ゲーム実況を見る楽しさは、配信者の上手いプレイやリアクションだけではありません。
ゲームの世界を現実の法律に照らしたらどうなるのか。作中に登場する薬や生物は科学的にどう説明できるのか。映像演出や美術には、どのような意図や文化的背景があるのか。
そのようにゲームを「遊ぶ」だけではなく、一歩踏み込んで「読み解く」ことを活動の軸に据える新たなVTuber事務所が誕生します──その名は「ウラロジゲームカンパニー」。8月19日(水)より始動、2日間にかけて初配信が行われます(外部リンク)。
「ウラロジゲームカンパニー」は、経営、法律、映画、薬学、美術とそれぞれ異なる専門分野と知識を持つ5人のVTuberが所属する新プロジェクトです。
単なる実況にとどまらず「なぜ面白いのか」という新たな視点を提供すること、そして作品の作り手へのリスペクトを活動方針として掲げています。
運営を手がけるのは、ゲーム総合情報メディアなどを展開してきた株式会社Lighthouse Studio。
この記事では新VTuber事務所・ウラロジゲームカンパニーの注目ポイントや魅力をお届け!
目次
ゲーム実況×専門知識 「ウラロジ」が目指すVTuber像
みなさんがご存知の通り、現在のVTuberによるゲーム配信はジャンルそのものが巨大な市場を形成しています。
その中でウラロジゲームカンパニーが特徴として打ち出すのが、5人それぞれが持つ専門知識を、ゲームやエンターテインメントの解説に結びつけること。
所属する5人の専門領域は、薬学、法律、映像、会計、美術と大きく異なります。ゲームをプレイするだけではなく、その“ウラ側”にある要素まで掘り下げる。
例えば、経済や企業を扱うゲームなら会計・経営、犯罪や契約が物語の鍵を握る作品なら法律、感染症や薬品が登場する作品なら薬学や生物学といった具合に、ゲームの中に描かれた要素と現実世界の知識を接続できます。
専門知識はプロフィールを彩るためだけの設定ではなく、5人がどんなコンテンツをつくるのか、その活動自体と結びついているのがウラロジゲームカンパニーの特徴です。
経営、映像、薬学、法律、美術──会社を動かす5人
「ウラロジゲームカンパニー」に所属するのは、異なるゲーム世界から転生した5人のVTuberです。

「ウラロジゲームカンパニー」1期生の5人
それぞれがVTuberとして活動すると同時に、会社を運営する「社員」として固有の役割を担います。
ライブ配信活動だけでなく、横動画のコンテンツもコンスタントに投稿していくようです。実際に、それぞれの専門性をフルに発揮した初回動画をすでに投稿しています。
それではここからは気になるデビューメンバー5名を紹介していきましょう!
計羽リーラ──カジノ王国の女帝/社長
まずは、ウラロジゲームカンパニーを統べる社長・計羽リーラさん。

計羽リーラさん / 「ウラロジゲームカンパニー」1期生
かつては一国のカジノを仕切っていた女帝であり、転生前の記憶を失った現在も、会計と経営の能力は魂に刻まれています。
運命さえも賭け金へ変える大胆な姐御肌である一方、どこか抜けた天然な面もある人物。信頼できる仲間たちとともに、会社を楽しく、大きくしていくことを目指します。
ゲーム内に登場する企業や国家の経済、課金システム、カジノやギャンブルの構造などを、会計や経営の視点から読み解く活動が期待できますね。
計羽リーラさんの初回動画では、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するポケモンセンターを題材に、「なぜポケモンの回復サービスを無料で提供できるのか?」という疑問を、会計・経営の視点から考察します。
【初回動画の見どころ】
・「ポケモンセンターはなぜポケモンを無料で回復してくれるのか?」という疑問を、会計/経営の視点から考察
・高速道路のサービスエリアなど現実のビジネスモデルと比較
・ポケモンセンターという施設の維持費やショップの売上などから収益構造を推測
・最終的には、トレーナーやポケモンの情報を活用した“データビジネス”の可能性にまで発展
・ゲーム世界の裏側を企業経営から想像する楽しさが味わえる
計羽リーラさんの初配信はこちら計羽リーラさんのX初配信日時:8月20日 20時30分~
映刻ネマ──地下世界の自称・映画監督/クリエイティブ担当
映刻ネマさんは、会社の映像や演出を担うクリエイティブ担当です。

映刻ネマさん / 「ウラロジゲームカンパニー」1期生
「てんちゃい! IQ無限大!」という言葉で場を盛り上げる、明るく自由奔放なキャラクター。一方で、映像学を中心とした豊富な知識を持ち、カメラを手にすれば監督、脚本、主演まで自らこなします。
ゲームにおけるカメラワーク、物語構造、キャラクター表象、映像演出などを分析しながら、自身も“最強の一作”をつくることを夢見ています。
映刻ネマさんの初回動画では、アドベンチャーゲーム『Detroit: Become Human』を題材に、作品で使われる「色」がプレイヤーの感情やキャラクターの印象にどのような影響を与えているのかを、映像表現の観点から読み解きます。
【初回動画の見どころ】
・主人公の一人であるコナーを象徴する「青」を、未来的な印象や色温度などから分析
・SF作品で“寒色”が多用される理由にも触れる
・カーラやマーカスの物語では、場面ごとの色彩の変化とキャラクターの心理/成長を関連づけて考察
・『ジョーカー』など映画作品の演出も例に挙げながら解説
・色調変更Modで“本来とは違う色”にした映像と比較
・『Detroit: Become Human』が色によって没入感や感情を巧みにコントロールしていることを可視化
映刻ネマさんの初配信はこちら映刻ネマさんのX初配信日時:8月19日 20時30分~
薬師寺メイ──神聖王国の研修医/サイエンス担当
薬師寺メイさんは、化学、薬学、生物学を専門とする理系・医療担当です。医療担当ですが「毒が好き」らしいです。

