【超会議】「22歳女子大生になりたい！」VTuberにガチで悩み相談をした話

どうも。じーえふです。最近「金髪ツインテールの22歳女子大生」という設定でネカマを始めました。とても楽しいのでオススメ。

朝の気温に騙されてうっかりパーカー着て外に出ようものならスイカバーのような速度で体が溶けるほど暑い季節になって参りましたが、バーチャルYouTuber界はもっと"アツい"です。 というわけでやってきたのはニコニコの祭典「ニコニコ超会議」。

早朝から一緒に入場するはずの人が「幕張メッセを目指していたはずなのに何故か横浜についた」などという怪文書を送ってきたので、ジリジリと日差しに焼かれながら待つハメになり、30分後に入場した頃にはとてもではないがニコニコとは言えない顔つきになっていました。もう帰りたい。 わぁ〜〜〜い！

しかし、キズナアイちゃんとシロちゃんのTシャツを購入して、ものの見事にゴキゲンになってしまいました。ニッコニコです。

とはいえ今回の目的はTシャツではなく、「バーチャルYouTu"BAR"」の体験レポートをすることなのです。

取材・文：じーえふ　編集：ふじきりょうすけ

いま会えるVTuber？ バーチャルYouTu"BAR"とは

バーチャルYouTu"BAR"のブースでは、「バーテンダーになったバーチャルYouTuberにお悩み相談しよう！」という趣旨でバーチャルYouTuberとほんの少しだけ会話することができます。

例えほんの少しでも、今話題のバーチャルYouTuberさんと会話できるなら、その思い出は一生の物。いつか僕が死んだ時には夜空を照らす星の1つになることでしょう。 出演者は「ミライアカリ」「ばあちゃる」「田中ヒメ」「静凛」「シロ」「ねこます」「月ノ美兎」「樋口楓」「のらきゃっと」。まさにバーチャルYouTuber界の大物ばかり。

この錚々たる顔ぶれの前に、"じーえふちゃん"という別人格をつくった瞬間にフォロワーさんの数が爆伸びしてしまったネカマ界のニューカマーこと僕・じーえふも動揺を隠せません。

ン"ン"ッッッッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ pic.twitter.com/RLbB7xz9jN

— じーえふ 5/3ぽんぽこ生 (@grapefruit_uhr) 2018年4月25日

今回は「僕が下手こいても関西のJKならちゃんと笑いに変えてくれそう」というおんぶに抱っこな思考から、絶大な信頼感のある「にじさんじ」の公式ライバー、"でろーん"こと「樋口楓」さんに僕の悩みを聞いてもらうことにしました。

人多すぎて草生える

樋口楓さんの出番は12時45分から。「楽しそうだから」という幼稚園児の思考で開場前から幕張メッセにいた僕ですが、樋口楓さんと話すと思うと途端に冷静になり、胃が消滅しかねないレベルの緊張と戦うハメになりました。

最後に女性と直接会話したのいつだっけ？ 女性と会話する時ってどうすればいいんだっけ？ 声ってどうやって出すんだっけ？

ひたすらソワソワして会場をウロウロ歩き回っていると、あっという間に樋口楓さんの出演時間に。緊張しすぎて顔色が天気悪い時の海みたいに荒れ出したので、マスクを購入してブースへ向かいます。 えっ、人、多ッ・・・。

体験者は一人ずつ「バーカウンター」に呼ばれ、この大勢の前でマイクを通してバーチャルYouTuberへ「お悩み相談」。その様子はニコニコ生放送で中継されています。

ひとつ前の演者であるミライアカリさんは、持ち前の明るさとトークスキルを活かし来場者を一人一人わんこ蕎麦のように美しく捌いていました。

この時点での生放送視聴者は累計7万人。

「7万人に見守られていて」「樋口楓さんが目の前にいる」という状況。果たして僕は無事でいられるのでしょうか？

突然体がサヨナラー！ と、爆発四散しそうな予感がしてその場から逃げようとしたのですが、同行者にあっさり捕縛されました。もう腹をくくるしかないようです。 お察しの通り、この時点で胃は消滅しました。ここに立った時の感情はスーパーコンピュータでも数値化できないでしょう。

目の前の透過ディスプレイに樋口楓さんが現れ、逃げも隠れもできない状況でお悩み相談というタイマン勝負が始まるわけです。

しかしいくら緊張していようが負けるわけにはいきません、僕は樋口楓さんに「お悩み」を解決してもらわなければならないのです。その為にはまず、樋口楓さんが登場した時に発すると思われる「カワイイの波動」を耐えきらなければなりません。

僕は身を構えてその瞬間を待ちました。 「こんにちは！樋口楓です〜！」 ジュッ・・・・・・・

樋口楓さんを目の前にした時、人間とはなんと無力なのでしょうか？ 挨拶だけでもほのかに香る関西訛りのイントネーションを直に浴びると、"幸福"で鼓膜がドロドロに溶けていく感覚を味わいました。

