イスラエルで攻撃に巻き込まれた日本人DJ、帰国し現地の状況を伝える

SpectraSonics/MasayaさんのXより

イスラム組織・ハマスによって、10月7日に突如大規模な攻撃を受けた中東・イスラエル。

イスラエル側もハマスが実効支配するパレスチナ自治区・ガザへの報復を開始し、戦闘は激化の一途を辿っています。

そんなイスラエルで開催された音楽フェスティバル「Universo Paralello Festival」に出演し、攻撃に巻き込まれたDJ Masayaさんが、10月17日にYouTubeで動画を公開。

日本に帰国できたことを報告しつつ、当時の惨状や避難の流れを詳細に語っています。

フェス出演の予定、突如の攻撃で「自分も殺されるだろうな」

サイケデリックトランスのDJとして活動するDJ Masayaさんは、夏ごろにオファーがあり、今回イスラエルで開催された「Universo Paralello Festival」に出演決定。

10月4日に日本を出発し、翌5日にイスラエルに到着。このときはホテルでゲームして過ごしたり、現地のマネジメント会社の担当者と会食をして、普通の日常を過ごしていたと言います。

6日夜に別のクラブパーティーにDJとして出演し、その後車でフェスティバル会場へ。現地に着き3~40分過ぎた朝6時半頃、突如ハマスからの攻撃に巻き込まれ、DJ Masayaさんは避難を余儀なくされます。 緊迫した当時の状況を伝えるDJ Masayaさん。車で避難する途中、運転席とDJ Masayaさんの座る助手席の間を銃弾が通っていったとのこと。

慌てて逃げ込んだガソリンスタンドから、銃で撃たれて倒れていく人々を見て、「自分も殺されるだろうな」「時間の問題だな」と思ったと当時の心境を述べています。

避難先でも警報が鳴り響き、帰国の手配は難航

その後、DJ Masayaさんはイスラエル軍と思わしき人々の援助を受け、銃撃戦のなか避難場所に向かい、ミサイルや銃弾が飛び交う中、そこで約12時間を過ごします。

DJ Masayaさんが一時避難したのは「ガザ地区のすぐ近く」。

攻撃の収まったタイミングで友人の車に乗り合わせ、空港のあるイスラエル・テルアビブのホテルまで移動しました。DJ Masayaさんは、「本当にこれ現実なのかな」と思ったとのこと。 マネジメント会社とも日本への帰国、少なくともイスラエルからの即時出国を検討したと言いますが、フライトチケットの手配は難航。

手配を待つ間も街には警報が鳴り響き、ホテルではサイレンの度に非常階段に避難する生活だったと語ります。

イスラエルから無事、日本へ帰国

10月11日に日本行きのフライトが手配され、無事日本へ帰国。これまでも多数の国でのイベントに出演し、イスラエルも2回目だったと語るMasayaさん。

音に敏感な状態が続いて常にノイズキャンセリングのイヤホンが手放せなせず、現在は精神的なケアを受けながら、落ち着くのを待っている状況です。

MasayaさんのX(旧)では、イスラエルに到着した直後のリラックスした写真、紛争に巻き込まれている中で撮影された動画などが確認できます。

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