薬師寺メイさん / 「ウラロジゲームカンパニー」1期生
頼れる知識を持つ一方で、刺激を求めて怪しい実験へ手を出すマッドサイエンティストとしての一面も持っています。
植物や爬虫類、博物館を愛し、将来的にはウラロジゲームカンパニーでゲームをつくることも目標の一つです。
ゲームに登場する感染症や薬品、モンスターの生態、回復アイテムの成分などを、科学的な視点から解説していきます。
薬師寺メイさんの初回動画では、『ポケットモンスター』シリーズでお馴染みのフシギバナを題材に、「なぜフシギバナは“くさ・どく”タイプなのか?」という素朴な疑問を、薬学や生物学の知識から考察します。
【初回動画の見どころ】
・フシギバナがなぜ「くさ・どく」タイプなのかを、現実の植物や生物から考察
・背中の巨大な花に着目し、花粉の飛散や植物由来の毒性成分などを紹介
・渋谷を舞台にした“花粉飛散シミュレーション”も展開
・フシギバナがカエルをモチーフとする可能性にも注目し、ヒキガエルの毒「ブフォトキシン」などを紹介
・植物と動物、双方の特徴からフシギバナの背景設定を読み解く
薬師寺メイさんの初配信はこちら薬師寺メイさんのX初配信日時:8月19日 20時00分~
六条ミコト──竜人族の司法見習い/法務担当
六条ミコトさんは、ウラロジゲームカンパニーの契約を担う法務担当です。

六条ミコトさん / 「ウラロジゲームカンパニー」1期生
「根拠条文は?」を口癖に、現代日本の古都を思わせるイントネーションで話す、はつらつと聡明な人物。
会社の契約を引き受けるだけでなく、困っている者のそばに立ち、法律や論理によって支えます。
ゲーム世界の犯罪や契約、裁判、国家制度を現代の法律から考えるなど、ふつうのゲーム実況とは異なる角度のコンテンツを展開します。
六条ミコトさんの初回動画では、ゲーム『マリオカート ワールド』を題材に、レース中の行動を現実の法律に当てはめるというユニークな企画に挑戦します。
【初回動画の見どころ】
・『マリオカート ワールド』でお馴染みの行動を現実の法律に当てはめる
・レース中に犯した“罪”を次々と判定
・キノコを「覚醒剤」、体当たりを「暴行罪」、アイテム取得を「窃盗罪」などと解釈し、根拠となる法律や条文を交えながらゲームのお約束を再解釈
・違反するたび刑期が加算され、あるレースでは最終的に「懲役607年9月」に
・法律知識と大喜利的な発想を組み合わせた企画性も見どころ
六条ミコトさんの初配信はこちら六条ミコトさんのX初配信日時:8月20日 20時00分~
渦記アワイ──崩壊世界の記録魔術師/芸術担当
そして最後のメンバー・渦記アワイさんは、芸術研究/アーカイブ担当です。

渦記アワイさん / 「ウラロジゲームカンパニー」1期生
普段は静かで飄々としていますが、心惹かれる作品や文化を前にすると、少年のように目を輝かせます。美しいもの、古いもの、新しいものを記録し、後世へ語り継ぐ穏やかな探究者です。
ゲームの美術、デザイン史、消えていく作品の保存、プレイヤーやファンが生み出す文化などを、芸術とアーカイブの視点から取り上げます。
渦記アワイさんの初回動画では、ゲーム『ピクミン4』に登場する「オタカラ図鑑」を題材に、ゲームの中で身近な日用品がまったく別の価値を与えられていく面白さを紐解きます。
【初回動画】
・『ピクミン4』の「オタカラ図鑑」を題材に、ありふれた日用品が別の文脈に置かれることで、新たな意味や価値を持つ面白さを考察
・マルセル・デュシャンの《泉》など美術史上の事例とゲームを接続
・「物の価値はどこから生まれるのか」を読み解く
・本来の用途を知らない異星人によるオタカラの“誤読”にも注目
・ゲーム内のユニークなネーミングや解説を、文化や鑑賞の視点から掘り下げる
渦記アワイさんの初配信はこちら渦記アワイさんのX初配信日時:8月19日 21時00分~
デビュー時から3D! 現代を生きるキャラクターたち
「ウラロジゲームカンパニー」は、なんと5人全員がデビュー時から3Dモデルで活動する計画になっています。
動画と生配信の双方で3Dを活用し、通常のゲーム実況に加えて、横動画を継続的に投稿予定。複数人でのコンテンツなども展開していきます。
各メンバーには、その役割やキャラクター性を反映した3Dの配信/作業部屋も用意。
背景として固定された部屋ではなく、キャラクターがその場に存在し、仕事や創作を行う空間として設計。ゲーム世界から現代へ転生した5人が、渋谷で会社を営んでいるという物語を、日々の配信や動画の中でも表現します。
現時点では、彼女たちがこれまでどのような人生を送ってきたのかは明らかになっていません。失われた記憶や過去の断片は、今後の配信、動画、メディア展開を通じて少しずつ描かれるはず。
ウラロジゲームカンパニーの新たな物語が、5人のデビューとともにはじまります。
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