漫画『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』TVアニメ化　酒で交流する女子大生を描く

秋田書店のWeb漫画サービス「チャンピオンクロス」で連載中の塀（へい）さんによる『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』のTVアニメ化が決定した。

情報解禁にあわせて、ティザービジュアル、コンセプトムービー、メインスタッフ情報が公開。

キャラクターデザインを担当する吉成鋼さんが手がけたコンセプトムービーは、独特の質感／ルックで制作されており、アニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』への期待感を煽る内容に仕上がっている。

大学生が酒で心を通わせる『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』

『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』は、漫画家・塀さんが2019年3月に「チャンピオンクロス」で連載をスタートしたWebコミック。

20歳の大学1年生・上伊那ぼたんが、同じ寮で暮らす大学の先輩たちとお酒を通じて心を通わせていく日々を描いた作品だ。

日本酒やウィスキー、ワインなど実在する酒が多数登場。また、音楽や映画などお酒と共に楽しめる様々なカルチャーの描写もふんだんに盛り込まれ、それぞれがキャラクターの性格や心情と結びつき独特の空気感を醸し出している。

加えて、登場する酒へのこだわりはもちろんのこと、キャラクターたちのファッション描写にも定評がある。

原作者の塀さんは、たびたび自身のnoteでファッションに関する投稿を公開（外部リンク）。2022年には、「ファッションがおしゃれな漫画の作者」として、ファション業界の専門紙・繊研新聞からインタビューを受けている（外部リンク）。

アニメ『上伊那ぼたん』のメインスタッフに吉成鋼、松尾祐輔ら

TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』では、監督を『16bit センセーション ANOTHER LAYER』『リコリス・リコイル』で知られる佐久間貴史さんがつとめる。

副監督は戸澤俊太郎さん（『炎炎ノ消防隊』絵コンテ・演出）、キャラクターデザインは吉成鋼さん（『ヤマノススメ Next Summit』EDアニメ）、シリーズ構成は米内山陽子さん（『ゆびさきと恋々』シリーズ構成・脚本）が担当。

メインアニメーターとして、松尾祐輔さん（『ヤマノススメ』キャラクターデザイン・総作画監督）と、みやちさん（『お兄ちゃんはおしまい！』総作画監督）が参加。音楽を橋口佳奈さん（『ようこそ実力至上主義の教室へ』2nd Season・3rd Season）が手がける。

アニメーション制作は、2023年6月設立の新鋭スタジオ・ソワネが担当。同社は4月放送開始の『mono』でも制作を手がけている。

原作者・塀「関係者全員が原作へのリスペクトをもって」

アニメ化決定にあわせて公開されたコンセプトムービーでは、スタッフ陣が作品にどのように向き合い、アニメーションを形づくっていくかが示されている。

原作者の塀さんはコメントで、「あの素晴らしいコンセプトムービーをはじめて観たときの感動を、ようやく皆さんと共有できるのですね」と公開された映像に言及。

その上で、「制作にあたり、ぼくたちは目線を合わせ、多くの対話を重ねています」と制作状況について報告。

「関係者全員が原作へのリスペクトをもって、各自の創作性や技術を大いに発揮してくださっている。彼らと仕事ができ、ぼくはとても幸福です」と現状を語っている。

『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』
原作者・塀さんコメント

『上伊那ぼたん』TV アニメ化決定の報告ができることを嬉しく思います。
あの素晴らしいコンセプトムービーをはじめて観たときの感動を、ようやく皆さんと共有できるのですね。

制作にあたり、ぼくたちは目線を合わせ、多くの対話を重ねています。
関係者全員が原作へのリスペクトをもって、各自の創作性や技術を大いに発揮してくださっている。
彼らと仕事ができ、ぼくはとても幸福です。

盃を片手に、ぜひご期待ください。