永田寛哲×もふくちゃん×岸田メル 座談会──「つくドル！」プロジェクトが目指す未来

「つくドル！」はどんなアイドルチームになるのか

──衣装デザインや楽曲について、すでに決まっていることや考えていることはございますか？

岸田　チェックのスカートではないと思います。

一同 （笑）

岸田　いやでも正直な話、チェック系の衣装をかわいいと思ったことがあまり無くて。好みの問題なんですけど、僕はありふれたものが、あんまり好きじゃない。このプロジェクトの成り立ちやコンセプトとしても、誰が見てもああ良いねって思うデザインとは、違うものなのかなと。

永田　コスプレイヤーチームは衣装もつくれるといいよね。

岸田　「アトリエ」シリーズみたいなデザインは、つくるのめっちゃ難しいですよ！

──具体的に、コスプレイヤー、イラストレーター、声優とアイドルを両立させていくということで、特別なレッスンやカリキュラムのようなものはあるのでしょうか。

永田　アイドルのレッスンはもちろん、声優、イラストレーター、コスプレイヤーとしての技術を磨くようなレッスンも考えています。仕事もpixivやCure関連だけでも結構あると思うので、表に立ってもらう機会は早い段階から多いかもしれない。

──もしかすると岸田メルさんがアイドルにイラストを教えたり、というような可能性も……？

岸田　若い子にだったら教えます！（笑）

──イラスト、コスプレ、声優で3ユニット組むというイメージなんでしょうか。

永田　集まり具合にもよるけれど、理想はそう考えています。最初の段階では「つくドル！」全体のプロジェクト、候補生みたいな形のスタートで、それぞれの適性や希望を考えながらチームをつくっていくという感じも想定しています。

もふくちゃん　若いし、地方の人が多いですよね。

永田　ネットの評判だと「年齢制限が厳しい」（※12歳〜20歳まで）という声もあったんですが、今回のコンセプトとして、彼女たちがなりたい自分になることを応援したいという意味合いが強いんです。例えば20歳を越えていれば、自分の意志で上京もできる。バイトしながらでも養成所に通うこともできると思います。それよりも前の原石みたいな子の情熱的なもの、がんばりたいという子たちを応援していくほうが、プロジェクトの本筋だと考えています。なので、あえて年齢制限を強めに設定している部分がありますね。

もふくちゃん　デビュー曲については、ヒャダインさんと話し合いながら決めていくんですが、テーマ的には「文化祭」。文化祭って、下手でもみんなで一緒に物をつくるじゃないですか。その雰囲気が合っているかなと思っています。他のアイドルさんとの差異を出すためにも、ただ歌って踊るだけじゃないイベントも構想しています。

永田　初ライブのTIF 2014までもうあんまり時間ないよね。

もふくちゃん　うん、メンバーすら決まって無い（笑）。

岸田　最初この話を聞いた時に、TIFに出ると聞いて「この人たち気が狂ってる……！」って思いましたよ。

一同 （笑）

永田　たしかにここまで最短でデビューライブできるなんて、なかなかないですよ。2ヶ月後にはTIFに出ているアイドルが、今はまだ田舎に住んでいる一般人ってたしかにすごい（笑）。

声優を売りにしたりイラストが描けるアイドルは既にいるので、それと何が違うの？っていうのは口で説明しても伝わりづらいかもしれません。そこはちゃんと提示できる形にしたいと思っています。それが受け入れられるか、伸ばしていけるかは僕ら次第だと思うし、集まってくる子たちの力で証明したいですね。

もふくちゃん　その子たちにきちんと仕事を頼めるようにしたいなと。アイドルだけど、イラストが欲しいなっていうときに仕事をしたり。グッズやジャケットのデザインも自分たちでやったりとか。

岸田　セルフプロデュース的にも良いし、やっぱりクリエイターのアイドルなんで、そこは目指すべきですよね。自給自足できたらかっこいいかも。

もふくちゃん　仕事も楽になりそうですね（笑）。DTMできる子も欲しいよね……どうしよう、我々から去っていったら。

永田　メンバー内で「この子がプロデューサーでよくない？」みたいになりそうだね……（笑）。
ただ、誤解しないで欲しいのは、既にすごい技能を持っていたり、活動歴がないと応募ができない、選ばれないとは思わないで欲しいです。それはこれから伸ばしていけばいい。1年とか努力すれば、絶対に伸びる。やる気重視です。今は本当に地方の若い子の応募が多いよね。だから地方だから諦めたりしないで、気遅れしないで応募してもらいたいです。全面的にバックアップします、寮も準備するつもりなんで、なんでも相談に応じますよ。

岸田　絵は教えるので、みなさん応募してください！（笑）