をAIで踊らせる派生動画も制作されている。

生成AIによる人物の置き換えは、映像表現のハードルを大きく下げる一方、本人の同意、肖像・パブリシティ、名誉、視聴者に実際の映像だと誤認させないことなどへの配慮も必要となる。生成方法を紹介する記事でも、実在人物を利用する際には本人の同意や肖像権へ注意するよう指摘されている。

『INMU KING』そのものについて、題材となった人物から生成AIでの利用許諾を得ているかどうかは、公表情報からは確認できない。

ネットミームだから自由に利用できるということではなく、長期間ネット上で「素材」として扱われてきた実在人物を、生成AIがどこまで再構成できるのかという問題を可視化した作品でもある。

『YAJU&U』から続く「AI淫夢」

淫夢と生成AIによる音楽の組み合わせは、『INMU KING』以前から存在していた。

代表例が、モチモチによって2024年5月に公開された『YAJU&U』である。

音楽生成AI「Udio」を利用した楽曲で、淫夢語録を明るいポップソングへ変換した内容が話題となった。

YouTubeでは2026年までに5000万再生を突破。

「ライララ」名義で音楽配信された楽曲は、2025年5月8日付のオリコン週間TikTok音楽チャートで36位へランクインした。

『YAJU&U』によって、淫夢を知らないユーザーにも楽曲やダンスだけが広がる現象が起きていた。

その後も生成AIを利用したいわゆる「淫夢ミュージック」が多数制作されるようになった。

『INMU KING』はその流れの延長線上にありながら、楽曲だけでなく映像まで大規模に生成・編集し、約20年間の淫夢文化そのものを「スターのMV」のような形式へ変換したことで、さらに大きな広がりを生んだ。淫夢と生成AIによる音楽の組み合わせは、『INMU KING』以前から存在していた。

代表例が、モチモチによって2024年5月に公開された『YAJU&U』である。

音楽生成AI「Udio」を利用した楽曲で、淫夢語録を明るいポップソングへ変換した内容が話題となった。

YouTubeでは2026年までに5000万再生を突破。

「ライララ」名義で音楽配信された楽曲は、2025年5月8日付のオリコン週間TikTok音楽チャートで36位へランクインした。

『YAJU&U』によって、淫夢を知らないユーザーにも楽曲やダンスだけが広がる現象が起きていた。

その後も生成AIを利用したいわゆる「淫夢ミュージック」が多数制作されるようになった。

『INMU KING』はその流れの延長線上にありながら、楽曲だけでなく映像まで大規模に生成・編集し、約20年間の淫夢文化そのものを「スターのMV」のような形式へ変換したことで、さらに大きな広がりを生んだ。

音楽・映像

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