今回は一応"仕事として"体験レポートを書くためにこの場に来ていたのでなんとか耐えれましたが、危うくお陀仏してしまうところでした。 見てください、この情なく丸まった背中。この時、僕はとうとう緊張という概念そのものになってしまいました。もし「緊張くん！」と呼ばれたら大きな声で「はい！！」と返事をしたことでしょう。

でろーんとのお悩み相談は真剣勝負

しかしここで「カワイイの波動」によって消し飛ばされるされる訳にはいきません。「お悩み」をぶつけることで、反撃を試みます。 じーえふ　KAI-YOUというメディアから来ました。本日はよろしくお願いします。

樋口楓　よろしくお願いしま〜す！ 樋口楓です！

じーえふ　本日ちょっと"お悩み"が1つあって。

樋口楓　お！ なんでしょう！ じーえふ　実は"22歳女子大生"という設定でTwitterをやっているのですが、活動を続ける内に本気で22歳女子大生になりたくなってしまいました。どうすれば本物の22歳女子大生になれるでしょうか？ 樋口楓　・・・・・・・・・・ じーえふ　僕は真剣です！真剣に22歳女子大生になりたいんです！ 樋口楓　まずはカウンセリングに行って……

じーえふ　えっ

一瞬精神科を勧められたのかと思い焦りましたが、どうやらそういうことではないようです。樋口楓さんは僕のお悩みについてちゃんと答えてくれました。

樋口楓　GIDってあるでしょ、まぁ性同一障害かはわかんないけどさ……女性ホルモン注射したら？ 喉仏がちっちゃくなったり、毛が生えなくなったり、髭が生えなくなったり……

じーえふ　なるほど。いま髭ボッサボサに生えてるんですけど。

樋口楓　ボッサボサに生えてんの！？ 剃れよ！ まぁ、女性ホルモン射つしかないかなー、やっぱ！

じーえふ　わかりました、物理的に解決していきたいと思います。

樋口楓　22歳って年齢の壁はまぁ……バーチャルに来ればよくない？ そしたら何歳にでもなれるよ

じーえふ　なるほど、僕もバーチャルYouTuberになればいいってことですね！

樋口楓　そうそう。そしたら私ともバーチャル世界で実際に会えますね。

じーえふ　わかりました、にじさんじ3期生オーディション頑張ります！

樋口楓　ワロタｗｗｗ 頑張ってください！

じーえふ　ありがとうございます！ わたし、頑張ります！ なんということでしょうか。わたしの深刻なお悩みが、"女性ホルモンを射つ"、"バーチャルYouTuberになる"という方法を提示されることによってあっという間に解決してしまいました。

あと一人称がいつの間にか完全に「わたし」に変わってしまいました。

じーえふ　樋口楓さん、今回は無茶なお悩みに答えていただき本当にありがとうございました～～～！ 樋口楓　ありがとうございま……えっ何々！？ これで終わり！？ どういうことちょっと待て！ じーえふ　えっ まだいいの？ 樋口楓　いいよ。 じーえふ　いいの！？

樋口楓さんがわたしの中で聖女になった瞬間でした。体験だけのつもりがメディアから来たわたしのために、どうやらちゃんとした取材の時間をくれるようなのです。 お悩みだけ解決してもらって帰ろうとしていた自分の浅ましさを恥じました。ということで1つだけ質問を投げかけてみます。

じーえふ　樋口楓さんって、こうやってファンの方と直接会話する機会ってありましたか？

樋口楓　無いですね。もう本当にめっちゃくちゃ最初は緊張したんですけど。生のリアクション、というのを耳とか目とか通して感じられるのは、めっちゃ新鮮で、なんかやみつきになりそうですね。

じーえふ　そんな食べ物みたいな……。

樋口楓　こういう機会をくださってありがとうございます、って感じです。本当に嬉しかった。またこういう機会があったら誘ってもらいたいです！

じーえふ　わかりました、ありがとうございます！こちらしっかり記事にさせていただきます！

樋口楓　性転換の話とか書くんですか？

じーえふ　あ、全部書きます。

樋口楓　ちょっとやばいやばいｗｗｗ

じーえふ　今日は本当にありがとうございました・・・ッ！！ 失礼しますッ！！

樋口楓　ありがと〜！ …… はずかぴ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ！！！ うわああああああああ〜〜〜〜ッッ！！ ああああああああああああああああああ でろーん可愛かったああああああああ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ！！

……といった調子で、無残にも敗走を喫することになりました。

1mにも満たない距離で対面した樋口楓さんは、泣く子もニコニコしてしまうくらい可愛かったです。正直当時の記憶が曖昧になってしまっているので、ひょっとして相当にデュフってしまっていたんじゃないかと思うと厳しい気持ちになりました。

わたしの「22歳女子大生になりたい」というお悩みに「女性ホルモンを注射しろ」というかなり具体的な解決策を提示してくれた樋口楓さん、本当にありがとうございました。わたし、頑張ります。

……以上がニコニコ超会議「バーチャルYouTu"BAR"」の体験レポートなのですが、もう一つの用事を放棄していることに気づいたのでこの後歩いて会場に戻って来ました。

なんと、にじさんじを運営する株式会社いちからのCOO「いわなが」さんに今回のイベント参加に対する気持ちを語っていただくことになりました。次ページに続きます。