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VTuber斗和キセキ、1400万円分の 「自身の生首」をつくるハメに

VTuber斗和キセキ、1400万円分の 「自身の生首」をつくるハメに
VTuber斗和キセキ、1400万円分の 「自身の生首」をつくるハメに

斗和キセキ キャタピラ付き生首／画像は斗和キセキのクラウドファンディングページより

POPなポイントを3行で

  • VTuber・斗和キセキのクラウドファンディング募集終了
  • 目標金額10万円に対し1400万円以上が集まる事態に
  • 「インスタをやるために自分に似せた生首を作る」
これは奇跡か、それとも。

3月1日のデビュー以来快進撃（？）を続けるバーチャルYouTuber（VTuber）・斗和キセキさん。その勢いは留まるところを知りません。

4月13日に募集を開始したクラウドファンディングに4000人近い支援者から1400万円以上の資金が集まりました。

使用用途は……自身に似せた「めちゃくちゃリアルな生首」の制作です。

確変が続くバズの申し子・斗和キセキ

“新しい世代を創る”VTuber・斗和キセキさん

斗和キセキさんはデビュー初日から誰も想定できなかった形で話題になり続けている新人VTuber。
【検証】バーチャルYouTuberはプロレスラーから何分逃げ切れるのか
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場する機体「レッドフレーム改」の姿に似ていたこと等、ガンダムファンからの突っ込みとそれに対する真摯なリアクション芸で多くの注目を集めます。

4月には楽天特設サイトで「サインさえ入れておけば売れると思った運営スタッフ手作りの完全受注生産斗和キセキサイン入り等身大 棒」などユニークな商品を発売し、棒は即完売。
VTuber「斗和キセキ」初のグッズ販売　アクロバティックに名を上げた新人

VTuber「斗和キセキ」初のグッズ販売　アクロバティックに名を上げた新人

デビュー直後からネットミームのように存在感を大きくしてきたバーチャルYouTuber・斗和キセキさんのグッズが楽天特設サイトで先行販売される。

3月に新人としてデビューから間もなく、Twitterで偶然にも「モビルスーツ」や「エボルト」と呼ばれ話題になり、まるで事故のように知名度を高めてきた彼女。

楽天がVTube…

kai-you.net
Twitterでは1000リツイートされるのは当たり前、1万超えもチラホラという驚異の拡散力を手にするに至りました。

めちゃくちゃリアルな生首を作りたい！って何よ

クラウドファンディングサイト・CAMPFIREに開設された募集ページ（外部リンク）によると生首を作りたい動機は以下のようなもの。

そもそも私ってデビュー当時からガンダムだの仮面ライダーだので騒がれすぎて全然自分のことお話してないんですけど、本当はファッションとかメイクをするのが大好きなんです！

でもバーチャルYouTuberはファッションもメイクも一苦労なんですよ。なんせ画面の中にいるので・・・。私だって色んな服着てインスタやりたいのに！！できない！！バーチャルだから！！逆に！！みたいな！！

そこで私、めっちゃ考えました！

私のめちゃくちゃリアルな生首を作って、それをマネキンの首と取り換えて服を着せれば、バーチャルYouTuberでも気軽にインスタができるんじゃないでしょ～か！！

こういうことらしいです。／画像は斗和キセキのクラウドファンディングページより

インスタ映えを目指して始まったクラウドファンディングは当然のように募集開始から8分で最低目標金額の10万円を達成するスタートダッシュを披露。 募集期間終了前日の5月11日には300万円を集め、「どうやって300万円の生首を作るか」という異次元の会議をする事態に。 さて、多くのクラウドファンディングでは募集期間最終日に支援のブーストがかかるのが定番となっています。

もちろん彼女の場合も例外では……いや、例外かもしれません。とんでもないラストスパートがかかります。 最終日前夜、斗和キセキさんの、「達成率4000%とか5000%とか6000%とかになっちゃったらどうしよう」というつぶやきを呼び水に祭りが始まります。

達成率4000%、5000%、6000%まだまだ上がる。その度に斗和キセキさんがリアクションを投稿するのでその勢いは更に加速。

Twitterのフォロワーも10万人を突破。最後にはCAMPFIREのサーバーを陥落させ、目標金額の14757%、14,757,500円を集めて彼女のクラウドファンディングは幕を閉じました。

1400万を生首制作に注がなければならない苦悩

ご存知の通り1400万円は大金です。

VTuberという新規事業に取り組む企業にとってもそれは同じこと。

斗和キセキさんを手がける株式会社Pictoriaの資本金は公式サイト（外部リンク）によると資本準備金を含めて1150万円。今回のクラウドファンディングはそれを超える規模のものとなりました。

斗和キセキさんは当初から、「支援金額が10万円を超えた場合、その金額はすべて生首のクオリティを上げるためだけに」使うと明言しています。

1400万円もあれば様々な事業展開が考えられただろうに生首制作に注ぎ込むというのは少し可哀想な気もします。なお、募集ページには「1000万ならもうキャタピラがついた自立駆動式のハイテク生首が作れるかも！！！！！」なんてお気楽なイメージ図も上がっていました。

この事態に彼女のプロデューサーをつとめるじーえふさんは徹夜で対応に追われた模様。株式会社Pictoriaの社長・明渡隼人さんも翌日の打ち合わせ準備が滞ってしまった様子です。 これまでも突発的な事故を見事に乗りこなしてきた斗和キセキさん。今回の思いもよらない結果も社長やプロデューサーと共に奇跡へ変えて、Instagramでも我々を楽しませてくれるに違いありません。

VTuberの目覚ましい活躍

「好きなことだけやってちゃ生きてけない！」輝夜月が1年続けて考えたこと

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2017年末から爆発的に巻き起こったバーチャルYouTuber（VTuber）ブーム。

この1年、ファンはもちろん、プレイヤー側もお祭りの熱に浮かされたような状況が続き、この間、数千人ものVTuberが誕生した。

ネット上の大きな“祭り”としては久しいと言ってもいいだろう、VTuber。その渦中にいた1人が、輝夜月…

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Yugaming

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執筆

1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。