『ポケカ』ゴッホ美術館コラボカード配布中止 オランダでも転売横行

『ポケカ』ゴッホ美術館コラボカード配布中止 オランダでも転売横行
『ポケカ』ゴッホ美術館コラボカード配布中止 オランダでも転売横行

コラボ企画でお披露目されたピカチュウの絵画とフィンセント・ファン・ゴッホ氏の自画像/画像はファン・ゴッホ美術館の公式サイトから

オランダ・アムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館が開催している「ポケットモンスター」とのコラボレーションにおいて、プロモーションカードやグッズの転売を目的とした来場者が問題視されている。

コラボ期間中、同美術館にはフィンセント・ファン・ゴッホ氏の作品からインスピレーションを得たポケモンの絵が展示。

さらに、館内でクイズに回答することで『ポケモンカードゲーム』のプロモーションカードをもらうことができたが、転売が横行する状況が問題視され、プロモーションカードの配布が中止となった。

プロモーションカードは後日提供されることが決定

通販サイト・eBayで転売されているプロモーションカードやグッズ/画像はeBayから

美術館はプロモーションカード配布中止を10月14日に公式サイトで発表。

その理由「少数のグループが望ましくない状況を引き起こしたため、ピカチュウのプロモカードを博物館から撤去するという難しい決断を下すことになりました」と説明している。 なお、2024年初頭にオランダの小売店でこのプロモカードが導入される予定。

イギリス、アメリカ、カナダの公式ストア・ポケモンセンターでも、プロモーションカードを入手できる機会が提供されるとのことで、今後SNS等を通じて告知される。

投機的人気が過熱する『ポケモンカードゲーム』

近年、『ポケモンカードゲーム』は人気が高まるとともに、投機的価値に注目が集まっている。

日本国内でも新セットの発売日に人が集まりすぎて警察が出動するなど、様々なトラブルが発生。フリマアプリなどを介した高額の転売、詐欺も横行している。

その結果、6月には『ポケモンカードゲーム』公式サイトに転売目的での購入に対する注意喚起が掲載。

フリマアプリやオークションサイトと連携して対策を行っていく旨が発表され、メルカリやヤフオク!と共同で対策を行っている。

改善されない『ポケモンカードゲーム』の転売問題

KAI-YOUではこれまで、『ポケモンカードゲーム』を取り扱う店舗や投資目的でカードを購入する人々、果ては脱税目的でカードを売買する男性への取材を行ってきた。

店舗側の声として、転売対策を行ってはいるが、いち店舗の取り組みでは焼け石に水であることが語られ、メーカー側でさえもコントロールしきれない状況が、問題が改善されない要因との指摘がある。

2023年に入って『ポケモンカードゲーム』の転売を巡る問題はますます複雑化しており、まだしばらくは混沌とした状況が続きそうな気配が漂っている。

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『ポケモンカードゲーム』と転売の闇

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